トントン骨調整法とは

海田に、骨の変形をとりのぞく治療をする先生がいることを知った。なんでも腰痛の多くは靴下のゴムから起こるというのだから、ちょっと信じがたい話だ。なにかアホな勘違いをした治療をしているのじゃなかろうかと疑ったものだが、せっかく本があるのだから読むだけは読んでみようという気持ちになった。

そうして先生の本を読んでみると、かなりまともなことが書いてある。とりあえず、単なるほら吹きではないなと思いながら、なおも読み進めるうち、これは
ひょっとして世間様の常識をはるかにくつがえす様な、とんでもない治療法が載っているのじゃないかという気がしてきて、すぐに本部に問い合わせ弟子入り志願する。

初めて本部に治療の見学にいくと、本で見たとおりの爺さん先生が治療していらっしゃる。他にも治療している方が何人かいた。皆さん、やさしそうな感じで声までやさしい。初めてそこで治療を見学させてもらった日、整体ではそう簡単に治らない坐骨神経痛の痛みを、信じがたい手順で鮮やかに抜き取る現場を目撃した。正直言ってたまげたが、二回目に行ったときはさらにたまげた。80歳を過ぎるようなばあさんが治療を受けにこられたのだが、症状はというと二日前に足の甲を複雑骨折したというのだ。一体どうするんだろうかと息をつめていると、長男の先生が「歩いてかえれますよ」といって、
ギプスをびりびりハサミで切り始めたのだ!唖然…とする私。しかし2時間ほどの治療の後、そのばあさんは何事もなかったように本当に歩いて帰ったのであった!夢でも見ているんじゃなかろうか…そう思うほどの衝撃であった。

とんとん痛みは全くなし

この治療法を学んで、私がそれまでに治せなかった症状もやすやすと治せるようになった。まことに感謝のほかない。先生は入門時に
「開原さん、この治療をすると治りすぎるから、どんどんお客さんがいなくなるよ。儲けにはならないよ」と冗談めかしておっしゃっておられたが、弟子入りした者は私を含めて数人しかいない。これまで何十人か見学に来た人の大方は、商売にならん、治療には時間がかかりすぎるし、治りすぎてはリピートがなくて困る。と言うのだそうだ。

冗談のようだが、こうした話は治療によって生活している人には案外冗談でなかったりする。海田の爺さん先生もそうだが、バランスクリニックの坂本先生もしみじみといっておられる。近所の指圧やあんまは、リピートで大繁盛しているのに、自分の所は本当に治るからお客さんは少ないんだ。
世の中矛盾しとるの〜と…



前置きが長くなりました。
これより、
トントン骨調整法とは!

人間のからだの骨は生きて代謝を行っているものですが、どんな人でもゆがみをもっています。そして、骨のゆがみの質や量が、病気や痛みと直結しているらしいことが分かりました。
トントン骨調整法とは、その重大な事実に基づき、
積極的に骨のゆがみを整えていく治療法です。ところで”骨のゆがみ”というのは整体などでいう骨格ではなく骨自体の形のことですのでお間違いなきよう。

骨というと一般にしゃれこうべや肉屋の固い骨を想像してしまうが、現実に生きて代謝を行っている骨は血管も通っていて弾力もあり、案外にも動かせるもののようである。それを一定の法則にしたがって、骨を出したり引っ込めたり自由自在に動かし、安全かつ無痛、そして驚くべき精度で健康な身体に蘇らせていくのである。


(追記):このHPを見て、トントン骨調整法を習いたいという問い合わせをよく受けるようになりましたので、習得について説明しておきます。トントン本部では見習い式に弟子をとっていますが、私の実感としては、治療経験のない方だと、毎日通って半年、経験者でも週2回くらい足を運んで半年かかるような気がします。広島県の海田町まで、2時間くらいで通える方でないと現状では難しい。他の仲間たちも同意見ですので間違いありません。
トントン骨調整法は患者の悪い所を見つけるための診断が命だから、とにかく大勢の患者にあたり、先生に違いを教えてもらいながら、良くなっていく様子を観察するという手間のかかる修行だから仕方ない面があるのです。

  




腰痛根治