『魔女からの伝言』
魔女の定義
「神の法を知りながら悪魔と契約を結び、正しい道からはずれた行為をしたもの」
フランスの魔女裁判官、ジャン・ボダンの言葉より
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■ピエール■
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子供の姿で旅をする修道士。
ちょっとひねくれた老人の話し方が特徴。
スペインの魔女裁判官、ピエール・ド・ランクルは病的な異端審問と魔女狩りを繰り返し、
少女600人を火刑に処し、ラブール地方を混乱に陥れた。
本当にその中に魔女がいたのなら、とうに呪い殺されているはずだと人々は噂した.........
人を愛することを知らない残酷なピエール。
そしてある夜、彼の屋敷が火事になり、ピエールはそのまま行方不明となる...........
悲しみの魔女、マリー.ダントンに出会い、子供の姿に封印されたピエール。
彼は転生した無実の少女達に許しを乞い、「魔女からの伝言」を伝えるために贖罪の旅にでる。
果たして伝言とは....?
ピエールは旅を終わらせることはできるのだろうか?
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■主要人物■
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スペインの残酷な魔女裁判官時代のピエール
輪廻転生という異端を語る新教徒としても追われるピエールは
旅の途中に出会う修道士ウォルターと出会う。
身内を魔女として処刑され、その後差別に苦しんでいたウォルター。
彼との永い旅でピエールは何を得るのだろうか?
ピエールに呪いをかけた魔女、マリー・ダントン
本当ならピエールと幸せになるはずだった女。
彼を救えない絶望から魔女となった。
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■旅の途中で出会う人々■
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前世で処刑されたが修道士として生まれ変わった男
全てを憎んでいる。
昔の処刑された記憶をもって転生したスリの少女。
まだ抜け落ちた記憶のかけらを探している。
魔女だと噂される老婆を慕う少年。
なんとか魔女審問員から逃がそうと必死。
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その他にもピエールの審問から逃れた女や死んだことにも気付かない少女など、
多くの悲しい女性に出会い、自分の犯した罪深さに気付いていくピエール。
いつの日か人としての心を取り戻し、マリーと再会することができるのだろうか?
それともこの贖罪の旅は永遠に続くのだろうか..........?
『魔女からの伝言』1巻
朝日ソノラマ/眠れぬ夜の奇妙な話コミックス/定価570円
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