WWICS 新規ナノ技術プロジェクト 2007年5月15日
ナノ技術は現在、500種近くの日用品で使用されている

情報源:Woodrow Wilson International Center for Scholars
Project on Emerging Nanotechnologies
Nanotechnology Now Used in Nearly 500 Everyday Products May 15, 2007
http://www.wilsoncenter.org/index.cfm?topic_id=166192&fuseaction=topics.item&news_id=237776

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2007年5月22日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano//wwics/070515_Nano_Products_Inventory.html


【ワシントン】ナノ技術を使用している消費者製品の数は、新規ナノ技術プロジェクトが世界で初めて2006年3月に製造者を特定したナノテク製品のオンライン目録を立ち上げて以来14ヶ月で、212種から475種と2倍以上に増加した。衣料品と化粧品がそれぞれ77種及び75種でトップであった。寝具類、宝石類、スポーツ用品、栄養補助剤、パーソナル・ケア用品などを含むナノ技術製品のリストは下記ウェブサイトから無料で入手できる。
http://www.nanotechproject.org/consumerproducts

ナノ技術消費者製品目録ハイライト
  • 容器及び栄養補助食品を含む食品及び清涼飲料類は昨年から2倍増えて61製品となった。

  • ナノスケール・シルバーは最も引用の多いナノ物質である。それは95製品又は目録の20%に見いだされた。カーボンチューブ及びフラーレン等のカーボンは2番目に引用の多いナノスケール物質であった。
  • 20カ国からの商品が現在、掲載されている。アメリカがナノ技術を含む製品の52%、又は247製品で国際的にトップである。東アジアは123品目を誇り、昨年より58%増加した。
  • 目録中の新製品には、通常の鉄より20%軽くて60%強度が高い革新的な Sandvik NanoflexR 鉄合金を使用しているコルサ・ナノテク氷斧(Corsa Nanotech Ice Axe)がある。また、風邪、インフルエンザ及び数百の病気から、そして炭疽病(訳注:ヒト、家畜の伝染病)からさえ守ると宣伝している澄んだ液体栄養補助食品、MaatShopTM Crystal Clear Nano Silver がある。
 世論調査によればアメリカ人のほとんどはナノ技術について、ほとんどあるいは何も知らないが、2005年にはナノ技術は製品中に300億ドル(約3兆5,000億円)分を占めている。ラックス・リサーチ社(Lux Research)は、2014年までにナノ技術は製品中で2.6兆ドル(約300兆円)分、あるいは世界の全生産高の約15%分を占めると予測している。

 ”消費者製品及び産業用途でのナノ技術の使用は急速に増加しており、目録中にリストされている製品は氷山の一角である”と新規ナノ技術プロジェクトの科学顧問アンドリュー・メイナードは述べた。”消費者がこのような初期製品−食品、電子機器、健康、衣料、車など−にどのように対応するかは将来のナノ技術のより広い市場の許容を占うリトマス試験紙であろう。”

 ナノテク製品の写真在庫についてはAlex Parlini に問い合わせください:
 alex.parlini@wilsoncenter.org or 202-691-4282

Last updated: May 13, 04:32 PM

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