Side Steps fan's Page

新譜 "VERGE OF REALITY" 12/16 に発売! オフィシャルサイトVERGE OF REALITY 特設ページ開設

今,日本のフュージョン / プログレ界でもっとも注目すべきバンドである Side Steps.レビューも増えてきましたし,独立ページにしました.

このバンドの音楽は,ちょうどフュージョンとプログレの間を埋めるよう な音楽だと思います.聴いた感じでは,フュージョン的な曲とプログレに近い 曲がありますが,フュージョン的な曲と言っても,プログレの要素もあるよう な気がするし,プログレ的な曲と言ってもフュージョン的要素もあるような気 がします.Kenso や Prism が好きな人は,必聴でしょう.とにかくいい!!

Cyberfusionのテーマ曲をこ のバンドがやっています.聴いてみましょう.

Official Pageでも,一部の曲が試聴可能です.特に,自主制作時代のア ルバムは入手が現時点では不可能なので,是非試聴しましょう.この自主制作 時代のアルバムは,順次 Musea からリリースされるようなので,楽しみにし ましょう.そのためには,是非新譜が出たときには買いましょう.

最近

関連ページ

ライブレポート

July 6, 2002 at Live Spot RAG (京都)

Progressive Rock Workshop Vol.1 というイヴェントに参加という形で Side Steps が関西初登場!!

プログレイベントということで,プログレファンが喜びそうな曲を中心に SS の魅力が 200% 凝縮したような濃厚な演奏でした.

Progressive Rock Workshop Vol.1 のライブレポートFusion Music Lineに載っていま す!!

April 17, 1999 at 渋谷 Egg-Man

  1. Jazz It
  2. Only a Wish
  3. Latin '98 (Ver.2.0)
  4. 田村さん新曲
  5. First Move
  6. Private Eye
  7. Go Together
  8. Another Encounter
  9. An Eternal Tide
  10. Triumphal Return
  11. The End of Tears
  12. (Encore)Play It Cool!

満足の行くライブでした.Side Steps らしい勢いの良さが存分に楽しめる ライブだったと思います.曲順は,アンケートの回答を反映して,激しいのと 静かなのを交互に,とおっしゃってましたが,不要ですね.:-) というのも, 静かな曲も静かなのは最初だけですから.最後には府川さんのドラムがうねり, 田村さんのギター,伊東さんのキーボード,いわいさんのベースが全部一緒に 押し寄せて,全然休まる曲でもなんでもないからです.あれだったら,一気に 激しいのを聴かせた方が,聴くほうも演奏するほうもよいのでは? と思いまし た.

1 曲目Jazz Itは,Side Steps らしい魅力が存分に発揮され た演奏で,ほどよいノリの良さとほどよい複雑さが良いところで均衡を保って いると思います.

3 曲目の Latin '98 は,田村さんが“Ver.2.0”というぐら い以前聴いたよりも改良されていて,音に厚みが出て,全体的にもがっしりし てきて,深みも出てきたと思います.こういう曲が進化する過程が感じられる のも非常に面白いですね.

4 曲目の田村さん新曲は,歌心あふれる (歌物っぽい) 曲だと思いました. ただ,まだ曲が薄っぺらいというか,軽く聞こえてしまいますね.これは,他 の曲が“てんこ盛り”だからのような気もします.でも,この曲も Latin '98のように徐々によくなっていくのでしょうね.楽しみです.

First Moveは,実はまともに聴いたのは今回初めての曲でし た.迫力たっぷりに音が迫ってくる圧巻の演奏.すさまじい迫力でした.

Triumphal Return (Inner Space III)は,私がもっとも好き な曲の一つ.このシリーズ (Inner Space シリーズ) は“これをやらないとお 客さんは帰ってくれない”というのもうなずける,プログレ的展開を見せる名 曲です.

