今日の禁断 ファリャ


 昨日はニューフィルの練習日なので、「かいほうげん」を持って行って、みんなに配りました。これは予定通り、そのために前の日に印刷しておいたのは正解でしたね。というのも、おとといの夜遅くに、「これは『かいほうげん』のネタなのではないか、という情報が届いてしまったのですね。ですから、もしかしたらそれを最新号に入れるために編集なんかをやっていたら、もう間に合わなくなっていたところです。
 とは言っても、これはまず早急に伝えなければいけない内容だったので、とりあえずは発信元の指示に従って掲示板にアップしておきました。その元の情報は、写真と、その説明で出来ていますが、最初はそのつながりが分かりませんでした。でも時間がなかったので、それらをそのまま掲示板にアップしたのですね。
 そして今日になって、じっくりその資料を見てみると、確かに写真とセットでないと理解しずらいところがありましたが、掲示板では画像の数が限られていて、そのままではちょっと理解できないようでした。それに、ここは全員が見るわけではないので、ここはひとつ、「別刷り」という形で、プリントを作ろうと思いました。
 そんなことをやっていたので、やっぱり「かいほうげん」を前の日に印刷しておいたのは正解でしたね。
 昨日は、前半が私の乗り番の曲で、もちろんこれが初練習、このパートを吹くのも初めてです。思いもかけないところに落とし穴があって、大変でした。パート譜だけ見てたのでは分からなかったのですが、まさかあそこがヘミオレになっていたとは。
 そして、後半は降り番のドヴォルジャークだったので、帰ってきましたが、今日になって、それを吹いていた人から、「この数字は何ですか?」という写真が届きました。
 これは、特に指定もないのでほとんどの人が使っている全音のポケットスコアですが、その人が、こんな(赤枠の中)不思議な数字を発見してしまったのですよ。このスコア、なんだか手書きの部分が多くて、ちょっといい加減な感じがするのですが、この数字はどうもページ数のようなんですよね。ただ、それが、上の印刷されたページ数とも違っています。
 そこで、もしかしたら、全音が版下にした楽譜があるかも知れないと思って、IMSLPで調べてみたら、大当たり、1935年ごろに出版されたオイレンブルクのポケットスコアが、これと全く同じものでした。
 全音版は、左にある手書きの楽器名をきちんと印刷用のフォントに直し、小節番号を入れただけなんですね。当時はこんないい加減なことが許されていたのでしょう。ですから、もちろんページのノンブルも手書きですから、先ほどの数字はオイレンブルクののページ数ですね、こんな、クレッシェンドの先にあるものですから、全音は消し忘れたのでしょう。
 となると、なぜページ数が違うのか、という疑問ですが、これは全音版の最初を見れば分かります。
 このように、最初のページがすでに「21ページ」で、オリジナルより20個多かったんですね。
 ここで、全音はご丁寧に、Dvorakの「r」の上に「ハーチェク」を手書きで付けて「ř」にしています。そして、タイトルも、下の「2番」から「7番」に変えていましたね。
 これは、次回の「かいほうげん」のネタになるかも。
Aventure Number : 4064 date : 2025/5/21


今日の禁断 エレクトロン


 予定通り、新しい「かいほうげん」が出来上がりました。最後の原稿が届いたのが土曜日だったので、その日と日曜日でほぼ完成、今日は最後のチェックを入れて、もう印刷と製本も終わりました。
 今回は、前回からほぼ2ヶ月経っていたので、その間に色々なことがあり、それらを全部入れればほぼページは収まるはずでした。ところが、これには絶対に間に合うだろうと思っていた、来年の春の定期演奏会の指揮者が、まだ確定していなかったのですよ。委員会で候補者を絞って、それを先方にオファーしたのがこの間の演奏会の前でしたから、もう1ヶ月以上経っているので、普通だったら今ごろには確定しているはずなのですが、諸般の事情でまだその結果が届いていないのですよ。
 ですから、私としては、今回の「かいほうげん」の表紙は、その新しく決まったであろう指揮者の写真を大々的に載せようと思っていたのですが、その思惑は見事に外れてしまいました。その結果、最初のページに入るべきものがなくなってしまったのですよ。
 まあ、そんな時には、なにか適当な写真を見繕って入れておけばいいのでしょうが、それも、ちょっと見当たりませんでした。ただ、情報としては、今練習を始めたところの曲のパート譜の小節番号を、きちんとメンバー全員に周知させるという案内が掲示板に出ていましたので、それを入れてみようと思いました。ペーパーにしておけば、楽譜に書き込むときもやりやすいでしょうからね。
 そして、出来上がったのが、こういう紙面です。
 来春の会場だけは確定していたので、その情報だけは一番上に入れて、その下には膨大な小節番号の案内が続きます。
 ただ、もうこれで完パケが出来上がっていて、あとは印刷を始めるばかりになっていたのですが、どうもこれではあまりに寂しいのではないか、という気がしてきました。やはり、文字ばかり、というのはいくら何でもつまらないですよね。
 それで、少しは空間がありそうなので、その、決定した会場の写真を入れてみましたよ。
 うん、これでやっと「かいほうげん」らしくなりましたね。
 こうしてみると、この「県民会館」もなかなか斬新なデザインの建物だったことがよく分かります。こうして、ケヤキ並木の中に建っていると、このままずっとここにいてもいいんじゃないか、という気になってきませんか? でも、いずれはこの建物は解体されてしまうのでしょうね。
 ですから、ここに代わる新しい「県民会館」も、もうすでに建設工事に入っているようですね。そして、最近、宮城県はこんなリーフレットを作っていたようです。その中には、完成するであろう建物の外観と客席内部を生成画像で見ることができます。
 これが、外観。
 手前に大きな広場がありますが、最初はここに美術館も移転させる計画だったのですよね。でも、それは、別の病院移転の計画と同じように、反対に遭って実現できませんでしたね。
 そして、内部はこうなるのだそうです。
 馬蹄形の客席という、まさにオペラハウスそのもののスタイルですね。「設備」として、「イマーシブオーディオシステム」などというものがあるようですから、そもそも生音を美しく響かせる、という姿勢はないことがうかがえます。
 そういえば、大都市には必ずある、オルガンの付いたコンサートホールは、いつになったらできるのでしょう?
Aventure Number : 4063 date : 2025/5/19


禁断ばっくなんばあ