ケムセック(ChemSec) 2011年10月13日
 欧州議会議員
欧州委員会がSINリストの内分泌かく乱物質に対処するよう督促


情報源:ChemSec News, 13 October 2011
MEPs urge European Commission to act on SIN List endocrine disruptors
http://www.chemsec.org/news/news-2011/
831-meps-urge-european-commission-to-act-on-sin-list-endocrine-disruptors


訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2011年10月21日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/News/
chemsec_111013_MEPs_urge_EC_to_act_on_SIN_List_edcs.html


 先週、欧州議会の環境委員会(ENVI)で、多くの欧州議会議員が欧州委員会に対して化学物質のカクテル効果とともに、内分泌かく乱物質への取り組みを急ぐことの”緊急性”を訴えた。

 ケミカル・ウォッチは、欧州委員会環境総局のパトリック・マーフィーが、”なぜ欧州委員会は内分泌かく乱物質(EDCs)、特に今年の初めにNGOケムセックにより提起された最新のSINリストで特定された22物質を禁止するためにもっと多くのことをしないのか知りたいとする環境委員会(ENVI)のメンバーから、質問の砲火を浴びた”と報じた。

 スウェーデン・グリーン(緑の党)の欧州議会議員カール・シリター(Carl Schlyter)は、内分泌かく乱物質(EDCs)は、今日、最も過小評価されている人類への環境的脅威のひとつであり、我々が皮膚に塗ったり、食品が接触する製品に、これらの物質が意図的に添加されているということは非常に驚くべきことであると述べた。”我々は、12年間、ひとつの戦略を持っているが(訳注:REACHを中心とするEUの新しい化学物質政策のこと)、行動の方はどうなっているのか?”とシリターは、SINリスト2.0の背景にある手法を述べながら、最近SINリストに加えられ22種の内分泌かく乱物質(訳注1)をREACHの認可候補リストに含めるよう、欧州委員会を督促した。

 パトリック・マーフィーは、内分泌かく乱物質への欧州委員会が計画している行動について述べ、これらの問題の複雑性を主張した。SINリストに関し、それは議論のために非常に有用であり、欧州委員会はそれを真剣に見るであろうが、候補リストに加える準備のための明確な行動を約束することはできないと述べた。

 環境委員会(ENVI)議長、コリン・レパゲは、欧州委員会の回答には満足できないと述べて討論を締めくくり、欧州委員会に内分泌かく乱物質に取り組むよう要請することは、岩を押すようなもので、成功しそうにないと述べた。

http://www.youtube.com/watch?v=xFOCoZoOXg4&feature=player_embedded
動画:カールカール・シリターの発言

Watch the entire ENVI debate online
Chemical Watch article


訳注1
ケムセック(ChemSec) 2011年5月3日 SIN List Ver 2.0 新たに追加された内分泌かく乱性22物質

訳注:ヨーロッパの内分泌かく乱物質への取り組み


化学物質問題市民研究会
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