欧州委員会 一次予告 2006年6月14日
国際水銀会議
いかに水銀の供給と需要を減らすか

2006年10月26-27日 ブリュッセル

情報源:European Commission Aannouncement, 14 June 2006
First announcement
International mercury conference - How to reduce mercury supply and demand
Brussels, 26-27 October 2006
http://ec.europa.eu/environment/chemicals/mercury/conference.htm

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2006年6月16日


 本年10月に欧州委員会は水銀の国際的な供給と需要の管理に関する国際会議を開催する。政策立案者、産業界代表、非政府組織、及び科学者は、この会議へ参加するよう招かれている。この会議には世界中から専門家と利害関係者が集まり、開かれた対話の中で、水銀の供給と需要を減らす方向で討議を行う。

会議プログラムと会場

 一日半の会議プログラムは、広範な専門家と政策立案者によるプレゼンテーションを含み、また展望、意見、及び科学的専門性に関する活発な意見交換の場を提供する。その目的は公式な結論に達することではなく、非公式なしかし建設的な議論に役立てることにある。欧州委員会は政府代表、科学者、及びその他の利害関係者の参加を要請する。

 詳細な会議のプログラムは2006年6月中に、このウェブサイトで発表される。
 参加は無料である。会場は、ブリュッセルの European Commission's Charlemagne Building, Rue de la Loi 170, B-1000 Brussels である。

問い合わせ:
By e-mail: michel.lepropre@ecotec.com or geraldine.ferdinand@ecotec.com
By phone: +32 2 7438949 or by fax: +32 2 7327111


 資料

■水銀と環境
http://ec.europa.eu/environment/chemicals/mercury/mercury_env.htm

 水銀は人の健康と環境に対し大きなリスクを及ぼしていると考えられ、深刻な世界的環境問題であると認識されている。水銀の環境への排出は地域でそして世界中の大気中で行われており、水銀とその化合物はヒトと動物の健康に有害影響を与えることを数多くの報告書が示している。一般大衆への最も深刻な影響のひとつは胎児の脳の発達に影響を与えることであり、その結果、子どもの学習能力を損なうことが広く認識されている。水銀は魚類やその他海産物に蓄積し、職場環境や地域の水銀排出に暴露しない人々に対しも、それらの摂取が主な暴露経路となる。

詳細情報:
 UNEP 水銀ウェブサイト:これらのページはUNEP統制協議会(UNEP Governing Council)の水銀に関する議論について、UNEP世界水銀プログラムについて、そして、2002年世界水銀アセスメントを含む世界展望における水銀関連の環境検討に関する情報などがある。
http://www.chem.unep.ch/mercury/


■欧州委員会水銀戦略
http://ec.europa.eu/environment/chemicals/mercury/mercury_strat.htm

 2005年、欧州委員会は、地域及び地球規模での水銀汚染に目を向けた包括的な計画である共同体水銀戦略を発表した。この戦略では、欧州委員会は、水銀使用のさらなる制限、及びEUからの水銀輸出の禁止を提案している。この戦略の重要な点は国際的な行動の支援と推進であり、そのひとつが世界の水銀供給、貿易、及び需要の削減である。

詳細情報:
 欧州委員会水銀ウェブページ:このページは、共同体水銀戦略、及び、この戦略の背景を説明し評価するより詳細な”水銀戦略拡大影響評価”にリンクしている。
http://ec.europa.eu/environment/chemicals/mercury/index.htm


訳注:参考資料
環境健康NGOs 2006年3月14日 プレスリリース/欧州議会:EUの水銀戦略はなんと力強く見えることか! (当研究会訳)

環境健康NGOs[1] 2006年2月21日 プレスリリース/装置測定用水銀:不必要な水銀リスク 欧州州委員会の消費者用と医師用の体温計の水銀廃止提案だけでは不十分 (当研究会訳)



化学物質問題市民研究会
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