灯火採集といえば大きく分けて2つの方法があります。

1.外灯や自動販売機などの光に集まるクワガタを拾い集める方法 (灯下?)
2.灯火器具(発電機・水銀灯・シ−トなど)を使用しクワガタを集める方法 (灯火?)
(漢字の使い分けはいいかげんなので注意)

私はあまり灯火(灯下)採集は好きではありませんが、灯下採集には樹液採集にない良さもあります。

1.蚊に刺されながら無理に藪こぎし林に入る必要がない
2.ほとんど下見がいらない。
3.スズメバチ、ムカデ、毒蛇などに襲われる心配がほとんどない。
4.人が入れない場所の自然を破壊することがない。
5.夜の散歩感覚で採集ができる。

など、いいことずくめのようですが、自然も少なく、夜もあまり暗くならない東京では、
なかなかこういう場所は多くありません。
では、東京で外灯採集するにはどういう場所がいいのでしょうか?

灯下採集というとよく山奥のキャンプ場とか街はずれの外灯あたりを想像する方が多いようですが
東京の公園そばの外灯の下でも種類にこだわらなければ十分採集する事ができます。
ただ、ミヤマクワガタやアカアシクワガタなどは、多摩地区のはずれまで行かないと
見ることは難しいでしょう。

灯下採集の見るポイント
昆虫には、好きな紫外線波長(寄ってくる光)というものがあり、どんな外灯にも集まるというわけではありません。
専門的な知識はあったほうがいいかもしれませんが、一般的に白い明かりのものには良く集まり、
オレンジのような色つきには集まりにくいという程度は、覚えておいたほうがいいでしょう。
しかし中には、レストランなどの蛍光灯のように400nm以下の光をカットする飛散防止・低誘虫蛍光管というものを
使用しているのもあります。つまり人間には良く見
えるんですが、昆虫には見えにくくしているというタイプのものも
あるので、必ず明かりの周りに蛾などの昆虫が飛んでいるかどうかぐらいは確かめたほうがいいでしょう。

自動販売機前 橋の外灯の周り
周りに外灯がなかったら要チェック!! 奥多摩へ出かけたら最有力チェックポイント!

公園内の外灯周り 河川敷そばの橋の外灯
自然公園内ではよくカブトムシが飛んでます! 護岸されていない多摩川水系
駅ホーム内の外灯周り 自然が多めの市街地外灯
青梅・五日市・八高線 ちょっとした公園の水銀灯

とにかく市街地近辺の緑が多い所にきたら白い明かりの周りをよく見てみる習慣をつけましょう!

道路沿いの外灯下は要チェック!!

外国人から見るととても不思議な採集方法ですが、道路に飛んできた昆虫を拾うのは、車にひかれるのから
守るように見えるためレスキューハンティングなどとも呼ばれています。

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