2012年9月19日 ICCM3におけるIPENの発言
保健分野の戦略 ピーター・オリス(世界公衆衛生学会 WFPHA) 情報源:IPEN Intervention on the Health Sector Strategy, 19 September 2012 given by Peter Orris, MD, MPH, Professor University of Illinois School of Public Health, World Federation of Public Health Associations (WFPHA) http://ipen.org/iccm3/wp-content/uploads/2012/09/ WFPHA-Intervention-on-Health-Sector-Strategy.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2012年10月14日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/saicm/iccm3/IPEN/IPEN_intervension_Health_WFPHA_ICCM3.html 議長、ありがとうございます。あなたの議長選出をお祝い申し上げ、私どもへの歓待を感謝します。私はピーター・オリスと申します。世界公衆衛生学会(World Federation of Public Health Associations)の代表であり、さらに合成化学物質への曝露の規制において、これらの職業集団が注目する公衆衛生の重要性のために世界医師会(World Medical Associations)にも意見を述べています。 WHOの化学物質グループのPruss-Ustun, Vickers et. al は、490万人の死亡と8,600障害調整生存年(DALYs)訳注1)は2004年に選択された化学物質への環境曝露と管理が原因であるとすることができると、昨年、Environmental Health に報告しました。しかし、この論文中に示された世界的な見積りは疑いなく化学物質を原因とする実際の負担を過小評価しています。 私たちは、患者の苦痛を低減するために初期予防の重要性を認識しています。私たちの団体も、そして保健分野の他の多くの団体も、患者の医療制度の運営において持続可能な計画を約束しています。私たちは、職場における有害物質の特定と管理はもちろん、保健分野の水銀のより安全な代替、エネルギー需要の削減を通じて気候変動、そしてよりグリーンなエネルギーの生成に関与してきました。 したがって私たちは、”SAICMの実施における保健分野の関与を強化するための提案された戦略”SAICM/ICCM.3/20を支持します。私たちは、この戦略は FPHA と WMA の両方がWHOと政府、とりわけソルベニアを含んで、保健分野の利害関係者を代表する他の団体と共に関与した包括的なプロセスによって生成されたことに言及したいと思います。 この戦略の生成に保健分野の実施者が関与しているので、この戦略はSAICMと一貫性があり、適用性においても実際的です。実際に、この戦略の中で既に開始され結果を出し始めているいくつかの取り組みがあります。人々と環境の健康を推進することを目指す保健分野の連合体であるヘルス・ケア・ウイズアオウト・ハーム(HCWH)は、この戦略に基づいた保健分野での現在の活動を次のように報告しています。
さらに、私たちはSAICMプロセスの中で公衆衛生の役割を継続することの重要性を信じます。これに基づき、私たちは、WHOの職員のSAICM事務局への貢献を危うくするように見える予算に関するいくつかの条項を懸念しています。私たちは、この重要な作業におけるWHOの関与を確実にするためのリソースを確保することを強く促します。最後に、私たちは、内分泌かく乱化学物質に関する重要な報告書が通常のレビュープロセスを経て間もなく発表されるであろうというWHOの総会におけるWHOの声明を歓迎します。 訳注1:障害調整生存年数(Disability Adjusted Life Years, DALY)
|