「Dreaming !」 後書き | |
ようやく、完結まで辿り着くことができました。 やはり小説、と言うか『物語』を書き始めたならば、ちゃんと終わらせなければいけません。 終わらせてこそ、初めて評価が得られるものだと私は思っています。 そして私は、自分を尊敬できるし、また一つ自分を好きになれる。 ああ、良かった・・・。 最初に話を考えたのは中学生の頃でした。 なんでか理由は忘れましたけど、青い髪が好きで、城から飛び出した王子が書きたかった、そこから始まったお話でした。 ちゃんとお話にして、同人誌で出したのがフリーターの頃。 それでも、HPに起こすにあたり、読んでみると相当、当時子供だったんだなと思いました。 この先、時が経ったら、また幼さが見えるのでしょうか。 でも、今はこれが一生懸命な姿なのです。 どうして中学生の分際で「変化」とか「真実」なんていう扱いづらい題材を考えていたんでしょうね・・・。おかげで今の方が悩みますよ。 真実の神の力=夢の力というわけではないのですが、(ここがどうにも定義しづらい)変化の神ですらも変えられない、変化の神自身の本質を見抜いたゆえにユイジェスは勝てたんです。 真実を見抜き、それを守る力、ってところですかね・・・。 今思えば活かせてないとこもちゃんと書けてないところも多いです。 でも、伝わるといいな。伝わればそれでもう満足です。 昔、最後まで読んで、「タイトルの意味がようやく分かったよ」と言ってくれた友達がいました。 自分でもつまんねえタイトルだなと思うのですが、(ひねりがないって言うか)でも昔も今も、やはり他にいいのが思い浮かばなかった。 「夢みてる!」これ以外ないですね。 最後の一文にどれだけ意味が込められるかな? それがこの「DREAMING!」の目標でした。 『ユイジェスの頭上には、いつでも青い空が広がっていた。』 なんてことはない文だけど、読んだ後なら印象が違うはずです。 悲しくもあり、希望でもある、かな。 空を見ると、良く思い出していました。このお話を。 空が青いのは、青い髪の王子がそこにいるからだよ、なんてメルヘンも描いてしまっていたわけです。そんな夢もあってもいい。 この小説が、大好きです。 読んで下さった方も大好きです。 同じ夢をたどって下さり、ありがとうございました。 また新しい夢がたくさん叶いますように。 2005.2.18 匡司 吏 BACK |