ケムセック(ChemSec)2012年8月17日
RREACH 候補リストは
2012年の目標値136物質を達成するかもしれない


情報源:ChemSec News, 17 August 2012
The REACH Candidate List likely to reach target of 136 substances 2012
http://www.chemsec.org/news/news-2012/
971-the-reach-candidate-list-likely-to-reach-target-of-136-substances-2012


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2012年8月18日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News/
chemsec_120817_Candidate_List_target_136


 2010年に欧州委員会のアントニオ・タジャニ委員長(産業)とジャネ・ポトニック委員長(環境)によってなされた公約を満たすための最後の努力で、欧州化学物質庁ECHAは、欧州委員会を代表して、8月末までにREACH候補リストに新たに38物質を提案する意図を発表した。

 このことは、欧州連合加盟国により既に提案されていた全ての物質と今回ECHAにより提案意図が示されたが物質が加盟国委員会により受け入れられれば、候補リストは136というマジック・ナンバーをおまけひとつをつけて最終的にはクリアーすることを意味する。

 我々は、加盟国、欧州委員会、及びECHAが最終的に公的な期待を達成できればもちろん喜ばしいことである。しかし、候補リストの物質数をここまでもたらすのにECHAの取り組みが4年もかかり、達成にわずかな日数しか残らなかったのは、なぜなのかと不思議に思うにちがいない。今回のことが候補リストに向けての永続する態度となり、来年以降、更なる物質がECHAと加盟国により追加されることを期待するとケムセックの上席化学物質顧問ジャカール・ライトハートは述べた。

 候補リスト拡大の消費者への付加価値は、使用、製造、及び潜在的なリスク管理オプションに関する全ての情報を手元に置きたいとする規制当局の願望とともにある。使用されている最も危険な多くの物質を持った広い範囲の候補リストは、より安全な製品を求める消費者にとって強力なツールとなり、これらの物質の製造者に対し、これらの物質は市場では望まれておらず、可能な限り速やかに代替されるべきとする強い信号を送ることになるであろう。

欧州化学物質庁(ECHA)意図登録(Registry of Intentions)へのリンク (日本語訳


訳注:関連情報


化学物質問題市民研究会
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