(99・1・12記)


 もともとシロートですから、ホームページを作りはじめたときからずっと、HTMLタグなんか知らなくても済む便利なソフトを使っています。最初は日本IBM の「ホームページビルダー(HPB3.0 」をそのまま使っていました。もちろん、ホームページを作るのは初めてなのですから、他と比較することはできませんが、ワープロで文書を作る感覚でほとんど違和感なく操作出来て、何も不満はありませんでした。
 ただ、画像をスキャナーで読み込む際には、相性が悪いのか、読み込みサイズの設定が暴走してしまい、微調整がきかないということは有りました。それから、ページ内の画像のサイズを変えるとき、4隅をドラッグして小さくしたりできるのですが、どうも仕上がりがきたなくなってしまいます。他のソフトを立ち上げなくても済むという便利さから、しばらくは我慢して使っていましたが、やはり画像のクオリティを考えるとこれではあまりにもひどいので、最近ではPHTODELUXEを使って取り込みとサイズ変更をやっています。この方がずっときれいに出来るので、最初のころ作った画像も、出来るだけ作りなおしているところです。(ただ、PHTODELUXEでは画像の圧縮はできないので、そこだけはHPBを使わざるを得ません。)
 HPBには、ページを作成するだけではなく、サーバーへ転送するためのソフトも一緒になっています。「まるごと転送」という機能を使うと、前回に転送してから新しく更新したファイルだけを検出して送ってくれるので、送り忘れを防ぐためには非常に重宝していました。(手動でやってると、画像の送り忘れとかけっこうあるんですよね。)ところが、サイトの全サイズが5MB を越えたあたりから、この機能が働かなくなってしまいました。ある時期以降に更新したファイルは、いくら転送しても「転送済みファイル」と認識されなくなってしまったのです。(転送自体はちゃんと行われていますが。)
 もともとそういう仕様で、大きなサイトには対応できないのか、プログラムのバグなのか分からないので、修正プログラムをダウンロードしてみることにしました。ところが、プログラムのダウンロードというのは実は初めての体験だったのに加えて、ダウンロード元のIBMのホームページの説明が非常に分かりずらく、一度は断念しそうになりました。それでもなんとかインストールできた時は、ある種の感動すらおぼえたものです。その結果、HPB3.07とアップグレードされて、機能的にはロゴの拡大時のギザギザがなくなるようなものも加わったのですが、画像処理や転送の操作性は全く改善はされませんでした。
 11月頃に、「HPB 2000」という新しいヴァージョンが発売になったのを知りました。4.0ではなく2000というだけあって、かなり大幅な変更があるということらしいのです。12月になって開店したばかりのラオックスにひやかしに行ったところ、現物が平積みになっていたので、まあ一応チェックしておこうと思ってアップグレード版を買ってきました。マニュアルを見てみると、やはり相当使い勝手がちがっているようです。へたにインストールしたら、最悪更新が出来なくなってしまうおそれがあります。それでなくてもこの年末はとんでもなく忙しかったので、とりあえずマニュアルをよく読んでおこうと思い、インストールは来年になってからすることにしました。
 晴れてHPB 2000をインストールできたのは、1月7日のことでした。一番楽しみにしていたのは、全く新しくなった「ウェブアートデザイナー」という素材作成ツールです。今までのものよりもっと多くのヴァリエーションでロゴやバナーが作れますから、この際トップページを全面的にモデルチェンジするつもりです。ただ、今まであった機能が新ヴァージョンに継承されていないものもあるので、HPB3.0も残しておく必要があったことに気づき、再インストールしました。
 問題は、転送機能です。一括して転送できるのは前と同じですが、いざ転送しようとすると、前はダイアルアップの指示が出たのですが、今回はいきなり接続エラーが出てしまい先に進めません。念のためIBM のホームページを見てみたら、やはり、もうすでに修正プログラムが公開されていました。ダウンロードの説明は見違えるように分かりやすくなっていて、なんなくインストールは完了しました。バグが無くなったのか、転送は問題なく出来るようになりましたが、ここでもう一つの問題。これは多分こうなるだろうという懸念はあったのですが、実際にやってみるまでは分からなかったことなのです。どういうことかと言うと、問題の「一括転送」で未転送ファイルを検出させるためには、一度全部のファイルを転送しなおさなければならないのです。前のヴァージョンで送った分は全く継承されないのですね。仕方がないのでやりましたが、途中で「このサイトには900のファイルが存在しますが、よろしいですか?」などというメッセージが現れて、不安になってしまいます。転送時間も1時間ちょっと。とんでもなくでっかいサイトになったものです。でも、サイトが大きくてもどうやら転送の認識はきちんとされたみたいで、続けて更新したものはちゃんとそれだけ転送されるようになっていました。これだけでもアップグレードの甲斐はあったというものです。
 HPB には、タグを直接書き込む機能もあるので、最近ではMIDIのプラグインを書いてみたりしています。ここまで来たら、自分でMIDIファイルを作って公開するのも、そんなに難しいことではないような気さえしてしまいますから、怖いですね。