東京近郊の雑木林でのヒラタ採集は、たまたま時期と偶然が重なったときにポロっと採れたりするのをぬかすと結構大変なものがあります。
カブトムシ、コクワガタ、ノコギリクワガタなどと違ってシ−ズン中に行くたびそういつでもお目にかかれるものでもありません。
西日本方面の方がこの文を目にすると、「ウソ−!へたとちゃう」なんて言われそうですが、ひと夏でお目にかかれるのはだいたい1ケタ
ぐらいでしょう。河川敷まで手をのばせばある程度の個体数は拝めると思いますが(それでも少ないかな)。
普通の雑木林だけとなるとある程度の採集経験と運がないと採るのは難しいと思われます。
競輪競馬もやったことがない人がたまたま買った馬券が当たってしまったように、たまたま行ったら樹液場にヒラタ♂がついてたなんて
こともあるかもしれませんが、臆病なヒラタは隠れていることが多いので見つけるのはけっこう大変です。
逆に見つけるのが大変な分、新規ポイントなどで見つけた時の喜びは大きい。なんでもそうだと思いますが、この場所のこの木で何時頃
採れるというのがわかってて採集するのはある意味つまらないと私は思います。
ヒラタ採集の面白いところは、オオクワなどと違い身近なのに場所がわかっててもなかなか採れない、少なからず多からずという
ぐらいには採れるというようなところに魅力を感じます。

下記マップは、私が自分の目で個体を確かめた多摩周辺のヒラタマップです。(採集仲間と行った時も含みます)
色がついている市町村が生体確認場所。(河川敷を除く、河川敷も含むと羽村・福生・昭島も入る)
今のところ東京でのヒラタクワガタ北限は青梅市
ちなみにこのマップは河川敷採集は除いています
いろんな林を見て回っているうちに近頃ヒラタ採集の認識が少し変わってきました。
東京近郊でのヒラタの個体数はとても少ないと思っていましたが、どうやらそうでもないと思われます。
自然公園はもちろん、住宅地近くでの小さな林などでも数多くのヒラタが採集されている話や自分の少ない経験から考えてみても
東京近郊でのヒラタクワガタは相当数いると思われます。(でもコクワ・ノコギリ・カブトムシに比べれば断然少ないだろうけど・・。)
たとえ住宅開発されても、昔からそこが雑木林でクヌギの大木などが数本あれば、残された小さな林でもヒラタは採れると思われます。
個人的な考えですが、特に時期の早い5月から6月にかけてが、ヒラタが一番活動する時期と思ってます。
ヒラタのライバル?の生息域環境が似ているノコギリや甲虫の王様カブトムシがまだ沢山出てくる前に、羽化した臆病なヒラタは、
自分の安全な居場所と餌場を求めさまよい移動し、ノコやカブトが沢山出てくる頃には、樹皮のめくれや木の洞に潜みじっとし、木の内側に
あふれてくる樹液をすすりながら彼らがいなくなるのを待ち、9月頃に再び越冬場所または産卵場所を求めて活動し始めるのでは
ないかと私は考えております。5,6月と9月頃に採集報告が一番聞かれるのもそのせいではないでしょうか?
小平市産 55mm 所沢産 58mm
瑞穂町産 63mm 自己最高 東大和市産
入間産 57mm 武蔵村山産
八王子産 46mm 狭山市産 51mm
立川産 青梅産 55mm
現在捜索中です。
小金井産 53mm あきるの産
   
 東久留米市産  川越市産
   
 西東京市産  練馬区産
   
 羽村市産  
その他 信頼のおける採集仲間の報告
23区・・・・・世田谷区・足立区・杉並区・板橋区

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