ケムセック(ChemSec)2012年10月1日
欧州委員会が欧州食品安全機関(EFSA)に 内分泌かく乱物質の人と環境へのリスクに関する 特定の意見を求める 参考:SANCOからEFSAへの書簡の当研究会による日本語訳 情報源:ChemSec News, 1 October, 2012 EFSA to prepare scientific opinion on the human health and environmental risks of endocrine disruptors. http://www.chemsec.org/news/news-2012/998-efsa-to-prepare-scientific-opinion- on-the-human-health-and-environmental-risks-of-endocrine-disruptors 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2012年10月11日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News /chemsec_121001_EFSA_to_prepare_opinion_on_EDCs.html 欧州委員会 健康・消費者保護総局(DG Sanco)により始められた動きの中で、欧州食品安全機関(EFSA)は、人の健康と環境のリスクに及ぼす内分泌かく乱化学物質に関する科学的意見を提供するよう委託された。 EFSAの明示的な関与は、全てのEU地域で一律に適用されるべき内分泌かく乱物質の特定に関する基準を開発するために環境総局(DG Environment)の後援の下に設置されたひとつのプロセスが1年以上前からあるので、EU加盟国はもちろん、その他の利害関係者にとって驚きであった。 この健康・消費者保護総局による動きは、全ての法律に一律に適用される基準を開発するという利害関係者の願いと必要があるにもかかわらず、健康・消費者保護総局は食品分野に適用する特定の基準を望んでいるので、非常に懸念がある−と、ケムセックの上席化学物質アドバイザーであるジャカール・ライトハートは述べている。 EFSAは2013年3月までに最終意見を欧州委員会に提出しなくてはならない。 ■EFSA プレスリリース 2012年10月1日: http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/121001a.htm ■2012年8月1日 欧州委員会健康・消費者保護総局(SANCO)から欧州食品安全機関(EFSA)への書簡: http://www.chemsec.org/images/stories/2012/news/EC_Request_SC_EndocrineDisruptors_Aug2012_60410.pdf ■SANCOからEFSAへの書簡の当研究会による日本語訳 件名:内分泌かく乱物質(EDs)の人の健康と環境リスクに関する意見をEFSA科学委員会に求める 添付は、EFSA科学委員会に対する件名EDsの任務に関するものである。 件名EDsは世間及び科学界で大きな注目を浴びている。加盟国、欧州議会、及び理事会は、EDsを特定し評価するための基準を含めるために、欧州委員会に法令の全ての関連部を更新するよう要求した。 植物防疫製品規則(PPPR)、食品接触材料規則、医薬品規則、及び化粧品規則を含む欧州委員会健康・消費者保護総局(SANCO)のいくつかの法令は、EDsを参照するか、又は、EDsを特定し評価するための特定の基準を開発するための特定の条項を含んでいる。 植物防疫製品規則(PPPR)については、SANCO委員長はそのような基準を2013年末までに法令に反映させるための提案をすることが義務付けられている。化粧品については期限は2015年末である。その他の健康・消費者保護総局(SANCO)権限轄範囲外のEU法令(例えばRECHや殺生物剤)もまた、同様な条項を含むよう更新する必要がある。従って、内分泌かく乱物質を特定し評価するための定義、基準及び方法論に関する適切な科学的助言が緊急に必要である。 ■欧州委員会委員ダリ及びポトチュニックへのNGOレター(2012年10月2日): 環境、職業/労働者、健康分野の19団体は、健康・消費者保護総局委員ジョン・ダリと環境総局委員ヤネス・ポトチュニックに対してEFSAに関する決定を説明するよう要請したもの。 http://www.chemsec.org/images/stories/2012/news/ 2012_10_02_Jt_NGO_Letter_to_Commissioners_on_EFSA_EDC_mandate_FINAL3.pdf |