この辺りになると,メンバーが激しい演奏のためにバテているように見え ました.あれだったら,途中で休憩を入れたほうがよのでは? と思ってしまい ました.ま,曲順などの構成上入れないほうがよいという判断だったのか,そ の他の理由があったのかかもしれませんが.

アンコールの Play It Cool!はいかにも Japanese Fusion というストレートなノリの良い曲.一気に聴かせてくれました.

演奏中のミスがあったのか,メンバーがそれらしいそぶりを見せたりもし ていましたが,私は全然気になりませんでした.かえってそのミスをした,と いうそぶりのほうが気になった (不快だったという意味ではないが) ぐらいで したね.そんなものは気にならないぐらいの演奏だったと思います.ミスに対 する自由度ももう少しあったほうがいいなと思いました (ミスがあっても,気 にせず突っ走れるようにね :-).


その他に 4 月 17 日のライブのレポートが Fusion Music Line というページにあります.

Album Review

Verge of Reality (2005: Musea FGBG 4628/Poseidon Records PRF-031)

前作からは 4 年ぶりの新作.

当り前かも知れませんが,まさしく日本のフュージョンという感 じの作品ですね.ポップすぎずテクニカルすぎずと良い感じの所でバ ランスしているように思います.

前作まではフュージョンを中心にポップ寄りな曲や,プログレ寄 りな曲が点在していたようにも思いますが,今回のはよりフュージョ ンに寄っているという気がします.フュージョンの王道を行く作品と いうか.

プログレ的に流れていくかなー,と思って聴いていたら,ぐっと フュージョンに引きよせられたりとか,ちょっとひねりが利いている 所が Side Steps っぽくて,単純に気持ちの良いフュージョンに終わっ てない所がさすがなんです.

とりあえずこれぞ Side Steps という音はつまっていますね.で もマンネリというわけでもなく,らしさを保ちながら緩やかに変化し てますね.

  1. 六本木の夜 -Roppongi Night-
    キレの良いカッティングで始まる心地よいフュージョン風の曲. 爽やかな風のように軽快にすーっと流れていきます.なんか懐か しいフュージョンの香りが...
  2. Edge Trigger
    若干プログレ的に情熱的な感じで迫ってくる部分と,軽快なフュー ジョン的な部分が交互に表れます.プログレ的に流れていきそうな 所で,ぐっとフュージョンに押し戻される感じ.SideSteps らし いフレーズが随所に出てきてうれしくなります.プログレ的展開 とフュージョン的展開を一曲につめた欲張りな品.
  3. Beyond the Verge
    美しいフュージョンの曲の所々にプログレ的なスパイスを効かせ たという感じですね.曲調を何度か変えながら曲が進行します. 展開はプログレ的と言えるかも知れませんが,一つ一つのパーツ はフュージョンですね.
  4. Because of Silence
    ドラマチックな雰囲気のフュージョン.ギターソロで徐々に盛り 上がっていく所が良い感じです.キーボードのソロも美しいです.
  5. Parallel Reality
    疾走感のあるこれもいかにも Side Steps のフュージョンという 感じの曲です.
  6. Evergreen
    キーボードとアコースティックギターのデュオ.SS らしさの溢 れる美しい曲.
  7. Courage of the Wind
    2nd のころの Kenso を若干思わせる,なぜか懐かしい日本の故 郷というイメージがわいてくる (私だけ? ^^;)ような曲. 別にそういう曲を何度も聴いているわけでもないのでしょうが, 日本人の心に昔からある何かに触れるような感じがします.

(December 23, 2005, Update January 18, 2006)

Points of View (Musea FGBG 4375.AR)

  1. FIRST MOVE
  2. LATIN '98
  3. MANHATTAN STREET
  4. CLOSE TO HOME
  5. I wish you were with me
  6. FORERUNNER

Out and Out 以来 3 年ぶりのスタジオアルバム.

