ChemSec News 2017年2月17日
歴史的な EU の投票が、4つのフタル酸エステル類を 人間の内分泌かく乱物質であると認める 情報源:ChemSec News February 17, 2017 Historical EU vote recognises four chemicals as hormone disrupting for humans http://chemsec.org/historical-eu-vote-recognises- four-chemicals-as-hormone-disrupting-for-humans/ 訳:安間 武(化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2017年2月23日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/EU/ 170217_ChemSec_EU_vote_recognises_four_phthalates_as_EDCs_for_humans.html 昨日(2017年2月16日) REACH 委員会の EU 加盟国は 4種類のフタル酸エステル類を人間の内分泌かく乱物質として認めることに賛成の採択をした。この歴史的な投票により、初めて化学物質が EU の SVHCs 候補リストに人間の内分泌かく乱かく乱物質(EDCs)として記録された。 ”EDC 基準の議論は長く、骨が折れ、終わりのない物語のようなものであった。したがって我々は、この正しい方向性にある確固としたこの歩みを非常に喜んでいる”と、ChemSec の政策顧問フリダ・ホックは述べた。 この投票は、デンマークの取組が最高潮に達したことを示すものである。デンマーク環境保護庁(EPA)は、2009年にすでにある研究でフタル酸エステル類の健康リスクを報告しており、長年継続的にその禁止を働きかけていた。2016年にデンマークは欧州化学物質庁(ECHA)と協力して、屋内で使用される製品中の、または消費者が接触する可能性がある製品中の、4種類のフタル酸エステル類を完全に禁止することを提案した。ECHA 委員会が2017年の夏にこの提案を採決し、その後欧州委員会がそれを REACH 委員会に提出して裁決することが予想されると、デンマーク EPA は書いている。 問題になっているフタル酸エスエル類は DEHP, DBP, DIBP 及び BB であり、様々なプラスチック製品中で可塑剤として使用されている。 ChemSec は、長年 EDCs を特定するために働いており、2011年には、内分泌かく乱特性だけを基準にそのような特性を持つ物質を SIN List に加えている。今では、SIN List は ChemSec により EDCs と特定された 32 物質を含んでおり、利用可能な EDCs の最も包括的なリストとなっている。 訳注:関連情報
|