今日の禁断 リモコン

 数日前の、ほとんど初夏と言ってもいいほどの暖かさは一体どこへ行ってしまったのでしょう。お昼すぎに定期演奏会前の最後の指揮者練習のために愛子の広瀬文化センターへ向かうバイパスを走っていたら、道路わきにある温度計は、「7℃」という表示でしたよ。セーターを着てきたのは正解でした。
 ホールに着いたら、まだ楽器運搬のトラックは着いていないようで、ステージの上はなにもありませんでした。というか、その時点で客席にいたのは3人だけ、だったでしょうか。ちょっと早く来すぎた感じ。とりあえず、私はこの前買った新しいPCMレコーダーのセッティングをしてみることにしました。今まで使っていた「M-10」の後継機として使ってみようと思った「D-100」の、この日が録音デビューとなりました。このレコーダー、「PCM」と言っていますが、実は「DSD」でも録音できるという優れものです。PCMだって、最高スペックの24/192にまで対応できるというので、とりあえずはハイレゾ・データの再生用に使っていたのですね。それで、データの再生能力もきっちりあることを確かめて、いよいよ本来の目的である「生録」に挑戦ということになりました。
 ただ、いきなり何の知識もなしに本番を迎えるのはあまりにも不安ですから、一応マニュアルを読み返してみると、なんだか、録音の際には同じチャンネルで常に2つのA/Dコンバーターが使われていて、片方は12dB低い音量で録音し続けているのだ、などということが書いてありました。そこで、もし入力が過大になった時には、その時点までさかのぼって、その12dB低いデータに差し替えて、適正なデータに修復させるという機能が使えるようになっているんですって。こんなのは、M-10にはなかった機能ですね。それが、「リミッター」と「S/N 100dB」という、2種類の機能なのだそうですが、マニュアルを読んだ限りではどう違うのかよくわかりません。とりあえず今日のところは「S/N 100dB」でやってみましょう。
 ホールの通路の後にあるつい立ての上には、いつものようにたくさんのレコーダーが並んでいます。いや、実はこの他にももう1台のM-10や、iPhoneもあったのですが、撮るタイミングを間違えたため、もう持ち主が持ちかえった後なのでした。
 D-100は、真ん中のひときわ大きいやつ、アップにするとこうなります。
 実は、M-10でも、最高で24/96のPCMで録音できました。ですから、これを買った時には、最初にまずそのスペックで、やはりニューフィルのリハーサルを録音して聴いてみたのですが、そんなにいい音で録れたわけではありませんでした。やはり、マイクがそれなりのものでないと、いくら録音スペックが上がってもそんなに効果が出ないのだな、と、その時は思いました。それもあって、ちょっと大きめですが、マイクはかなりちゃんとしたものが付いているD-100を買ってみたのですね。それでやはり24/96で撮ったものを、今聴き終ったところです。やはり、これはM-10とは次元の違う音でした。録音レベルの設定は適当だったのですが、さっきの「S/N 100dB」のおかげでしょうか、打楽器が派手に鳴っているところでも、何の歪みもなく録音されています。そして、なによりも弦楽器の艶やかさが、今までのレコーダーでは決して聴くことのできないものでした。音だけを聴く分には、これはSACD並みの音です。
 一番聴きたかったのが、「バーバ・ヤガー」の途中で出てくるフルートの1番と2番が同じ音形をつなげるところです。実際に吹いていると、2番のAちゃんの音の方が私の音よりかなり立って聴こえるので、少し倍音を多くして吹いているのですが、それを録音で聴くと、明らかに私の音の方が強すぎます。遠くで聴くと、バランスが全然違って聴こえるのでしょうね。明日はもっと抜いて吹いてみて、どう変わるか確かめてみましょう。
 5時過ぎに来た時に見たのと同じ温度計を見たら、「3℃」でしたよ。
aventure number : 2245 date : 2014/4/19


今日の禁断 エニグマ

 今回の「かいほうげん」の進捗状況は、いつになくスムーズに進行していました。早め早めにと素材を集めて、もう先週には全ての紙面が一応の完成を見ていたのです。あとは細かいところの手直しをすれば、楽々週末の指揮者練習の時にみんなに配れることになるはずです。ただ、ちょっと気がかりなのが、最初のページの中に占める来年春の演奏会の指揮者の写真の割合が、異様に大きいという点でした。そのページではその演奏会の告知だけしかコンテンツがないので、テキストを最大限ぶち込んでもかなり余白が残ってしまい、いきおい、写真でカバーするしかなかったのですね。まあ、新田さんあたりだったら、1ページ全部を写真にしても充分に持ちこたえられますが、ちょっと普通のおじさんの写真だと、なかなかそういうわけにはいきませんからね。
 火曜日の練習の時に、秋の演奏会で指揮者が使う楽譜の話がありました。その前の技術委員会で何か特別な版を使うのか確認してほしいという声があったのに答えて、団長が問い合わせていたのですね。私は、秋の曲目に関してはそんなに特別なものがあるとは思っていなかったので、すでに簡単に買えるものを入手してありましたが、実際に指揮者が使おうとしているものは、それとは全然違うものでした。まあ、ラフマニノフはBoosey & Hawksと想定内でしたが、エルガーがNovelloだというのですね。確かに、これはちょっとマイナー、やはりイギリスならではのチョイスですね。というか、エルガーだったらNovelloはある意味当然というか。
 ところが、みんなは「ノヴェロってなに?」みたいな顔をしてましたね。確かに、普通のオーケストラ曲でここから楽譜が出ているのはまずありませんから、それは当然かもしれませんが、私の場合はたとえばゴールウェイの曲集とか、モーツァルトの「レクイエム」のドゥルース版などでお馴染みですから、「ああ、あそこね」という感じでしたからね。それよりも、ドヴォルジャークが8番目の交響曲をここから出版したから、この曲が「イギリス」と呼ばれることになったという「故事」は、クラシック・ファンの間ではかなり有名なはずなのですがね。
 ただ、私もその時にはこのドヴォルジャークの件には結びつかなくて、団長に「知ってますか?」と聞かれた時に、「イギリスの楽譜出版社だね」というのが精いっぱいでした。あの時みんなの前でドボルジャークのことを言っていれば、「ほ〜」と言われていたはずなのに、と、残念がっているところです。
 そんな話があったので、ここはちょっと調べてみようと思いました。そこでIMSLPに行ってみると、簡単にNovelloの初版らしきものが見つかりました。さらに、それと同じ版下のリプリントがDoverから出ていることも分かりました。そこで、手元にあった全音版のEulenburgを見てみたら、なんと、それもNovelloと全く同じものでしたよ。つまり、わざわざこんな、おそらく絶版になっているような楽譜を探さなくても、それと同じ楽譜がAmazonあたりで簡単に手に入るんですよ。ついでに、ラフマニノフの方も、全音版は2011年に新しく出たばかりで、それはBoosey版を元にして校訂が行われているのだそうですから、これもそのまま使って何の問題もないはずです。
 ということで、これはぜひみんなにも知ってもらいたいということで、さっきの「かいほうげん」のトップページに使うことにしました。やはり、印刷直前になって新鮮なネタが入ってくるというジンクスは健在でした。そうなると、あとはレイアウトの問題だけです。当然、指揮者の写真は思いきり小さくしなければいけませんから、これで気になっていたことも解決です。
 左が「ビフォー」、右が「アフター」ということになります。
aventure number : 2244 date : 2014/4/17


禁断ばっくなんばあ

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