【盲腸 : 虫垂炎】

[199?/0?/??]

たかが盲腸と侮ってはいけません!

「盲腸なんて珍しくないですよね〜。」
確かに、、、でも、、、!
 こんにちは、kakepiです(^^)
突然ですが「kakepiの疾病シリーズ」の第三段をお送りします(爆)

 さて、今回のお題は「盲腸 : 虫垂炎」です。
今でこそ亡くなる人は減りましたが、麻酔や手術の技術が確立されていない昔は それはそれは恐ろしい病気だったのです。
 私もちょっと酷い目にあったので、簡単に書こうと思います。  食事中の人は読まない方がいいですが、怖い話ではないので、 その手の話が苦手な人でも大丈夫だと思います(^^:
ミゾオチが痛い、、、。
 朝起きると、なんとなく体が変でした。
お腹が痛いような、熱っぽいような、、、。
 と思っていたら、昼過ぎには お腹を押さえて体を丸めて頭を床に押し付けてうなっていました。
「病院へ行こうっ!(^_^:)」

 早速、血液検査で白血球を調べます。
虫垂炎のように炎症を起こした場合は、白血球数が数倍になるのです。
 結果、3倍。
多いように感じますが、もっともっと増える場合も多々あります。
エコーで見ると、右下腹部に「何か」あります。
 いろいろ話しましたが、症状が軽い(慢性?)ようなので 手術は明日になりました。
「わかりました(^_^:」 と返事をしつつも、帰宅する頃には、額には脂汗が流れていました。
 痛みに慣れたというわけではないんですが、 自然気胸の激痛を知っているせいか、 多少の痛みは我慢する癖のようなものがついていたと思います。
そのせいで、、、。
 翌朝、痛みで目が覚めました。
というより、痛みでほとんど眠れなかったと言う方が正しいかもしれません。  何度か救急車を呼ぼうと受話器に手を伸ばしましたが、 これくらいなら大丈夫(我慢できる)と思ってしまい、、、。
我慢した事で、後々酷い目に会うことに、、、(T_T)
 とりあえずお腹の中を空にしました。
 看護婦さんに〇られました(涙) >局部麻酔注射のために腰を。
麻酔
 局部麻酔(虫垂炎の場合は下半身のみの麻酔)をかけます。
横になって体を丸めて、腰の上あたりの背骨に麻酔を注射します。
「大変な事になるから、絶っっっ対に動くな。」
 針の痛みは慣れているので、それほどでもありませんでした(^_^:
「足が熱くなって、感覚がなくなってくるから。
 自分の意志で足を持ち上げられないでしょう?」

 、、、あ、本当ですね(^_^: 先生、何をしているんですか?
「そろそろいいかな。」と、メスで足先をチクチクしています(爆)
 この頃は「ただの盲腸だし〜。」と、まだまだ余裕でした。
手術
 チクリ♪
痛みはありませんが、メスの感触はわかります(^_^:
あぁ〜、切ってるよぉ〜(^_^: と、先生の手が止まりました。
「あらららら、これは酷いわ。
 kakepiさん、痛くなかったの? 我慢強いねぇ。
 もう少し切らないと駄目だな。」

 ウソ!?(^_^: あ、切ってる切ってる! え、そんなに!?
 処置を進めるにつれて、だんだんと意識が朦朧としてきました。
「先生、血圧 80-40 です。」
私って低血圧だったんだなぁ(~-~) >すでに判断能力なし(苦笑)
「酸素をあげて。」
「気持ち悪いぃ、苦しいぃ(~Q~)」 >首を左右に悶えるkakepi。
「こらこら、(腸を)動かすな。」
「そんな事を言われたって〜(ToT)」 >意志では内臓制御不可。
 本当に暴れそうになりました。
両手はマジックテープで固定され、下半身は麻酔がかかっているので何も出来ません。  やはり痛みはないですが、お腹の中をいじられる感触はあって、物凄〜く気持ち悪かったんです(涙)
 苦痛の中、誰かが右手を握っていてくれました。  手術室には看護婦さんしかいないわけですが、その温かさに少し救われたような気がしました。
「このまま縫合はダメだな。 ドレンを入れておこう。」
「、、、。」 ドレン? ドレンって何(~-~)?
「kakepiさん、石が入っていたけど、見る?」 >糞石というらしぃです。
「、、、。」 そんな物はどうでもいいから早く終わらせて(ぐったり)
「kakepiさん頑張りましたね。終わりましたよ。」
 緊張の糸が、、、プツン。
その声を聞いた瞬間、気絶しました(爆)
闘いはこれから。
 それから 3日間、高熱と傷みにうなされながら、 (私のとっては)生死の境をさまよいました。
どうも腹膜炎になりかけていた、というよりなっていたらしいです。
抗生物質と栄養剤の点滴、そして自分の意志だけが頼りでした。

 先の「ドレン」というのは、お腹の中の悪い水を出すためのチューブの事で、、、 つまり、傷口の一部は縫合せず、およそ 長さ:100mm 直径:10mm のチューブを お腹に入れて、先端を 10mm ほど外に出し、そこにガーゼを当てて、 悪い水が出てくるのを吸うためのものです。
 ドレンが取れるまで 10日間 ほどかかりました。

 それからさらに 2週間後、やっっっと退院できました。

 私のいた病室は二人部屋でしたが、 同じく虫垂炎で入院してきた隣のベッドの人が三回入れ替わりました(^^:
社会復帰?
 コトは退院後もありました。
 お腹の傷口の様子が変です(~_~)?
よくよく見たら、 腸を縫合した糸が出てきていました(^_^:
 「たま〜に、糸が体に合わない人がいるんですよね。」とのこと。
、、、とことんついていません(T-T)
おわりました〜
 私に残ったのは 10cm 近い傷痕と、 傷口の消毒の方法、 そして、、、保険金でした(爆(^^:
変だな、と思ったら無理をしないで病院へ行きましょうね!(^_^)/



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