今日の禁断 トルコ

 「後宮」の話は、まだまだ尾を引きます。このオペラはよく聴いていたものですが、実際に楽譜を見たことは「序曲」以外にはありません。それは実際に演奏したことがあるのですが、フルート奏者はピッコロと持ち替えで1人しか必要ではありませんでした。それが、この間の2日目にオケ・ピットが見渡せる席で木管をつぶさに観察していると、フルート・パートには2人座っています。確かに、最初の頃はピッコロとフルートは一緒に演奏するところはありませんから、1人でも大丈夫のはずなのに、と思っていると、フルートが2本の曲が出てきましたが、その時にはオーボエ・パートがお休みでした。ということは、おそらくこの曲が初演された頃には、フルートとオーボエを持ち替える人が2人と、ピッコロが1人、という編成だったのでは、という気がしてきました。確かに、例えばト長調のフルート協奏曲では、1、3楽章はオーボエ2本だけなのに、第2楽章だけフルート2本ですから、これは間違いなく持ち替えです。ハ短調ミサでも、1曲だけフルートが出てきますが、これもオーボエ奏者の持ち替えであることは明らかですし。
 と、納得しかけたのですが、第2幕になると、フルートとオーボエがともに2本、というのが出てきました。こうなると、やはりきちんと2人ずつ用意されていたのでしょうか。さらには、その幕の最後のあたりの「バッカス万歳」では、それにさらにピッコロが加わります。仙台フィルさんはフルート・パートは2人のままでしたが、あとでスコアを見てみたら、そこは本当は3人必要なところでした。これは、何か特別な理由があったのでしょうね。誰か、その辺の事情に詳しい方は教えてください。
 スコアを見て驚いたのは、ピッコロはなんと「G管」という指定があったことです。これも、本当はどんな楽器なのか、知りたいものです。確かに、序曲では下のCまで(もちろんinC)書いてありますから、これはいったい何なのだ、と思っていたのですが、たしかにG管だったら楽に出せる音なのでした。ネットには、こんな写真がありました。
 ところで、今回の「かいほうげん」は、Fさんにお願いしてあったJAOのレポートも届き、今度の指揮者練習の時には発行出来るように作成中です。いや、実はもう殆ど出来上がっているのですが、新入団員のうちの一人だけ、まだ写真が撮れてなかったので、それを撮る必要がありました。その最後のチャンスが、今日の練習日だったのですね。しかし、木曜日ということもあって、その人は欠席でした。となると、写真が掲載出来なくなってしまいますが、実はこの方は以前にもニューフィルに入っていたので、探してみたら最初に入団した時の写真が見つかりました。仕方がないので、その15年前の写真で我慢していただくことにしましょう。
 いや、そんな写真なんか撮っているヒマもないような、今日はあわただしい練習でした。というのも、1曲目の「レオノーレ第3番」は私は降り番なので少しゆっくり、しかし、まあギリギリ音出しには間にあうぐらいの時間に行ってみました。演奏しなくてもいろいろ準備があるものですから。そうしたら、オーボエの人が、フルートの人が急に来れなくなった、とあわてていました。私のところには何も連絡がなかったのに、とiPhoneを見てみたら、1時間前に出したメールがやっと届いていました。こういうことが良くあるんですよね。しかも、他の人はみんな遅れるというので、その、ものすごいソロが入っているパートを吹くのは私しかいませんでした。もう本当にぶっつけ本番、でも、なんとかそのソロも無事に乗り切ることが出来ましたね。でも、その緊張感は大変なものでしたよ。
 練習が終わる頃に、つい最近団内でご結婚された方のお子さんが、無事誕生というニュースが伝えられました。いやぁ、絶妙のタイミング、これで写真でも手に入れば、「かいほうげん」のトップを飾ることが出来ますよ。ほんとに、こればかりは発行寸前まで油断が出来ません。
aventure number : 2320 date : 2014/9/18


