ES&T 2006年4月5日
欧州委員会5か年プロジェクト
化学物質と子どもの免疫系疾病及び小児がんとの関連調査


情報源:Environmental Science & Technolory, April 5, 2006
Chemical connections
http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag-w/2006/apr/science/mb_connections.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2006年4月6日


 欧州委員会は、食物及び環境中に見出される化学物質が小児がんと子どもの免疫系疾病に関連しているかどうかを調査するための研究プロジェクトを立ち上げた。

 このプロジェクト、NewGeneris は、欧州16か国からの25研究所が共同で行うプロジェクトで、5年間で1500万ユーロ(約23億円)の予算である。このプログラムは、妊娠中に発がん性物質及び免疫毒物質に母親が暴露したことによりもたらされる子どもへの影響を見つける研究に資金を提供する。選択された化学物質には、ダイオキシン、PCB類、及び汚染食物、タバコの煙、及び大気汚染中に見出される様々な物質が含まれる。

 化学物質暴露を評価するために、研究者らは、ノルウェー、デンマーク、イギリス、スペイン、及びギリシャの血液銀行に保管されている30万組以上の母親と赤ちゃんの血液と尿のサンプルを分析する。 NewGeneris は2011年にその研究結果を発表することが期待されている。



化学物質問題市民研究会
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