横山 秀夫

ノンシリーズ 陰の季節 文芸春秋 1998
県警内の通称「人事部屋」ホープである二渡。問題を起こした刑事、警察内の企み、怨恨、欲…。
事件の裏に見え隠れする警察署職員たちの腹の裡を知ってか知らずか二渡は今日も絶妙の
さじ加減で人事パズルを操る…。連鎖モノ。
動機 文芸春秋 2000
表題そのまま、動機を軸にした短編集刑事、裁判長、記者etcが事件を起こした動機とは…
半落ち 講談社 2002
警察内部の人間が殺人を犯し自首をした。だが殺害から自首までの空白が2日ある。
その2日を巡り、捜査を任された志木、検事の佐瀬、記者の中尾、
弁護士の植村、裁判官の藤林、刑務官の古賀が翻弄される…。
深追い 実業之日本社 2002
三ツ鐘署は警察宿舎が敷地内にある。一般のサラリーマンと
大差ないようにも思える、真面目で滑稽な短編連鎖集。
徳間書店 2002
平野瑞穂は鑑識課で犯人の似顔絵を描いていたがある事件をきっかけに移動を命じられる。
他部署を巡りながらも自分探しをしつつ、似顔絵を通じて事件を追う。短編連鎖集。
第三の時効 集英社 2003
F県捜査一課強行犯係。三班に分かれたそれぞれの班長は一斑、朽木。二班、楠美。三班、村瀬。
それぞれが個性ある冷徹さで事件に挑む連鎖モノ。
臨場 光文社 2004
白星をあげ続ける検視官・倉石。事件を通じて彼と彼を取り巻く警察内部を描く短編集。
毎年届く差出人のない年賀状が途絶えたことに疑念を抱く刑事部長の話「餞(はなむけ)」は
ホロッとさせられた。
看守眼 新潮社 2004
短編。表題の「看守眼」は面白いけど……。性悪な登場人物が多く、読み心地はあまり……。


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