今日の禁断 オズボーン


 社長が代わったので、職場ではいろいろ新しいことが始まっています。その一つが、改築してから1回もやっていなかった会館の納戸の大掃除です。向かい合った壁に棚がある広い部屋ですが、私が突っ張りのスチール本棚を探して真ん中に設置してありますから、そこが本棚になっています。でも、基本的に「物置」ですので、いらないものもたくさんそのままになっています。それを、この際一掃しようというのですね。
 私のものは、例えば「レコード芸術」のバックナンバーなどはたくさんあったのですが、それはだいぶ前に処分してありました。ですから、そんな雑誌類はもう置いてないはずだったのに、チェックしてみたら、なんだか、もう自分でも忘れてしまったような本が、どっさり出てきました。大半はマンガですけどね。
 実際は、この何倍ものマンガがありました。「美味しんぼ」は、全巻揃っているはずです。それと、この頃は絵本をたくさん集めていました。それは、再度チェックして、必要なものだけを残すつもりです。「MDデッキ」の箱がありますが、もう中身は売ってしまいました。この中に絵本が入っています。
 こんな箱もありましたね。ウィンドウズ95のデスクトップです。これが、私が買った最初のパソコン。もちろん、こちらも中身はありません。調べたら、こんな形でしたね。
 ディスプレイはブラウン管、スロットには、フロッピー・ディスクを入れるんでしたね。確か、この前まで使っていたワープロが富士通のOASISだったので、そのソフトが入っているから、これにしたような気がします。結局、それを使うことはありませんでしたけど。
 ただ、それらの中に、当時のいろんなコンサートのプログラムを集めたものがありました。これはちょっと捨てられないですね。元の場所に置いておきましょう。
 そんな中で、これは、1973年に行われた、仙台放送合唱団のポップス・コンサートのプログラムの見開きです。おそらく、仙台では史上初めての、合唱団によるポップス・コンサートだったのではないでしょうか。演奏会の時も、全員で歌うことはあまりなく、小さなアンサンブルがステージの別々の場所で歌う、みたいな演出を行っていましたね。そして、伴奏は全員団員でした。ちゃんとしたピアニストなんかもいましたし、局にあったハモンド・オルガンなども使えました。私はギターで参加です。
 そのようなコンサートを開くにあたっては、確固たる下地がありました。この合唱団は、もうその頃は普通の団体になっていましたが、その前はNHKの専属の団体でした。それで、番組のために、指揮者の岡アさんが編曲したものを頻繁に録音したりしていたのですよね。それは私が入った時もたまにありました。そんな時に歌われていたレパートリーを使えば、もう一つのコンサートが出来るぐらいの「在庫」があったのですね。
 その流れが、あの「コール青葉」にも繋がっています。最近、そこが出版した合唱曲集には、もちろん、新しく編曲したものもありますが、そんな前からのものも入っていたはずですからね。
 上の画像をクリックすると、プログラムの現物が見られます。メンバーは100人を超えていたんですね。後にグリーンウッド・ハーモニーの指揮者になる今井さんが副指揮者、おそらく、当時は仙台では最も勢いがあった合唱団だったはずです。
Aventure Number : 4085 date : 2025/7/2


今日の禁断 パリンカ


 昨日は、以前入っていた合唱団の定期演奏会に行ってきました。週末には「かいほうげん」を仕上げようと思っていたのですが、思いがけなく細かいところに時間がかかってしまって、昨日もまだ全く手を付けていないページが2ページ残っていました。
 それでも、演奏会には行きたかったので、地下鉄で萩ホールに向かいます。仙台駅での乗り換えも全然迷わずに出来て、東西線に乗ったら、もう、すぐに川内に着いてしまいます。でも、外に出たらものすごい暑さで、日陰を通ろうにもほとんどありませんから、大変でしたね。もう、すっかり様子は変わってしまいましたが、だいぶ前の学生時代には毎日ここに通っていたのだなあ、と、感慨にふけったりしていました。
 今思えば、あの頃はこのキャンパスは、もの凄いところだったのですね。80年前に負けた戦争の直後に、このあたりはアメリカ軍の基地になっていました。そこをそのままキャンパスにしていましたから、教室は軍が作った建物や、さらには軍人たちの自宅なども、そのまま使われていましたね。教会なんてのもありました。ですから、講義のたびに、学生たちは一旦外に出て、目的の建物まで歩いていくのですよね。入学した時には、そんな教室の位置が書かれた地図が渡されていましたよ。
 たまに、この頃のことを夢で見ることがありますね。だいたい、どこに行っていいのかわからなくてウロウロしているうちに目が覚める、というパターンでした。
 そんなことを考えながら歩いていると、すぐに萩ホールには着いてしまいます。開場前に炎天下で並ぶのは嫌だったので、開演15分前に着いたら、もう列はなくなっていましたね。ということは、みんな中に入ってしまったので、1階席はもう一杯でしょうから、とりあえずバルコニー席を見てみたら、意外と空いていたので、一番ステージに近いところに座りましたよ。
 その時点での客席です。1階席はほぼ満席ですね。この間のニューフィルの時には、2階席はもっといっぱい入っていましたね。それよりも、殆どのお客さんはマスクをしていなかったことに驚きましたね。そういえば、地下鉄のなかでも、マスクを着けている人はほとんどいませんでした。もっと言えば、この間のニューフィルの委員会の時も、誰もマスクをしてませんでしたね。暑さもあるのでしょうが、まだまだ用心が必要なのでは、と思うのですけどね。
 もう、メンバーがすぐそばで歌っているので、一人一人をしっかり見ることが出来ました。いつの間にか、ずいぶんお歳をとられたのだなあ、と思った人もいましたね。座って歌ってらっしゃる人もいました。そんな高齢者とは対照的に、元気に歌っているとても若い人もいたので、とても充実した響きが聴こえてきましたよ。
 コンサートは、開演時間が1時45分という半端なものでした。ですから、おそらく、演奏時間は2時間を超えるだろうと思っていました。予想通り、ステージは3つ用意されていて、第2ステージが終わったところで、もう2時間近く経っていましたよ。
 そうなると、最後まで聴いていると、今日中には「かいほうげん」を仕上げることができないのではないか、と、不安になってきました。そこで、とても残念でしたが、そこで帰ることにしましたよ。そこで、立ち上がって外に出ようとすると、隣に座った老婦人が全く足をよけるそぶりを見せません。顔を見てみると、もう熟睡されていましたね。そういえば、この前の曲がかなり重苦しい曲でした。起こさないように、静かに足をまたいで、外に出ましたよ。
 このタイミングで帰った人は、かなりいたようですね。
 おかげさまで、何とか昨日中には、「かいほうげん」を全部作り上げることが出来ました。いや、予想に反してページの半分が何もないという状況だったことに気が付いて、愕然としたのですけどね。最後までコンサートを聴いていたら、対応できなかったかもしれません。
Aventure Number : 4084 date : 2025/6/30


禁断ばっくなんばあ