ランシール編、後書き
嫌な状況で終わってすみません。>ランシール編
後書きは随分蛇足的ですので、作者の思考にあんまり興味のない方は読まない方が得策だと思われます。


以前、読者様からこんな言葉を頂いていました。
『サリサが振られるところは見たくない』
未だに読んで下さっているかは分からないですが、申し訳ないと思いつつも、書かせて貰いました。サリサの失恋は始めから決まっていた、必須事項だったのです。

と言うのも、まず、こんだけ恋愛ごとがあって、パーティキャラが誰一人失恋しないというのも不自然だと思ったのです。1回の恋でうまくいく、なんてことは現実では殆どないでしょう。
だいたいDQ3小説では、勇x僧とか勇x賢とか、くっつく大前提が見えていたりしますが、あえてここでは曖昧にしていたりもします。(その方がハラハラするし?←鬼)

サリサには、『失恋する』という、大事な役割が始めからあったのです。
恋愛って、必ずしも、努力したから報われると言う訳でもない。何もしない人が選ばれることも多々あります。私は何もしない人は好きじゃないですが・・・。
かと言って、「何もしてくれなくても、好きだ」という想いも共感できちゃうんですね。
そんな理不尽さと言うのか、苦しさに、サリサはぶつかって、初めて始まります。

人って、誰しも何度も至る所で『堕ちてる』と思うんです。
挫折も絶望も大なり小なりたくさん通りますね。
ここからのサリサの往く道は、随分と私のメッセージがこもるのではないかなと思います。

ちなみに、シーヴァスにまで当たったのは、サリサが相当な『甘ったれ』な証ですね。
苦しくて仕方が無くて、周りに当たってSOSしているわけです。悪いとは言いませんが、良くも無いです。でもこうなっちゃう時ってある。
でもそこから、どうするの?って事が一番大事ではないでしょうか。
自然消滅しちゃうのか、言いにくいけど謝るのか。サリサはどうでしょう?

ようやくここで折り返しまで来たかな?

2004.10.11


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