EPA 子どもへの環境リスクに関する研究戦略を発表

情報源:米環境保護局(EPA)プレスリリース 10/26/00
FOR RELEASE: THURSDAY, OCT. 26, 2000
RESEARCH STRATEGY PUBLISHED ON ENVIRONMENTAL RISKS TO CHILDREN

掲載日:2000年10月29日


 EPA 研究開発室(Office of Research and Development - ORD) は、子どもにとって大きな影響があるEPAのリスク評価と管理のための科学的基盤を強化するために、子どもへの環境リスクに関する研究戦略を設定した。この戦略は今後5〜10年間にわたって実施されるEPAの諸計画への指針とするために、研究の必要性とその優先順位の枠組みを決めるものである。

 EPAは、EPAの全ての規制、基準、方針、試験方法、及びリスク評価を決定するに当たり、幼児期は環境汚染物質に対して影響を受けやすいということを特に考慮して、子ども達の環境を安全で健康的なものにすると言明してきた。
 子どもはその妊娠初期から青年期までの間に汚染物質の影響を最も受けやすく、汚染物質により体の機能が生涯の損傷をうけるかも知れない。EPAによれば、子ども達の間にある呼吸数、代謝、食事、行動(例えば床で遊ぶ)等の相違は有毒物質への曝露が原因であるかも知れず、それは成人が受けるより遙かに大きな影響があるとしている。

 ORDの研究戦略は、EPAによって既に指摘されている現状の重要な問題解決のための研究とともに、危険度の同定、用量反応及び曝露についての評価、リスク削減、等に関する今後の長期的な研究計画を設定するものである。この研究計画は、EPA、産業界、州、地域住民、部族、国際組織団体、政府関連機関の協力の下に実施される。

 研究戦略の印刷コピーはEPA/ORDの広報室、オハイオ州シンシナティ(TEL 1-800-490-9198)及び、下記ウェブサイトで入手可能である。
http://www.epa.gov/ORD/WebPubs/final

(訳:安間 武)

化学物質問題市民研究会
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