初めに |
このサイトは、幕末史の中ではあまりスポットを浴びることのない、仙台額兵隊と箱舘戦争を出来る限り多くの方に知っていただきたいと思い作りました。このサイトで額兵隊や、箱舘戦争のことに興味を持っていただければ、これ以上の喜びはありません。 などと堅いことを申しましたが、かるーい気持ちで楽しんでください。額兵隊好きの仲間が一人でも増えてくれるのを楽しみにしているので。 私が額兵隊や箱舘戦争に興味を持ったのは、新撰組を好きになってからのことでした。ですがその当時の私は、ホームページなどを作る気など全くありませんでした。では何故このサイトを立ち上げることになったかと申しますと、「仙台額兵隊記」という本と出会ってしまったことに始まります。 この本との出会いは何というか不思議なものでして、額兵隊や星恂太郎のことについて興味を持ち始めた頃に、色々な資料をインターネットで探していたんです。たまたま紀伊国屋書店のホームページで額兵隊の本を検索してみたところ、この「仙台額兵隊記」が一冊でてきました。(後で分かったことですが、この本は著者である片平六左氏の自費出版であって、本来は書店が扱うものでは無いんです。どうして検索に引っかかったのか、今でも不思議です)この本を買おうと思い申し込んだところ、入手できないとのこと。そこで古本屋や図書館を探し回り、やっと国立国会図書館で見つけることがました。見つかったときは、本当に嬉しかったのを覚えています。この本が出版されたのが20年も前だったことや、自費出版ということで半ば入手は不可能だと思っていました。仙台の図書館に行けば、見ることは出来るだろうと思っていましたが…。 で、見てしまったからには欲しくなるのが人情というもので、「仙台額兵隊記」を入手するために、八方手を尽くして探したのですが見つからず、最終的に本の奥付にあった取次所と印刷所に連絡をしてみました。もうこの取次所と印刷所は無いかもしれない、と思いつつ調べてみると、凄いというか、運がいいというか、どちらも住所と電話番号が20年前と変わらずに営業していました。(凄く失礼なこと言ってる…)取次所では分かる方がいなかったのですが、印刷所の方に聞いて欲しいと言われ、連絡してみると、そには当時出版に関わった剣持さんという方がいらっしゃっいました。剣持さんに本を探しているとお話しをすると、親切にも印刷所にはないけれど、探してみると仰ってくださいました。 その後しばらくして本が届きましたが、一緒に丁寧なお手紙が添えてありました。「この本を欲しいと仰る方にお譲りするのは、お亡くなりになられた片平氏の御霊に叶うことであるし、またこの歴史を後生の人々に伝えてもらいたい」と言う旨が書かれていました。この手紙を見て、ただ何となく好きだから額兵隊や星恂太郎のことを調べていた自分が少し恥ずかしくなりました。調べたことを誰の目にも触れさせずに終わってしまうのは、良くないことだとおもいました。と言うわけで、力のない私にどこまで出来るか分からないけれど、やるだけのことをやってみようと思いこのホームページを立ち上げることにしました。 最後に「仙台額兵隊記」を譲ってくださった剣持さんに感謝します。本当にありがとうございます。 |