2012年9月17日 ICCM3におけるIPENの発言
オープニング・ステートメント
マニー・カロンゾ(IPEN共同議長)

情報源:IPEN Opening Statement, 17 September 2012
given by Manny Calonzo, IPEN Co-Chair
http://ipen.org/iccm3/wp-content/uploads/2012/09/IPEN-Opening-Statement-17-September.pdf

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2012年9月30日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/saicm/iccm3/IPEN/
IPEN_intervension_Opening_Statement_ICCM3.html

 議長、アサンテ サーナ(ありがとうございます)。代表そして友人の皆さんジャンボ(こんにちは)。

 有害物質のない未来に取り組む世界の市民組織ネットワーク、IPENは、SAICM事務局、ケニアの人々と政府のICCM3開催への尽力に感謝します。

 Rio+20 では、1,000以上の公益NGOsが、私たちが望む健康で持続可能な環境と生活への人々の権利が保護され維持される将来のために断固とした意思表示をしました。

 IPEN及び、連帯して活動する影響を受ける分野及び草の根の地域組織は、SAICMを有害物質のない未来を達成するための重要な政治的枠組みであり行動プログラムであると見ています。

 ICCM3がSAICM実施の進捗を評価しており、私たちは、2006年に戦略的アプローチが採択された時以来とられてきた措置が非効率的で遅いことに気がつきます。

 現在、特に発展途上国における化学産業の大規模な拡大と、化学製品の製造と使用が増大しており、SAICMは2002年に世界サミットで政府により合意された2020年目標を達成するための軌道から外れています。

 ICCM3についての私たちの希望は、私たちがSAICMを軌道に戻すということです。これを成し遂げるために、適切な化学物質管理を政府の最高レベルで優先事項として決定し、国家の公衆衛生、労働、環境及び持続可能な開発計画に統合し、化学物質政策の改革、規制システム及び実施を支援するために予算を割り当てるという政策がもっと必要です。

 SAICMを軌道に乗せるためには、化学産業等が製造する化学物質の増大するライフサイクルを通じての管理コストは、現在は公的基金が負担していますが、これについては、年間売り上げ高が4兆ドル(380兆円)の化学産業が相応の責任をもって支払わなくてはなりません。これに関連して、化学会社と関連産業は、世界的にも国家的にも意味のある保護的な化学物質政策の改革を支援し、邪魔をするべきではありません。

 SAICMを軌道に乗せるために、私たちは、極めて危険な農薬、塗料中の鉛、製品中の有害な化学物質のような最も懸念のある化学物質の廃絶を含んで、曝露と汚染を回避し、低減し、緩和し、より安全なものに代替するための予防指向の戦略を強調する必要があります。

 最後に、SAICMを軌道に乗せるために、私たちはICCM3が、私たちが望む有害物質のない未来へ向けての化学物質政策の改革を達成するためのオープンで包括的で多様な利害関係者アプローチを改めて約束することを求めます。

 議長、ありがとうございました。公益NGOコミュニティからの挨拶でした。

マニー・カロンゾ、IPEN共同議長



化学物質問題市民研究会
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