今までの作品より,ストレートでポップなフュージョンという感じ がします.とはいえ,Side Steps らしいポップさであり,「らしさ」 とポップさが同居しているのはすごいなあとは思いますが,まあこれ は Side Steps が作っているので当然と言えば当然のことですね.

1 曲目はストレートなプログレフュージョンという感じでしょうか. 勢いのある曲で一気に聴けてしまいますね.

Side Steps 風調理のラテンの 2 曲目.最初ライブで聴いた時より数段 消化され,自然な Side Steps 風ラテンに仕上がっていますね.一時期の 松岡直也って感じもしますね.同様にライブで聴いた時より数段すばらしい と感じさせてくれるのが歌心溢れる 5 曲目ですね.このアルバムを何度か 聴いて一番印象的だったのがこの曲辺りと,4 曲目でした.歌心溢れる 出だしから最後盛り上がっていく辺りの変化がスリリングですね.

3 曲目はすごくフュージョンらしいなと感じさせつつ,いや実は違うなあ とも感じさせてくれる奥の深い曲ですね.

6 曲目はどちらかというと今まで路線に近いでしょうか. プログレファンにも訴えるようなシンフォ的要素を持ったフュージョン といった所ですね.今までのように頭の中に何らかのイメージの湧いて くるような奥の深い曲です.

今回のアルバムを聴いて感じるのは,一曲一曲の方向性というか性格が はっきりしていて,各曲がその性格や方向性に一直線に向かっているという 感じで,どの曲も良い意味で今までよりスリムになっているということです.

そのためなのか,他の要因のためなのかは分かりませんが,各曲とも多少 スケールが小さくなったような気もして,強いて言うならその辺りが 不満点と言った所でしょうか.とはいえ良く聴き込むとそうでもないなあ と感じさせてくれる所もあったりして,これから聴き込んでいくとまた 印象も変わってくると言う気がします.

ま,今までと同様にみんなに安心してオススメ出来る好作品ですね.是非 買いましょう!!

(August 24, 2001)

ALIVE (Musea FGBG 4267.AR)

待望の Side Steps の Musea からの 2 枚目のアルバム.自主製 作時代の 2 枚のライブアルバムと 1998 年のライブでの収録からの ライブアルバムです.

選曲はもう Side Steps のベスト曲集とも言える内容だと思いま す.Side Steps の今までのあらゆるタイプの曲をまんべんなく散り ばめた感じですね.:-) シンフォフュージョン系プログレ的なスケー ルの大きな曲,頭の中でイメージを喚起するような美しいプログレ系 の人にもウケるようなバラード,ノリノリのフュージョン,変化し展 開していく複雑な曲…などなど,Side Steps の魅力満載と言えるで しょう.

1 曲目の私がこのバンドを気に入るきっかけとなったシンフォフュー ジョン的な曲と 4 曲目のただフュージョンと呼んでしまうのはもっ たいない複雑な雰囲気を持ったプログレフュージョン的な曲は本当に 名曲です.もちろん他の曲もね.:-)

とりあえずプログレファン,フュージョンファンは必需のアイテ ムと言えるでしょう.(^^)

OUT-AND-OUT (Musea FGBG 4222.AR)

Side Steps のフランス Musea (プログレレーベル) から世界に向 けて発売されたアルバム.期待を裏切らない出来でした.

1 曲目は,Side Steps らしい複雑ながらも流れるように自然に聴 ける (? ^^;) 曲で,かなり気に入っています.ちょっとシンフォニッ ク的な味付けもされていますね.

が,今回のアルバムはどちらかというと美しいバラードが印象的 だったのでした.2 曲目は美しいピアノが印象的です.4 曲目は淡々 進んでいく感じのギターとキーボードのデュオ.淡々としているといっ ても,内には秘めた情熱が…,という感じ (^_^;) の印象的なメロディ です.コンガがリズムとして入ってきますが,これが意外性を感じさ せますが,それほど変な感じをあたえないです.ま,これは人それぞ れ,感じ方が別れそうな所です.そして,最後の曲がこれは傑作です. とにかく美しく,エモーショナルで,ギターソロの所まで聴いたら, もう涙ボロボロものの感動的な曲です.この名作の最後を飾るのにふ さわしい名曲.PRISM の “UNFORGETTABLE” 的な雰囲 気があるかな.

