椹野 道流

鬼籍通覧シリーズ 暁天の星 講談社ノベ 1999
あとがきの本人の言葉通りミステリかと思ったらホラーだった。法医学室のミチルと大学院生の
伊月、刑事の筧を中心に個性的でほのぼの系の面子が突然の自殺をした二人と過去の
集団誘拐事件との謎を追う。最後までミステリチックでありながらオーラスで怖いコトが…。
無明の闇 講談社ノベ 2000
子供の解剖が続く中、徐々にミチルの様子がおかしくなっていく。彼女はある時言った「ねぇ、あそこ
に子供が見えない?」…。ミチルが抱えるトラウマの元になった未解決事件が意外な展開に。
壷中の天 講談社ノベ 2001
通りがかりに見た事故遺体。その遺体が搬送中消えた…。監察医のミチルと伊月、刑事の筧は
その遺体を見た証人でもあり、死亡を確認していた行きがかり上事件を追うコトに。
墓場の怪奇現象や続く事件との関係は?
隻手の声 講談社ノベ 2002
伊月がネットゲームで知り合った小学生の女の子は母親の恋人から虐待されていると告白…。
様々な形の親子関係を目の当たりにしつつ、監察医としても成長していく伊月であった…。
ミステリ色も薄く、ホラー色もないバリバリの監察医モノ。
禅定の弓 講談社ノベ 2004
火災で焼死したと思われた老人が実は他殺だった…。殺人放火事件と連続して起こる動物虐殺
事件の関係は?久々の鬼籍シリーズ。ミステリも伊月の成長物語も◎。


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