今日の禁断 ブーニン


 だいぶ前に、新聞広告で中央公論が「クラシックに未来はあるか」という特集を組んでいたことを知りました。こういう雑誌ですから、最初はよもやその「クラシック」が、「クラシック音楽」だとは思わず、ゴルフとかファッション関係の語彙だと思ってしまったのですが、その執筆者は確かによく知っている「クラシック音楽」に携わっている人たちだったので、これは音楽に関した特集であると理解したのです。
 もちろん、この雑誌のメインは「米中関係」みたいですから、「クラシック」でそんなに重要な議論がなされているとは考えにくいので、買ってまで読もうとは思いませんでしたね。本屋で、その部分だけ立ち読みでもいいかな、と。でも、最近はちゃんとした本屋に行く時間もないような状態なので、スーパーやコンビニの雑誌売り場を探してみたのですが、そこにあるのは「文芸春秋」だけでした。
 ですから、もう少しまともな本も扱っていて、かろうじて通勤圏にあるTUTAYAに行ってみると、やはり「文芸春秋」しかありません。その辺にいた店員さんに聞いてみると、「文芸春秋ですかあ?最近見ないですね」ですって。仕方がないので、Amazonで買ってしまいましたよ。
 まず、最初にこの本を見て驚いたのは、広告がほとんどないことでした。私が普段目にしている音楽雑誌などは、「記事のように見せかけた広告」を含めればほぼ100パーセント広告で出来ているようなものですから、これほど「普通の」文章だけが並んでいる雑誌にお目にかかると、ほとんどカルチャー・ショック状態です。よくこんなんでやっていけるものですね。
 それで、その「クラシック特集」とやらは、全ページの10パーセントほどのページ数が割かれていました。これを多いと見るか少ないと見るかは私には分かりませんが、こんな、正直「音楽」とは全く縁がないと思える雑誌で取り上げたにしては健闘しているな、という印象ですね。
 ただ、その内容は悪い意味で期待通りでした。ここにあるのは、もうすでに議論しつくされたことばかりで、私にとっては何ら目新しいものはありませんでした。要は、「クラシック」というイベントが、「経済活動」としてしかとらえられていないんですよね。それでもってそんな「経済的」な危機感をどのようにしたら払拭できるか、ということを一生懸命論じているのですよ。
 いや、きちんと音楽について語られている部分もありますよ。ただ、そこで重要なのは、「いかにしたら日本独自のクラシックを発信できるか」という点のようにしか思えてきません。なんでそんなに「日本」ということにこだわるのでしょうね。そもそも「クラシック」というのは、日本にはなかった文化ですから、いまだに本気でそれを愛している人はきわめて少ないのですよ。逆に、そういう人が少ないからこその価値があるのです。まあ、それを「優越感」と言っても構わないでしょう。ですから、「クラシック」はあんまり世の中に広まってはいけないんですよ。
 それを、無理に広めようとするから、そこにおかしなことが起こってくるのです。それが、この特集の中でどなたかが述べていた「クラシックのアイドル化」です。そこまでして「クラシック」を広めて、どうするのでしょう。勘違いしてはいけません。「クラシック」は、ファンが少ないからこそ、その価値が高まるのですよ。まあ、骨董品ですね。
 きのうも書きましたが、そんなクラシック・ファンが本当に素晴らしい演奏に接した時にその気持ちを表現しようとして発する「拍手」にまで、「マナー」という名の規制がかけられようとしています。こんなバカげたことは、「クラシック」が一応根付いているヨーロッパなどではありえません。あのメシアンの曲だって、手元にあるライブ音源や映像では、最後の音が消えるや否や、盛大な拍手が沸き起こっていましたからね。
 もっと言えば、オペラハウスやコンサートホールの映像では、カーテンコールでスマホをかざして写真を撮っている人をたくさん見かけますが、日本のホールではそんなことをしようものなら、警備員が血相を変えて駆け寄って、阻止しようとしますからね。本当ですよ。
Aventure Number : 3014 date : 2017/10/19


今日の禁断 チャーハン


 予定通り、「かいほうげん」は月曜日に出来上がりました。もうあっけないぐらい、他の用事も入りませんし、プリンターの調子もいいし、いったいどうしたというのでしょう。今回は20ページですから、全部で500枚。2時間足らずで終わってしまいましたよ。これでまずは一安心、火曜日の午前中は前からの約束があるので半休ですが、心置きなく楽しんで(?)これますよ。
 そして、いよいよニューフィルの練習、ピアニストの初リハーサルに向かいます。開始はいつもと同じ7時なのですが、その前に楽器を青年文化センターの交流ホールまで運ばないといけないので、それに間に合うように職場を出ましょう。私は運搬の当番ではないのですが、倉庫に置いてあるチラシとポスターを持ってきたいものですから、運搬開始の6時には旭ヶ丘市民センターに着いていないと。
 その前に、晩御飯を中山の「とらの子」で食べてから。料理が届くまでスマホでFacebookを見ていたら、この間の指揮者の選考の時に名前が挙がっていた太田弦さんの写真が目に入りました。結構活躍されているんですね。いずれニューフィルでも。ここでは大阪交響楽団の指揮のようでしたね。そういえば、今回の「かいほうげん」で届いた原稿に「大阪皇居楽団」というのがあったので、最初はそんな、大阪にも宮内庁が関係しているオーケストラがあったのか、と思ってしまいました。まさかこれを書いた人が、変換ミスをするとは思わなかったものですから。でも、これは間違いなく間違いだとわかったので、一番最後の訂正で直しておきました。このオーケストラだったんですね・・・
 というようなことを考えていたら、突然、さっき車でここに来るときに、その「かいほうげん」が入ったバッグを積んだ覚えが全くなかったことに気が付きました。もうそれからは食事どころではなく、いかにして早く食べ終えて、まず職場に戻って「かいほうげん」を取ってきて、はたして6時に間に合うのかだけを考えていましたね。
 何とか、6時5分には市民センターに着きました。そこでエレベーターの前に行ってみると、もう楽器は全て降ろしてあって、これから倉庫に鍵をかけるところだというのですね。間一髪、間に合いました。ふう。
 そのピアノ協奏曲のソリスト、エヴァン・ウォンさんは、その頃は青年文化センターの練習室1で新田さんとリハーサルをしていたみたいですね。その時にコンクール事務局の方が撮った写真が、これです。
 そして、交流ホールにやって来て、オケのメンバーが集まるまでの時間の指慣らしです。新田さんが後ろから覗き込んでいる顔つきが、なんとも慈愛に満ちてますね。
 この練習では、ヴァイオリンのエキストラもほぼ全員揃っていたようで、とても豊かな響きがしていましたね。十分にピアニストと競い合えていたのではないでしょうか。最初の合わせでは、3楽章などちょっとかみ合わないところもありましたが、2回目にはちゃんと修正できていたので、もう本番は大丈夫でしょう。
 ウォンさんのピアノは、とても繊細で、ダイナミック。時折いかにも北欧的な情感が聴こえてきました。本番が楽しみです。ただ、チケットの売れ行きがあまり芳しくないという情報が伝わってきています。ピアノ協奏曲だけでなく、ニルセンの交響曲も、そしておそらく仙台初演となるクーラウの序曲も、順調に仕上がっています。ぜひ今度の日曜日には、川内の萩ホールにいらしてみて下さい。2時開演、当日券もありますから。
Aventure Number : 3013 date : 2017/10/17


禁断ばっくなんばあ

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