バラード以外はたいしたことないのか? というとそんなことはあ りません.3 曲目は,私は妙に印象に残ってしまっています.ストレー トなノリノリのフュージョン.

ま,とにかく全体的な構成も,1 曲 1 曲の作品もすばらしいアル バムでした.

AGAINST THE WAVE

3rd アルバム.ライナーによると,最悪の状態でレコーディング された,とのことですが,そんなことは全く感じられない出来だと思 います (これが最悪だったら,最高の時は? ^_^).

1 曲目は,適度にエモーショナルで,適度にテクニカルなギター が気持いいフュージョン.途中で静かなキーボードが入り,徐々に盛 り上がっていく所も良いです.2 曲目は落ち着いた曲.3 曲目はイン トロから徐々に盛り上がっていって,途中で曲の展開がフッと変わり, 各メンバーのソロを含む激しい演奏へ.こういうの好きです.(^_^) 4 曲目はギターが泣くバラード.美しい.5 曲目は,最初にこの曲を 聴いて,一発でこのバンドが好きになってしまった曲です.何度聴い てもいいです.聴いていると,スケールの大きな幻想的なイメージが 頭の中にわいてくるような,心のなかの風景を描いたような曲に思え ます.Kenso の 2nd あたりに似た雰囲気があります.最後の曲は, 5 曲目の続編で,5 曲目より静かな曲.キーボードの美しい演奏の後 に,泣きのギターソロが入って終わる短い曲で,美しい曲です.

Live '96

どちらかというと Side Steps のフュージョン的側面が良く表れ ているようで気に入っているアルバム.

1 曲目はストレートな激しいフュージョンで,各メンバーのソロ が楽しいですね.フュージョン的なテーマとジャズ的リズムの上で繰 り広げられるギター,キーボードのソロが同じ曲とは思えなくて面白 いです.4 曲目は美しいバラードですが,単に美しいバラードという だけでない何かを感じます.ここらあたりが,フュージョンファンや プログレファンの広い範囲の趣味の人を引き付けるところでしょうか ね.5曲目はカチッとしたギターのカッティングと跳ねるようなチョッ パーベースが気持いい軽快で切れの良い曲で,聴いているだけで楽し くなってきます.

2 曲目の美しいキーボードが特徴のバラードから一転してノリの いい曲へ変化するプログレ的な曲もいいです.丁度変化するところの 部分が気に入っています.

このようにプログレ的な曲とストレートな曲が自然に同居してい るところが魅力ですね.

Live '97

ライナーに“皆さんはよい CD を手に入れられた”と書かれてい ますが,いや,まったくそうです.この CD はすばらしい.なんかも うすべての曲を全く自分達の物にし (当たり前ですが) 余裕すら感じ る演奏です.

このアルバムの曲は,キーボードの伊東さんの曲が中心で,どち らかというと Side Steps のプログレ的な魅力がたっぷり楽しめるア ルバムだと思います.

よく通勤なんかで CD Walkman で聴いたりするのですが,1 曲目 のキーボードで静かに始まるところをヴォリュームをあげて聞いてい ると,急にチョッパーのでかい音が聞こえて,驚いてヴォリュームを 下げる,という行動をしています (^_^;).

激しい曲の間に挟まれたバラードは,非常に美しいです.そして, 3 曲目の Triumphal Return,最後の Silent Dreamer 〜 Inner Space は本当にすばらしいです.美しさと,激しさと,複雑さがちょ うど良くバランスしていて.新作にも期待!!


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