写真は Dysert O'dea Castle です．1480 年のものとか．小さな 博物館になっています．
Enis から少し北に行った所です．
知合いから古い教会と High Cross と Castle があると言う話と，教 会の裏の塀を越えたところに立派なハイクロスがあって，教会と城の間 は牛道があって歩ける，という話を聞いていました．
さて，当日行ってみると，まず看板につられて城のほうへ行ってし まいました．これが躓きの一歩．城はソレナリで，お金は払わずに外回り を見て，さて教会へ行こうとしました．城の門を出ると，教会はこっちと いう看板がありました．これが前出の牛道で，雨の次の日で結構ぬかるん でいました．
写真はハイクロスです．おもしろいデザインですね．
ここで，黒い犬と出会いました．とりあえず看板に従って，塀を越 えると，犬も一緒にやってきます．まず，ちょっと方向を間違えて しまって，教会でないほうに行ってしまいました．すると付近にい た牛が一斉によってきました．犬に促されるように牛の群れから離 れて，また犬の行くほうへ牛道を行くと，教会がありました．後で 考えると，既にこの辺りから犬君は我々を案内してくれていたので しょう．最初方向を間違えたときも，最初は犬君は別のほうへ最初 行きましたから，“こっちだ”と言ってくれていたのでしょう．:-)
写真は Dysert O'dea Church です．11 世紀に作られた部分と，中世の修復 の部分があるようです．
さて，教会まで行けたのは良かったのですが，牛達が我々の行くあ とを付いてきて，教会から城のほうへ戻る道を塞いでしまい，戻れ なくなってしまいました．(^_^;) 別に行けたのでしょうが，牛の 群れの中を，さらにぬかるんだ道を通って戻ろうという気にはなか なかなれない感じでした．
さてどうしよう，と考え込んでいると，どうやら犬がまた“こっち だ”というように我々の顔を見ています．“案内してくれてるんちゃ うか? ”なんて妻と言いながら，付いていくと，やっぱり案内して くれているようです．車も通れる道をスタスタ犬が歩いていって， 我々と離れるとこっちを向いて待っていてくれます．
これも Dysert O'dea Church です．非常に静かな環境の中にたたずんでいます． 廻りは牛のみ (^_^;) ．
写真はその賢い案内犬 (?) です．
牛道を通ると近かった城と教会も車道を通るとすごく距離がありま す．その間，ずっと犬は我々の前をすたすた行ったり，こっちを向 いて待っていたり，というくりかえしで，30 分ぐらいブラブラ歩 くと，確かに先程レンタカーを止めたところへ戻ってきました．
ここまででかなり我々は犬に感心すると共に，なかなか感動的な気 分になっていました．別れはつらいのですが，ずっといるとさらに 別れがつらくなりそうなので，出発しようとすると，こちらをずっ と見ていて，見送ってくれました．
でも，我々とすれ違いに次の客が来ると，我々を見えなくなるまで 見送ってくれると共に，時々新しい客のほうをチラチラ見ていまし たので，客が来て，迷い込むたびに案内している犬なのかもしれま せんね．(^_^;)
