藤木 稟

朱雀シリーズ 陀吉尼の紡ぐ糸 徳間ノベ 1998
神隠しと吉原の弁財天に纏わる怪奇で難解な事件を盲目で冷徹な朱雀十五とその仲間らが解決。
謎が謎を呼ぶ事件とちょっと古めの時代背景がいい感じ。
ハーメルンに哭く笛 徳間ノベ 1998
消えた大勢の子どもたちと地蔵のように並んだその遺体、見せ物小屋の奇怪なモノに関わる事件。
黄泉津比良坂〜血使いの館〜 徳間ノベ 1998
幼い朱雀がお家騒動と怨念が絡まった連続殺人事件。朱雀十四氏が登場。
奇妙な血族と古い因習の残る村、怪しさ満点。
黄泉津比良坂〜暗夜行路〜 徳間ノベ 1999
〜血使いの館〜の続編。時は巡り10年後に同じ館で再び起こる連続殺人事件。
大人になった朱雀が再び訪れ、縁を断ち切る。
大年神が彷徨う島 徳間ノベ 2000
鬼界ガ島という孤島で起きた大年神信仰に隠された謎と神業としか思えない連続殺人事件。
夢摩の棲まう処 徳間ノベ 2004
霊媒師と宗教、そして路上少年、連続少年惨殺事件…。内容ぎっしり、さてどんなからくり??
と思いきや、なんかすっきりしない感じ。
暗闇神事 猿神の舞 徳間ノベ 2005
狂言芝居の「猿田屋」。代々続くその家には屋号とともに守るものがあった。それが御柱様……。
隠さなくてはならないその信仰の訳と次々と起こる殺人の因果関係は?? 
朱雀十五は見抜けるか……。

幻夜シリーズ 上海幻夜〜七色の万華鏡編〜 徳間ノベ 2001
短編仕立て。 上海を舞台に阿片がらみの抗争やら朱雀の両親の話が軸。歴史大河ロマンで、
殺人事件はなし。

法眼シリーズ 陰陽師鬼一法眼〜壱之巻〜 光文社ノベ 2000
平安時代を舞台に、魑魅魍魎が大騒ぎする時代伝奇小説。
陰陽師鬼一法眼〜弐之巻〜 光文社ノベ 2000
「壱之巻」よりもキャラの個性がある。術を使った戦い系が好きな方は壱之巻、
キャラ重視は弐之巻…かな
陰陽師鬼一法眼〜参之巻〜 光文社ノベ 2001
「弐之巻」よりもさらに人間臭くて、内容が濃いめ。
鬼一法眼 切千役之巻 光文社ノベ 2002
法眼を取り巻くいろんなコトが少しずつ見えてきました。派手さはないけど納得の一冊。
鬼一法眼 鬼女之巻 光文社ノベ 2003
混迷を極める鎌倉の政事。鎌倉と京の主権争いに関わる登場人物が鬼やら霊やらと共に暗躍する。
その暗躍の模様でこの巻は終了。誰がだれやら分からない…。

ノンシリーズ イツロベ 講談社 1999
現代モノ。殺人事件モノではないです。ホラーともちょっと違います。幻想ミステリー…かな?
スクリーミング・ブルー 集英社 2000
土着信仰とメッセージ色が強い猟奇殺人に警視庁の久義英一と心理捜査官の夏目淳子のコンビ
が挑む。
鬼を斬る 祥伝社文庫 2000
鬼に纏わる中編伝奇小説。ミステリ色なしですが、朱雀十五の曽祖父、華族の朱雀十二男爵登場。
テンダーワールド 講談社 2001
創世記的超難解専門用語氾濫なSF。イツロベ」の続編的な部分もある。ジャーナリストの鳴海
など登場人物が魅力的なだけに、大半を占める専門用語のあまりの難解さが残念な気が…。
CROOK 全5巻 幻冬舎文庫 2001〜2002
不気味な寄生生物をペットにした少年とその奇妙な家族を軸にトリッキーでグロテスクな登場人物が
入り乱れるサイコモノ。めちゃめちゃ混沌で近未来っぽいんだけどリアル。
オルタナティヴ・ラヴ 詳伝社 2002
ノンミステリの連鎖モノ。 SFタッチでちょっと少女漫画チック。様々な遺伝子操作を施された
少年少女の恋愛模様。


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