予防の枠組み WHO 声明
(訳:安間 武 /化学物質問題市民研究会
情報源:Precautionary Framework : Update on WHO’s Activities
http://www.who.int/peh-emf/meetings/archive/Precautionary_statement_web.pdf
掲載日:2003年8月9日


 これは、人間の健康の保護に関する予防の枠組みの WHO の計画を明確にするための声明である。

 WHO は、公衆の健康を守るための予防的措置適用の一般的枠組みを開発するための包括的でオープンで透明なプロセスに着手した。この予防の枠組みは全ての公衆の健康問題をカバーするものとして意図されている。
 この枠組みは、WHO の他の主要な部局との協力の下に WHO の国際 EMF プロジェクトのスタッフによって開発されているので、この枠組みを EMF を含む多くの健康問題にどのようにして適用するかということについての一般的なケーススタディが今後行なわれるであろう。

 このプロセスの一環としてWHOは、欧州委員会(EC)とアメリカ国立環境健康科学研究所(US National Institute of Environmental Health Sciences)との共催で2003年1月にルクセンブルグで国際ワークショップを開催した。このワークショップでは、多様な範囲の関係者からの情報提供があった。これらの情報に基づき WHO は、予防措置がリスク管理プロセスの全ての段階である役割を果たす包括的なリスク管理の枠組みを開発した。

 このフレームワークでは、予防措置の適用はプロセスを通じて一貫して考慮されており、特定の情況に応じて引用されるというものではない。
 この枠組みが最終的に決定されたなら、WHOは、ELF 及び RF の分野で一般的なケーススタディを実施する予定である。その情報は加盟諸国に伝えられ、各国はそれぞれの情況と必要に応じてこの枠組みを適用することができるであろう。この2段階のプロセスがルクセンブルグのワークショップで勧告された。

 枠組みのドラフトは、ルクセンブルグ作業部会参加者、WHO マネージメント、EMF プロジェクト国際諮問委員会、及び世界の主要な専門家のレビューを受けるよう作成されている。
 この枠組みのドラフトは、現在、パブリック・コメント用として、WHO のEMF プロジェクトのウェブサイトで入手可能である (http://www.who.int/peh-emf/meetings/archive/Precaution_Draft_2May.pdf)。
 我々は、全ての関係者がこのプロセスに積極的に参加することを期待している。コメントを2003年6月30日までに Dr Larry Goldstein まで送付願う。

(訳:安間 武 /化学物質問題市民研究会)


化学物質問題市民研究会
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