子どもの健康保護事務所の歴史


注:本資料は、アメリカ環境保護局(EPA)の中に設けられている ”子どもの健康保護事務所 (Office of Children's Health Protection (OCHP)” のウェブサイトの一部を翻訳して、
OCHP について紹介するものです。
このページは OCHP の Our History - Office of Children's Health Protection
http://yosemite.epa.gov/ochp/ochpweb.nsf/content/whowe_history.htm

を翻訳したものです。 (訳:安間 武 /化学物質問題市民研究会


■EPA 子どもの環境健康計画を策定する

 環境保護局 (EPA) は1995年に、幼児や子どもに対する環境健康リスクをアメリカにおける全てのリスク特性化と公衆健康の規準に反映させることを決定した。
 1996年秋以来、EPA は、7段階の ”子どもの健康を環境の脅威から守る国家計画”に従ってきた。

 この国家計画はEPAに対し次の項目の実施を求めている。
  • EPA が策定する基準は、子どもが直面するどのような高いリスクに対しても保護することを確実にすること
  • 環境汚染に対する子ども特有の感受性と暴露に関する知識の欠如に焦点をあてた科学的研究戦略を策定すること
  • 子どもが直面する累積的及び同時的暴露に視点を向けた新しい包括的な政策を策定すること
  • 家族に対しその子どもへの環境暴露に関する選択のための情報を提供する ”地域の知る権利” を拡大すること
  • 基本的な情報を両親に提供することにより、子どもを環境健康の脅威から守る両親の責任を鼓舞すること
  • 健康介護提供者が子どもに対する環境健康の脅威を特定し、防ぎ、減らすことができるよう、彼らに対する教育努力を鼓舞し、拡大すること
  • 子どもの環境健康を様々な健康リスクの中で最優先とするために必要な資金を供与すること
■子どものための大統領命令

 1997年5月21日、大統領は、”子どもを環境健康リスクと安全リスクから守るための大統領命令” に署名した。この命令は、全ての連邦政府機関が、子どもに対する健康と安全リスクに目を向けて高い優先度に設定すること、子どもの健康に対する研究優先度を調整すること、及び、政府機関の規準が子どもの特別なリスクを配慮することを求めている。
 この命令を実施するために、 ”子どもへの環境健康リスクと安全リスクに関するタスクフォース” が設立された。

■EPA 新事務所を立ち上げる  1997年5月に EPA は、”子どもの健康を環境の脅威から守る国家計画” とともに、大統領命令を実施するべく EPA を支援するための ”子どもの健康保護事務所 (Office of Children's Health Protection (OCHP))” を設立した。
 OCHP の使命は、アメリカ中及び世界中で、子どもの健康保護をもって公衆健康と環境保護の基本目標とすることである。OCHP は、子どもを環境健康の被害から守るという EPA の任務を支援し、促進することに協力する。

■EPA 行動を起す

 EPAは、国家計画と大統領命令の要求を完全に実施するために必要な措置をとっている。既に実施されたいくつかの例を挙げれば、
 3500万人の子どもの保護に資する修正・大気品質規準1996年安全飲料水条例改正食品医薬品化粧品条例を改正する1996年食品品質保護条例などがある。


化学物質問題市民研究会
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