今日の禁断 ヘリコプター

 三連休の後半は、なんとオペラを2日続けて見る、というものすごいことになっていました。私は最初から2日目のキャストを聴きたかったので、早々とチケットを買ってあったのですが、ご存じのように間際になってさる筋から招待券が頂けるという「うまい話」が舞い込んできたものですから、喜んで恩恵にあずかることにしましたよ。なんせ「後宮」は大好きなオペラですからね。そこにもってきて、今回の公演はセリフ役のセリム以外のキャストは全て日によって違うという、究極のダブルキャスト、つまり同じオペラを、全く別のキャストで2日連続楽しめるいう、めったにないチャンスだったのですよ。
 ま、とは言っても、METやコヴェントガーデンのように、世界的な歌手が集まっているわけではありませんから、そこは少しは加味する必要はあるでしょうね。「楽しむ」というよりは「苦しむ」ことがあるかもしれませんし。
 結果的には、2日間にわたって見たのは、やはり正解でした。まさに一長一短ですが、1日目にちょっと?と感じたロールが、次の日になったらとても素晴らしかったり、あるいはその逆で、2日目は少し落ちるな、とか、勝手なことを言いながら充分に楽しませていただきました。私の中で一番ウケたのは、1日目のペドリッロです。とても「声楽家」とは思えないような体型と風貌で、全身から「笑い」をふりまいていました。それだけではなく、「歌」がものすごくうまいのですよ。いや、歌手が歌がうまいのは当たり前のはずなのですが、なぜかこの人の場合は、それがものすごいことのように思えてしまいました。
 オスミンも、芝居は二人ともとても様になっていて、存分に楽しめたのですが、こちらは「歌」に関してはちょっと満足には程遠い状態でした。いや、これはまさにないものねだり。このロールは、ものすごく低い音が出せないと本当の味は出ないのですが、そんな低音を出せる人なんか、日本にはほとんどいませんし、ましてや仙台で見つかるわけもないのですからね。
 オケは、1日目と2日目では全然違って聴こえました。これは、聴いた場所の違いです。1日目は1階の後の方で、普通にステージにいるオケを聴く分には何の問題もない席なのですが、オケピットの前の覆いのせいで、ヴァイオリンの音が全然聴こえてきませんでした。それが、2日目の、自分で買った思いきり安い3階席だと、そのヴァイオリンがちゃんと聴こえてくるのですからね。ホルンなども2日目の方が「当たって」いたようですし。
 もちろん末廣さんは全曲暗譜、それで全ての歌手のキュー出しを完璧にやっているのですから、本当にすごいですね。その上に演出までやっていたのですから、なんという。「一の蔵」とか「藤崎」といったギャグも、見事に決まってましたね。でも、そのセリフが、なんとも間延びしていて流れの悪いものでしたね。これは、「劇団四季」なんかでも感じたことですから、どうしようもないのかも。
 ところで、今日は朝早く眼科に行って「手術」を受けてきました。いえ、網膜細胞の移植とか、そんな大げさなものではなく、虹彩にレーザーで穴を開けるという、ほんの5分ぐらいで終わってしまう簡単な手術なんですけどね。言ってみれば、「眼のピアス」でしょうか。これをやっておくと緑内障の発作などを予防出来るというのですが、身近な人で何人も受けていたので、先週の定期健診の時に勧められたら即やってもらうことにしてました。今日は右目、来週は左目です。ほんとに痛くもなんともない手術ですが、レーザーを当てるたびに、目の中で「ジュッ」という音がして、不気味でした。
 終わったらそのまま帰れるのですが、虹彩を広げる薬のせいで瞳孔が開かなくて、暗いところに行くと右目だけ暗くなる、というのが変でしたね。鏡で見てみたら、見事に瞳孔の大きさが違ってましたっけ。
aventure number : 2319 date : 2014/9/16


禁断ばっくなんばあ

IDとパスワードが必要です。