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 富士山頂を出発
 
 山頂制覇の野望?をはたし、喜ぶのは束の間、新宿行きの最終バスが午後3時に気付く。逆算するとそろそろ出ないと・・ということで下山することとなる。反時計回りでお鉢周りを続けるが岩だらけの荒涼とした景色が広がり、それと景色を遮るガスでめぼしいものは何もなし。
 
 
 
 とうとう下山・・苦難の始まり
 
早朝の久須志神社 富士山頂から戻った我々は、久須志神社を離れる前に朝食をとることに・・。それぞれ下界で買ってきたものを食べるが、隊長はリュックから非常時にも役立つ水で戻すきなこ餅と水を取り出す。乾燥した白い塊を水に数秒浸けるとトロリとした餅に変身。なかなかの美味である。
 名残惜しく・・はなかったが、山頂から離れることに・・。景色がほとんど見えなかったのが心残り・・。
 相変わらず真っ白な下山道を下ることとなったが、ここからが新たな苦難の第一歩になるとは知る由もなかった。
 河口湖口では登山道と下山道は分かれており、登山道は岩場を登るのに対して下山道は30mぐらい下ると折り返すジグザクの道がひたすら続く。そして登山道には山小屋がたくさんあり、標高などの案内板が多数あったが下山道には皆無。
まっしろ・・ 天気が良ければ景色の変化を楽しみながら下山できるが、目の前は真っ白で現在位置はわからず、何時になったら六合目の山小屋に着くのかとの焦燥感で疲労はピークに・・。
 普通は登りの方が体力を使うように思われがちですが、下りは足でブレーキをかけながら全身でバランスをとるのと下り続ける間、絶えず緊張感を強いられるので疲労度は想像以上。それに普段運動しない人が標高で1,400mを登った後、ただでさえ疲れているのにまた同じ高さを下るのだから尚更です。
 途中ですれ違った家族連れも子供はいつまでも続く下り坂でくずり出してるし、外国人に「あとどれぐらいで六合目につくのか?」ともちろん英語で聞かれたが、「I don't know・・」こっちが聞きたいくらいじゃ!
 行けども行けども下り坂、もううんざりな状況でした。

 下り坂にも変化が出始め、コンクリート製の落石防止のシェルターを過ぎた頃から道がなだらかになる。
 そしてようやく山小屋「穴小屋」に到着。山小屋の存在で先行きが見えてきたので安心感がある。
 五合目まではあと少し・・。

 
 
 
 お疲れ!河口湖口五合目に到着
 
 
 さっきまで延々と続く下り坂から一転、断続的にアップダウンを繰り返す。3人はもうヘトヘト・・。最後の気力を振り絞り、ゴールを目指す。
 とうとう河口湖口五合目に到着!もうヘロヘロです。
 最後に五合目の記念碑の前で記念撮影をする。通りがかりの家族連れに撮影を頼んだが、押し間違えで写真が撮れてなかった。うーん残念・・。
 そんなこんなで富士登山珍道中も終わりを迎えました。
 帰りのバスは泥のように眠ってました (-_-)zzz
 富士山は日本一の山であってもハイキング気分で登れる山です。何の準備もなく軽装で登るのは自殺行為。やはり今回の登山で怪我もなく戻ってこれたのも山をナメずにしっかり準備をしたから・・。
 という訳で「備えあれば憂いなし」のひと言につきます。
 それとゴミは必ず持ち帰りましょう!
 
 

 
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