ChemSec Press Release 2013年2月14日
SIN List Ver 2.1 発表
REACH 登録から得られた
新たな情報によりSINリストを拡大


情報源:ChemSec Press Release, 14 February 2013
SIN List 2.1 update: new information from REACH registrations extends the SIN List
http://www.chemsec.org/news/news-2013/january-march/
1125-sin-list-2-1-update-new-information-from-reach-registrations-extends-the-sin-list


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2013年2月18日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/SIN_List/
130214_ChemSec_SIN_List_2_1_update.html



 SINリストが本日、高懸念物質のリストにChemSec(ケムセック)により特定された新たな化学物質を追加して、バージョン2.1に更新された。新たな追加は、主に発がん性、変異原性、又は生殖毒性の物質であり、EUにおいて規制されるべき物質である。

 EUの化学物質規則REACHの要求に従い会社により提出される登録書類一式は、EUにおける化学物質の製造と使用についての新たな情報を提供する。この情報は、完全に登録され、したがってREACH規則の対象となる方法で使用され製造されている物質を特定するために、SINリスト バージョン2.1更新のために使用されている。

 ”REACHは、ヨーロッパの化学物質製造と使用についての情報を発信するという観点からも機能している。このことに基づき、我々はREACH候補リストに含まれるべき多くの物質、その多くは発がん性、変異原性、又は生殖毒性の物質を特定した”と、ChemSec(ケムセック)のディレクター、アンソフィー・アンダーソンは述べた。

 REACH登録書類一式からの新たな情報以外に、このSINリストはまた、EUのCLP規則により発がん性、変異原性、又は生殖毒性の物質として新たに分類された物質も含む。また、最近EU加盟国により高懸念物質として合意され、候補リストに含まれたいくつかの物質も追加された。これらは、実際に例えば混合物であったり、CAS番号が欠如していたために、以前にはSINリストの方法論では特定されなかったものである。

 626物質が登録されているSINリストの中で、249の物質又は物質グループが更新されている(訳注1)。これらは、日常の消費者製品中で広く使用されている極めて有害な化学物質であり、ヨーロパやその他の地域で環境はもちろん、人々の健康に脅威を脅かしている。

 ”REACHの公式候補リストの138物質に比べて、現在626の高懸念物質がSINリスト上にある。最も有害な物質がEUで規制されるまでにまだ多くの作業が残されている”と、ChemSec(ケムセック)の毒性学者アンナ・レンクウィストは述べた。

 SINリスト・データベースは現在、全てのSINリスト物質について、製造量(トン帯域)はもちろん、更新された有害性分類データや新たな用途情報も含んでいる。このデータベースのもうひとつの新たな特徴は、その物質が最初のREACH登録期限であった2010年までに登録されていたかどうかに依存する検索結果をフィルターにかけるオプションを備えていることである。

 ”SINリストは、会社にとって極めて有用なツールであることが証明され、今回の更新は、より安全な代替物質と置き換えられるべき、EUで規制されそうな新たな物質を特定している”と、アンナ・レンクウィストは続けた。

 更なる情報については、下記に連絡ください。
Anna Lennquist, ChemSec toxicologist, anna.lennquist@chemsec.org
このemailアドレスはスパムから保護されています。+46 31 799 91 28
Anne-Sofie Andersson, ChemSec director, annesofie.andersson@chemsec.org
このemailアドレスはスパムから保護されています。+46 73 041 66 22


訳注1:新たに更新された249物質
The 2.1 update of the SIN List


化学物質問題市民研究会
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