アンソロジー

殺人鬼の放課後
角川文庫
「水晶の夜 翡翠の朝」恩田陸
「攫われて」小林泰三 
「還ってきた少女」新津きよみ
「SEVENROOMS」乙一
幻影城
祥伝社ノベ
「吸血鬼」日影丈吉
「多すぎる証人」天藤真 
「お精霊船」宮田一誠 
「密室のレクイエム」筑波耕一郎 
「微笑の憎悪」藤木靖子 
「若い悪魔たち」石沢英太郎 
「影の殺意」藤村正太
「最も高級なゲーム」 仁木悦子
「陥葬」竹本健治
「殺人者の憩いの家」中井英夫 
「五分間の殺意」赤川次郎
昭和50年代に創刊された探偵小説専門雑誌の特選集。
時間と手間と忍耐…女性の怖さを描いた「微笑の憎悪」、
「影の殺意」幻想的な「殺人者の憩いの家」、
そして赤川作品の個人的に持っていた
イメージとはまるで違う「五分間の殺意」が面白かった。
絶海
角川文庫
「Puzzle」恩田陸 
「なつこ、孤島に囚われて」西澤保彦 
「生存者、一名」歌野晶午 
「この島でいちばん高いところ」近藤史恵
新世紀犯罪博覧会
光文社ノベ
歌野晶午 篠田真由美 谺健二
二階堂黎人 柄刀一 小森健太朗
イベントの企画「手紙のタイムカプセル」、21世紀に向けて
出された手紙が元に起こる様々な事件。重めの内容が
多い中、まるで横溝正史作のような「空気人間」の登場する
二階堂さんの作品が不気味ながらも面白い。
金田一耕助に捧ぐ
九つの狂想曲

角川書店
無題」京極夏彦 
キンダイチセンセイの推理」有栖川有栖  
愛の遠近法的倒錯」小川勝巳 
ナマ猫邸事件」北森 鴻 
月光座」栗本 薫
鳥辺野の午後」柴田よしき 
雪花 散り花」菅浩江 
松竹梅」服部まゆみ 
「闇夜にカラスが散歩する」赤川次郎
金田一耕助が登場するモノもあれば、
彼に影響を受けた人に纏わる話も。
好きな話は京極さん(妖怪シリーズの某氏登場)、
終わり方が好感な柴田さん、軽快な雰囲気の有栖川さん。
21世紀本格
光文社ノベ
神の手」響堂新 
へルター・スケルター」島田荘司
メンツェルのチェスプレイヤー」瀬名秀明 
百匹めの猿」柄刀一 
AUジョー」氷川透
原子を欺く核酸」松尾詩朗 
交換殺人」麻耶雄嵩 
トロイの木馬」森博嗣
SFチックな理系ミステリを集めたアンソ。
(麻耶さんのだけは違うけど…)
ちょっと難しい内容のモノもある中、松尾さんの「原子〜」が
魅力的!唯一理系でない麻耶さんの「交換殺人」が
理系疲れを癒してくれる(^^)
贋作館事件
原書房
ミス・マーブルとマザーグース事件」村瀬継弥 
ブラウン神父の日本趣味」芦辺拓/小森健太朗 
ありえざる客」斉藤肇 
緋色の糾弾」柄刀一 
ルパンの善意」二階堂黎人 
黒石館の殺人」小森健太朗 
黄昏の怪人たち」芦辺拓 
幇間二人羽織」北森鴻 
贋作『退職刑事』」西澤保彦 
贋作家事件」斉藤肇
同管轄内で三つの猟奇連続殺人が起こったが、
大半は犯人と思しき人物が最後に被害者となり終わる。
そして新たに被害者の首を犬の首をすげ替える、
という猟奇殺人事件が起こった。新任の間抜けな女警視・
冴葉と彼女のお守り役の梅崎は捜査に乗り出すが…
21世紀本大密室格
新潮社
壺中庵殺人事件」有栖川有栖 
ある映画の記憶」奥田陸
不帰屋」北森鴻
揃いすぎ」倉知淳 
ミハスの落日」貫井徳郎 
使用中」法月倫太郎
人形の館の館」山口雅也
法月さんの「使用中」とぼけたキャラと間抜けな設定なのに
奥が深い。
山口さんの「人形の館の館」スケールがでかい。
堕天使
殺人事件

角川書店
二階堂黎人 柴田よしき 篠田真由美 村瀬継弥 
歌野晶午 西澤保彦 小森健太朗 愛川晶 芦辺拓
きたまま女性をバラバラにし、縫合し、ウエディングドレスを着せる…
という猟奇事件が起こった。
その縫合遺体は3体にもなり、全国に散らばった。
同じ時期、林に残されたバスに男たちの集団遺体が見つかった…。
すんごい混迷の仕方です。一つの物語をリレーしていく段階で
もの凄いピースが集まって、その中で真相に近づくのは僅か!!
不在証明崩壊 芦辺拓 有栖川有栖 法月倫太郎 山口雅也
二階堂黎人他


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