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EHP 2006年4月 特別号 論文集
野生生物に化学的に引き起こされる内分泌かく乱の生態学的関連 家畜肥育場から出る男性ホルモン様排水中の トレンボロン・アセテートの代謝物の特定 エリザベス・ダーハン（米環境保護庁全国健康環境影響試験場中部大陸生態学部門／アメリカ）ら （アブストラクトの紹介） 情報源：Environmental Health Perspectives Volume 114, Number S-1, April 2006 Identification of Metabolites of Trenbolone Acetate in Androgenic Runoff from a Beef Feedlot http://www.ehponline.org/docs/2005/8055/abstract.html Elizabeth J. Durhan,1 Christy S. Lambright,2 Elizabeth A. Makynen,1 James Lazorchak,3 Phillip C. Hartig,2 Vickie S. Wilson,2 L. Earl Gray,2 and Gerald T. Ankley1 1Mid-Continent Ecology Division, National Health and Environmental Effects Laboratory, U.S. Environmental Protection Agency, Duluth, Minnesota, USA; 2Reproductive Toxicology Division, National Health and Environmental Effects Laboratory, U.S. Environmental Protection Agency, Research Triangle Park, North Carolina, USA; 3Ecological Exposure Research Division, National Exposure Research Laboratory, U.S. Environmental Protection Agency, Cincinnati, Ohio, USA 訳：安間 武 （化学物質問題市民研究会） 掲載日：2006年6月26日 アブストラクト 家畜肥育場からの排出に関連するホルモン的に活性な物質の潜在的な生態学的影響に関しては、ほとんど知られていない。トレンボロン・アセテートは、肉牛の成長促進のためにアメリカで広く使用されている人工の同化ステロイド（アナボリック・ステロイド）である。 トレンボロン・アセテートの代謝物は立体異性体17- 及び 17β-トレンボロンを含み、双方とも家畜の排泄物中に含まれ、魚及び動物に比較的強いアンドロゲン（男性ホルモン）作用を示す。 この研究の目的は、肉牛肥育場からの排出、及びその排出の上流及び下流の川における17- 及び 17β-トレンボロンの存在を評価することである。 この取組に関連して、我々は事前に、ヒトのアンドロゲン・レセプターとレポーター遺伝子構成にコトランスフェトされた CV-1 細胞を使用して、排出物の男性ホルモン様活性を試験管中で測定した。 サンプルは、2002年と2003年の間の異なった時機に9回、採取された。排出点からの全ての水サンプルは CV-1 細胞中で著しい男性ホルモン様反応を引き起こし、検出可能な17- 及び 17β-トレンボロンを含んでいた。 トレンボロンのような人工男性ホルモンが肥育場排出物の男性ホルモン様作用に寄与する程度を確認するために、さらなる調査が必要である。 キーワード：環境アンドロゲン、肥育場流出水、トレンボロン、environmental androgen, feedlot runoff, trenbolone. Environ Health Perspect 114(suppl 1) :65-68 (2006) . doi:10.1289/ehp.8055 available via http://dx.doi.org/ [Online 21 October 2005] |