お題<便利な世の中?

はっきり言って、「欲しいものが(金さえあれば)すぐ手に入る時代」が訪れるとは10年前

には考えもしなかった。今はコンビニを始めとした24時間営業の店もすっかり世に浸透した。

それどころか、インターネット・ショッピングのように、家から一歩も出ることなくパソコンの操作

だけで売買が成立するという、「ドラえもんの世界」だと思ってたことが現実になったのだ。

大学時代に下宿していた私にとって、コンビ二は必要不可欠な存在だった。なんせ、腹が減っ

たらすぐ食べ物が手に入るし、洗面用具に下着、筆記用具もある。おまけにコンビニまでの所

要時間は1分以内(距離にして50mも無かったかな)。全く不自由という言葉とは縁のない生活

が出来た。しかし、当時の私はそんな状況に対し感謝の気持ちを微塵も持つことはなかった。

そういう環境が(私にとって)当たり前になってたからだ。今の住まいからコンビニまで、行きは

徒歩15分、帰りは30分かかる。おまけに家までALL上りになる帰りはしんどさの余り、泣き言

すらでない。コンビニとはコンビニエンス・ストア(Convinience Store)の略であり、直訳す

ると「便利な店」となる。「便利」とは〔都合の良いこと〕という意味である。生まれたときからコ

ンビ二がある環境で育った今の子供達は、便利という言葉をどれほど理解しているだろうか?

勿論、阪神大震災や三宅島噴火といった天災に見舞われた人々もたくさんいるだろう。

しかし、私たちは今こそ、現在置かれている自分の環境を当たり前だと受け止めるだけでなく、

常に感謝する気持ちが必要なのではないだろうか。「皆さん、今の時代って便利ですか?」


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