国際環境法センター(CIEL) 2017年10月4日プレスリリース
歴史的な表決:欧州議会は欧州委員会の
内分泌かく乱化学物質を同定するための基準を否決


情報源:Center for International Environmental Law (CIEL), October 4, 2017
Historic vote: the EU Parliament rejects Commission's criteria
to identify endocrine disrupting chemicals, stands up for EU health
http://www.ciel.org/news/historical-vote-eu-parliament-rejects-commissions
-criteria-identify-endocrine-disrupting-chemicals-stands-eu-health/


訳:安間 武(化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2017年10月5日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/EU/171004_CIEL_
EU_Parliament_rejects_ECs_criteria_to_identify_EDCs.html


【ストラスブール】本日、欧州議会は、農薬規則において内分泌かく乱化学物質(EDCs)を同定するために欧州委員会によって提案された不法な基準を 389 対 235 で否決した。

 提案された EDC 基準は、現在の全ての EDCs の完全禁止にもかかわらず、内分泌かく乱農薬を許すことになるであろう危険な適用除外を含んでいる。先週、 CIEL と ClientEarth による法的分析は、この適用除外は不法であることを示し、議会に対してこの基準に反対投票するよう助言した。

 本日の採決で欧州議会は、法の支配(rule of law)を守り、EU における人間の健康と環境を守った。

 本日、欧州議会は、欧州委員会の法を破る試みに加担することを拒否し、強力な農薬産業界の圧力に公然と反抗し、我々の健康を守るために立ち上がった”と、CIEL の専属弁護士ジュリア・カルリーニは述べた。”うまくいけば、欧州委員会は最後にはそのメッセージを得て、EDCs を同定するための法的に適切な科学的基準を提示するであろう。それはまた欧州委員会が、第7次環境行動計画で義務付けられたように、化粧品、おもちゃ、そして食品接触材料のような EU 法の全分野に適用可能な基準を提示するひとつの機会である”。


訳注:関連情報


化学物質問題市民研究会
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