ChemSec News 2007年10月2日
ChemSec ヨーロッパのNGOsと協力して
REACH 優先物質リストを作成中


情報源:ChemSec News, 4 October 2007
ChemSec to develop an NGO REACH Candidate List
http://www.chemsec.org/news/07102_REACH_list.php

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2007年10月6日


 欧州委員会は化学物質に関する新たなEU政策、REACHを承認し、2007年6月1日に発効した。REACH発効により、2009年に欧州委員会は、認可手続きにかけられるべき”非常に高い懸念のある物質”のリストを発表することになっている。しかし、法的文書(REACH)にある基準は弱くあいまいである。REACHによって規定されているリスト作成の手続きは煩雑であり、不確かであり、加盟国の合意に依存する。

 したがって、ChemSecは、他のヨーロッパのNGOsと協力して、NGO 独自の優先物質リスト、すなわち、廃止しなくてはならないとNGOが要求する”非常に高い懸念のある物質”のリストを作成中である。この特別なプロジェクトの目的は、認可手続きが、代替により”非常に高い懸念のある物質”を早急に廃止し、産業界に”有害物質使用削減”を促し推進する効果的なツールとなることを確実にすることである。このプロジェクトは欧州委員会が2009年に作成予定の”認可候補リスト”の作成に影響を与えることに焦点を合わせている。

 このプロジェクトは、REACHにおける”代替という議題”を推進することを狙いとして、ヨーロッパの主導的NGOsとの連携のためのプラットフォームを形成している。さらに、アメリカ市場をも包含するプロセスに拡大する方法を模索しているアメリカのNGOsも関与している。さらに科学者や進歩的企業も関与している。

 このプロジェクトは、REACHの”非常に高い懸念のある物質”を選定する過程で特定されたギャップを埋め、最も有害な物質を市場から廃止することを確実にすることを目的としている。このプロセスで重要なツールは、NGOsがその使用を受け入れることのできない”非常に高い懸念のある物質”を特定することである。



訳注(関連情報)
 ChemSec 情報提供の呼びかけ紹介/有害化学物質に関するChemSecのリスト



化学物質問題市民研究会
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