恩田 陸

理瀬シリーズ 三月は深き紅の淵を 講談社 1997
三月にしか転入生を受け入れないはずの全寮制の学園。そこに二月に入った理瀬。彼女と彼女を
取り巻く面々と、過去の事件。彼女が二月に来た理由は……。「麦の海〜」を読んでると
また違う面白さが味わえる一冊。
麦の海に沈む果実 講談社 2000
一冊の稀こう本を巡るミステリ。連鎖系。一冊の本が存在したり、しなかったり、執筆されていたり……。
その中の一話に理瀬が登場。

ノンシリーズ 不安な童話 祥伝社 1994
古橋万由子は画家の息子から「あなたは母の生まれ変わりだ」と告げられる。万由子自身、
妙な記憶が自分の内にある事に違和感を覚えていた。画家が残した遺作を通し、彼女の過去に
触れていくうちに……。
MAZE 双葉社 2001
「存在しない場所」にある白く四角い箱。その謎の解明に駆り出された時枝満。神原恵弥ら4人で
7日間、テント生活をするが……。背筋がゾッとした場面があり、けっこうリアルに怖かった。
(ホラー小説ではないが)
ドミノ 角川書店 2001
東京駅という限られた一帯。近所で働くOL、ホテルで別れ話をする男女、テロを企てる男、
待ち合わせをするネット仲間で警察OBの面々。そして三つの同じ紙袋。普通に暮らしてるはずの
人々が偶然出会い、すれ違い、信じられない事件に巻き込まれる。
劫尽童女 光文社 2002
人工的に与えられた超能力を持つ遥。彼女を中心に二つの組織が暗躍する。
逃走しながらも彼女が最後にたどり着いた場所とは……。
蛇行する川のほとり@〜B 中央公論新社 2002-03
毬子、香澄、月彦、暁臣、芳野は文化祭での芝居公演の背景描きの為香澄の家に集まった。
その家はある事件をきっかけに五人の過去に影を落としていた。その影が合わさる時、
見える真実とは・・・。
図書館の海 新潮文庫 2005
短編集。恩田さん作の番外編などいろいろ満載なよう……。まだあまり恩田さん作を読んで
いないのでそういう意味での楽しみはあまりなかったが、一つ一つ意味深で不思議な雰囲気が
よい感じ。


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