BAN 有害廃棄物ニュース 2006年3月3日
中国、電子機器の輸入に”グリーン・スタンダード”

情報源:BAN Toxic Trade News / 3 March 2006
China sets "green standard" for electronic imports
by People's Daily Online (China)
http://www.ban.org/ban_news/2006/060303_green_standard.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2006年3月4日


 中国の情報産業省(MII)は3日、輸入される電子機器に適用される”グリーン・スタンダード”を規定する規制を発表した。2007年3月1日から効力を発するこの規制は、鉛、水銀、カドミウム、及び6価クロムなど、有毒で有害な物質の含有量に関する中国の国家基準に合致しない電子機器の輸入を禁止する。

 専門家らは、汚染物質を含む世界の電子製品の約80%はアジアに輸出されており、そのうち90%は中国向けである−と見積もっている。中国は電子機器廃棄物の主な被害者である。

 この規制は廃棄電子機器によってもたらされる汚染を管理し、製造者に汚染の少ない製品を奨励するために制定された−と同省の広報官は述べた。

 この新たな規制の対象となる電子機器には、コンピュータ、家庭電器製品、及び携帯電話が含まれる。

 有毒で有害な物質の名前と含有量は、製品設計時、製造時、販売時、及び輸入時に記載されなくてはならない−とこの規制は規定している。また国家標準及び産業標準に合致しない製品は国内市場で販売することはできい。

 同省は国家環境保護庁(SEPA)とともに、”グリーン・スタンダード”を定義することになっている。主要な汚染製品のリストは、産業情報省(MII)、国家環境保護庁(SEPA)、及び商務省を含む7つの省庁によって作成される。

 この規制に違反すると罰せられるが、特定の措置については述べられていない。この規制はまた、産業情報省(MII)が”グリーン・スタンダードの開発を支援すると述べている。

”  輸出用の電子機器には異なる基準が適用され、今回の規制は適用されない。

Source: Xinhua


化学物質問題市民研究会
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