杉浦茂が活躍していた昭和30年代は、マンガは全くの消耗品、生原稿などは残ってはいませんから、雑誌連載を単行本にする時には、全部新たに書き直したのだそうです。今回、完全復刻されたものは、印刷された雑誌を全部探し出して、そこから版を起こしたとか。一度失われかけたものを再構築する仕事は、とことんディープです。(jurassic)
おせっかいな解説 河出文庫から刊行された「少年西遊記」 全3巻がその仕事。 即興生の強いキャラクターの味は、 後に書き直したものからは決して得られません。 もっとも、今では「杉浦」なんて知らない人の方が 多いかも知れませんが。 |