EWG 2020年2月27日
EPA は
産業側の PFAS 化学物質の取り扱いに関して
犯罪捜査を実施している


情報源:Environmental Working Group, February 27, 2020
EPA Conducting Criminal Investigations
Into Industries’ Handling of PFAS Chemicals
https://www.ewg.org/release/epa-conducting-criminal-
investigations-industries-handling-pfas-chemicals


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2020年3月4日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kaigai/kaigai_20/200227_EWG_
EPA_Conducting_Criminal_Investigations_Into_Industries_Handling_of_PFAS_Chemicals.html



【ワシントン】 Bloomberg Environment の報告書によれば、環境保護庁(EPA)は、 PFAS と呼ばれる有害なフッ素化合物類を製造するいくつかの会社に対する犯罪捜査を遂行中である。

 EPA は、EPA の PFAS 行動計画 2020年 最新版の中で、PFAS 関連の汚染に関して複数の犯罪捜査を実施中であると述べた。

 連邦証券取引委員会に提出された文書で、3M社ケマーズ社は、両社とも EPA の捜査対象であることを明らかにしている。ケマーズ社はデュポン社の子会社であり、3M社とともに数十年間、 PFAS 化学物質類を製造している。

 ”数十年間、これら及びその他の会社は、知りながら故意に、我々の飲料水、食品供給、及び事実上全てのアメリカ人の血液をこれらの有害化学物質類で汚染してきており、EPA はそれを知っていながら何もしなかった”と、 EWG の代表ケン・クックは述べた。”汚染者に犯罪的行為の責任を取らせるのにトランプ政権をあてにすることはほとんどできない。だから公衆は、人間の健康より利益を求めて犯される罪に責任がある3M社、ケマーズ社、デュポン社、及びその他の悪徳会社に対してあらゆる法的措置をとることを EPA に要求しなくてはならない”。

 EWG は、高い有害性を持つ PFAS が我々の血液に蓄積し、人々の健康にリスクを及ぼすという事実を隠している3M社やデュポン社の様な会社について 50余年にわたり報告してきた。EWG は 1950年から2000年の間の、これら二つの会社の秘密の研究と社内メモ−それらは PFAS 化学物質類の危険性について彼らが知っていたこと、及びいつそれらを知ったかを記述している−を時系列に整理した

 最近公開された長編映画 Dark Waters は、弁護士ロブ・ビロットの ウェストバージニア州パーカーズバーグ周辺でのテフロン製造のために使用された、ある PFAS 化学物質(訳注:PFOA)によるデュポン社の飲料水汚染に対する 20年間に及ぶ闘いの実際の物語を記録した映画である。ビロットが運動を始めて以来、 PFAS は、ほとんど全ての州、1,400近くの地域社会で検出された。

 ビロットは彼自身の本を発表している。『Exposure: Poisoned Water, Corporate Greed, and One Lawyer’s Twenty-Year Battle Against Dupont (暴露:汚染された水、貪欲な会社、そして一人の弁護士の 20年に及ぶデュポン社との闘い)』、デュポン社がどのように化学物質類を投棄し、数十年にわたり PFAS の健康への有害性を隠蔽したかを明らかにした興味深い本人談

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エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ(The Environmental Working Group)は、人々がより健康な環境で、より健康な生活をできるよう支援する非営利、無党派の団体である。研究、運動、及び独自の教育ツールを通じて、EWG は消費者に働きかける。



化学物質問題市民研究会
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