歌野 晶午

譲二シリーズ 長い家の殺人 講談社ノベ 1988
バンドの合宿中に起こる殺人。転移する遺体。曲に隠されたメッセージとは…。
白い家の殺人 講談社ノベ 1989
吹雪の山荘モノ。旧態然とした家族、可憐な少女、宗教に填った息子…と館モノの王道的クセの
ある面々が揃う中で起こる殺人。
動く家の殺人 講談社ノベ 1995
劇団の公演中、譲二が死んだ!? 芝居小屋に仕掛けられたトリック、犯人の意図とは…?
放浪探偵と七つの殺人 講談社ノベ 1999
問題編と解決編が完全に別れた譲二、短編集。

ノンシリーズ ガラス張りの誘拐 角川ノベ 1990
刑事である佐原の娘が誘拐された。だが犯人からの要求はどれも
通常では考えられないおかしなモノばかりだった。犯人の真の目的とは……?
正月十二日、鏡殺し 講談社ノベ 1996
幻覚と犯罪の不思議で奇妙な話(猫部屋の亡者)、ホンの少しの誤解と殺意(プラットホームのカオス)
すれ違いと家族(正月十一日、鏡殺し)など探偵モノでも刑事モノでもなく、淡々と狂気が忍びよる…。
ROMMY 講談社ノベ 1995
遺体で発見されたミュージシャン「ROMMY」話は過去に遡りつつ、ROMMYの正体に迫る。
ブードゥー・チャイルド 角川ノベ 1998
黒人児の記憶を持つ晃士の過去探し。その記憶の中の悪魔が現実世界に現れ、
義理の母を惨殺する。
安達ヶ原の鬼密室 講談社ノベ 2000
子供文学風から海外モノ、伝奇風なモノと無秩序がと思えた話がラストに繋がる…。連鎖モノ。
世界の終わり、あるいは始まり 角川書店 2002
連続幼児誘拐殺人事件。富樫にとって事件は他人事のはずだったが、息子の部屋から犯人しか
持ち得ない物証を偶然見つけ妄想を膨らませ…。
館という名の楽園で 祥伝社文庫 2002
ミステリ好きが館を建てた。同窓会的に旧友を呼び、探偵ごっこをする…。実際の殺人は起きない
だけに物足りない…。
黄桜の季節に君を想うということ 文藝春秋 2003
元探偵見習いの成瀬。過去のヤクザへの潜入捜査と現在進行形で依頼を受けた某団体と殺人の
関係。並列される事件のミステリというよりも全編を通してのミステリ。
家守 光文社ノベ 2003
家を主題とした短編集。「人形師の家で」は人形師が住む家に遊びに行った悪ガキ3人の一人が
消えた。その真相は……という内容。その他、立ち退きを拒否し続ける女の理由「家守」や無医村を
題材にした「鄙」など。


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