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ソフトワックスチップ(溶解前の姿)

こんにちは

ここはジュエリー・リフォームの
コーナーです。

最近ジュエリーリフォームという言葉はよく耳にされているのではないでしょうか。でもその内容というとよく分からないという方が店にもよくいらっしゃいます。そこでこのコーナーではジュエリーリフォームの簡単な説明と、オーダー・リフォームとの違いなどといったこと、また修理(リペア)について説明させていただきます。

上の写真はソフトワックスといい、これを
溶かしてジュエリーの原型(右下の写真)
を作ります。
材料屋から買ってくるときの姿です。
ジュエリー・リフォームの考え方は多数あります。店(というより職人)毎に違うといっても過言ではありません。全部の説明はとても無理ですので、あくまでも『ナカハラ』での方法や考え方とご承知下さい。
ワックス原型・シルバーサンプル枠集合写真
工具類(スパチュラ)緑色のものが原型です。これで型を
取って溶かした金やブラチナを流し
込みますので、この通りの形にでき
あがります。
白い指輪はできあがりの感じを見て
頂くために見本として作った、シルバ
ーリングです。
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1:『ジュエリー・リフォーム』て何?(定義)

言葉のままですと新しくするということですが、これでは新しい別の品と取り替えてもリフォームになってしまいます。
住宅などでは土台をいじらない工事のをリフォームとしているそうです。私どもでもそれにならって、指輪等の中石(指輪等の品物のほぼ中心にあってデザインのメインになっている石。ダイヤモンド等)をそのまま使って枠のデザインを変える。石の付いていないものの場合はお預かりした地金を溶かして新しく作り直す事。と考えています。(ですからお持込の品をつぶしの値段でお引取りをして、その分を値引きして店の別の品を販売するといったことはしておりません)

2:『ジュエリー・リフォーム』の方法

私どものジュエリー・リフォームは大きく分けると次の4通りの方法があります。

  1. ワックス原型を使った鋳造(セミ・オーダーリフォーム)
  2. ワックス原型を新しく製作して鋳造(オーダーリフォーム)
  3. 既製の空枠を利用しての枠替え
  4. パーツ(部品)を使っての改作

これらの方法をページを分けて説明いたします。それぞれクリックしてみてください。
(リフォームの費用に関しては別の項目で説明しております。ジュエリーの出来あがり方をお読みください)

ワックス原型紹介ページへ
シルバーサンプル枠紹介ページへ

3:『ジュエリー・リフォーム』の費用

ジュエリー・リフォームをお考えの方にとって、一番分かりづらく心配な部分だと思います。私どもでは次のように費用を計算しております。

費用の中に含まれるものとしては、おおむね以下のものがあります。この他に通常の修理などでも必要なロー付け代等が入ってくる場合もあります。また逆に脇石がなければ脇石腰枠造り代はかかりません。

何をやるか、何をしないかで費用が変わってきますので、全て事前に見積りを立てております。この見積りが出た段階(方法のところでご説明したワックス原型が出来るところまでです)までを無料でしております。

想いも掛けなかったデザインで出来あがってきてしまったり、考えていなかったような金額になってしまう事だけは最低限避けたいと思っております。ここまでで私どもでは多少費用のかかる部分もありますが、無料としておりますのでよろしくお願いいたします。

枠代 最終的な枠の鋳造費用です。
中石腰枠造代 中石を留める座枠の製作費用です。
脇石腰枠造代 脇石がある場合の座枠の製作費用です。
石留め代 中石、脇石の石留代です。
パーツ代 部品などを使った場合の費用です。
足し分石代 取巻きのメレーダイヤなどを取り寄せた場合の費用です。

項目に分けて説明しております。クリックしてください。

  1. 枠代(鋳造代)
  2. 中石,脇石腰枠造り代
  3. 原型の新規製作とコンビ造り
  4. 既製の空枠を使用して枠替え
  5. パーツ(部品)を使って改作

費用の説明はこれで多少でもご理解頂けたかどうか心配です。何もないところから造りますので決まった定価というものが中々付けられません。そのためどうしてもその都度見積もるという作業が入ります。

お客さまからお預かりした地金を使うにしてもどのくらいの重量があるのかというのは,石を外してからでないと正確には分かりません。また,余るようでしたらお返しも相殺も出来ますが,足りない場合には足した分の地金代も入ってきます。

先程も少し述べましたが,私どもで絶対に避けたいと思っているのが違うイメージと高すぎる加工費です。それを避けるためですので私どもでも積極的に何回でも原型は見て頂いております。
原型が出来てからキャンセルをお受けしておりますのもそういった考えからですのでお含みください。

3:『ジュエリー・リフォーム』の期間

原型を使っての鋳造は基本的に1ヶ月頂いております。加工内容によっては2〜3ヶ月かかる場合もありますが,これはその都度ご案内いたします。

既製の空枠を使う場合は取り寄せて加工ですので3週間くらいです。

パーツ(部品)を使っての改作は1〜2週間くらいです。

4:最後に

いろいろと説明してまいりましたが,多少でも参考にしていただければ幸いです。

ジュエリーの加工方法はこのほかにも多数あります。完全手作りから,プレス法,エレクトロフォーミング法。私どもではワックスを使っておりますが,ワックスにもハードワックスとソフトワックスと2種類あります。
中には大量生産に適していて1ヶ造りには向かないものなどあります。こういったほかの方法はおいおい「ジュエリーひとり言」の方でご紹介していこうと思っております。

費用の項目を見て頂いた方の中には,既製品をお求めになるよりも割高にお感じの方がいらっしゃると思います。リフォームでは逆に安く出来るのではないかとのお問い合わせを頂く事もよくあります。しかし,たとえば背広や婦人服などで生地から選んだオーダーメードの品の品質と,吊るしの既製服の違い以上のものがあると思います。

私どもの店内にもメーカーから仕入れてきた品物も並んでおりますが,メーカーでは少ないものでも一型で数百個,場合によっては千個に近い数で作っております。ですから指輪の腕などもなるべく薄くするとかといった,一つ当りのコストを下げる努力をしております。

これはこれで洒落たジュエリーを比較的安い価格でお求めになり気軽に楽しむ事が出来るといった価値は充分にあります。ただ,職人が手作業で何日もかけて一つずつ作っていく品物とは次元の違うものだと思います。
(どちらが良くてどちらが悪いということではありません)

どっしりとした重量感や質感,仕上げや造りの違いなどワンランク上の品物だと信じております。出来あがるまで品物が目の前にないといった不安感等はあると思いますが,ご予算などご検討の上是非お楽しみ下さい。また,シルバーでの作りも承っております。

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