EWG プレスリリース 2006年5月10日
世代を越えて 化学物質汚染 母と娘が共有し受け継ぐ 情報源:EWG Press Release, May 10, 2006 Across Generations: The Chemical Pollution Mothers & Daughters Share and Inherit http://www.ewg.org/reports/generations/newsrelease.php Environmental Working Group http://www.ewg.org/ 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2006年5月11日 【ワシントン5月10日】 母と娘の独自のつながりは子宮の中で始まり、一生涯続く。母の日を迎えて、母と娘の分析テストは、彼女らが望まないこと、すなわち産業化学物質の体内汚染を共有し、世代を越えて受け継がれていくいることを示している。 エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ(EWG)が委託した4人の母親とその娘たちのテストで、それぞれの対象者の血液又は尿は、難燃剤、プラスチック可塑剤、及び防汚コーティングを含む平均35種の消費者製品成分で汚染されていることが分った。家具、化粧品、織物、その他の消費者製品中で見出されるこれらの成分の混合物は、その安全性についてテストされたことがない。この研究報告は下記URLでアクセスできる。 ![]() 米疾病管理予防センター(CDC)やその他の研究者らによるテストとともに、EWGの以前の体内汚染テストは、これらの化学物質やその他の多くの化学物質が全てのアメリカ人の体内に蓄積していることを示した。しかし、これらのテストは母親の胎盤又は母乳を通じて彼女の娘に受け継がれる汚染物質について目を見張るような3つの発見をした。
”我々は、我々の大気、我々の水、そして我々の魚ですら監視している。今は、我々の体内汚染の監視を始めるべき時である。本日紹介された化学物質がいかに母親から娘に受け継がれるかを示すこの報告書は、人の体内の化学物質汚染を測定する全国初の州レベルのバイオモニタリング・プログラムである法案 SB 1379 によって得られるであろう情報をカリフォルニア州が必要としていることを示す、もうひとつのきわめて力強い根拠となる”−とペラタは述べた。 この調査の母親と娘は、テストを受けた他の64人の人々とともに2000年から2006年の間に実施された6回のEWGバイオモニタリング・プログラムに参加した。EWGバイオモニタリングは、合計455種の異なる汚染物質、農薬、及び産業化学物質を72人の体内又は臍帯血から検出したが、その中には平均200種類の化学物質を持った10人の新生児が含まれる。 これは化学物質の個別のあるいは複合した有毒影響についての健康調査又は保護措置が欠如しているために問題を難しくしている汚染の負担である。 ”EPAの調査は、出生から2歳までの子どもは大人に比べて発がん性化学物質に対し10倍以上感受性が高いということを示している”−と EWG の副代表ジェーン・ホーリハムは述べた。”科学者らは、化学物質の有毒影響は、遺伝子に変化を引き起こすことにより、4世代にわたり受け継がれることがあることを見出した。有毒化学物質のシチューは、母親がその子どもたちに受け継がせたい遺産ではない。” |