アンマンに着いて、まず向かったのは協力隊員が使っているドミトリー(隊員連絡所)です。ここに同期隊員が待ってくれているという事で、先にもらっていた地図を片手にドミトリー(以下ドミ)に向かいました。
ドミに着くと、同期隊員はいませんでしたが、何人かの隊員が迎えてくれました。その日会う予定の同期隊員の勝本お姉さん(以下姉さん)はなぜかドミにいません。ドミにいたほかの隊員に聞くと、「姉さんは自分を迎えに空港に行った」ということらしいのです。どうやら行き違いになったみたいで、姉さんが戻ってくるのを待っていました。それから約1時間30分後ぐらいで姉さんが戻ってきました。
どうも、姉さんは空港職員に「ダマスからの乗客はまだ降りてきていない」といわれ待ってくれていたらしいのです。しかし、待てど暮らせど、乗客は降りてこないので再度尋ねたところ「もう降りたんじゃないか?」といわれ、その空港職員に文句を言って戻ってきたということらしいのです。
ジョルダンよ。お前もか…。まあ、アラブのお国ですから…
ともかく、無事姉さんと再会でき、その日はアンマンから日帰りで行けるジュラシュ遺跡を見に行きました。
ところで、ジョルダンで驚かされるのは街並みのきれいさや人々のアラブっぽくない態度です。アンマンなんて、信号もあるし、雰囲気はまさにヨーロッパ。ジェラシュ行きのバスに乗り込む時も人々は順番をきちんと守っているのです。エジプトではとても考えられません。信号なんてあったっけ?って感じですし(あったところでドライバーは守らないでしょうが…)バスに乗り込む時はバーゲン品を漁る人のように、列をかき分けて入らねばいけません。人口が少ないせいもあるでしょうが渋滞もありませんし、街もある面ギリシャよりもきれいかも?と思うほどでした。
初日に行ったジェラシュ遺跡は中規模の遺跡でした。ローマンシアターなどを見ながらその日は早めにドミに戻りました。
2日目は世界の7不思議のうちの1つ。死海へ行きました。
私は既に世界の7不思議のうちの2つは制覇(ピラミッド、アレクサンドリアのファロスの大灯台跡)しているので死海を制覇すると3つ目をゲットです(実は、残りの4つがなんであるかはあまり知らないのですが…)。
タクシーをチャーターし、途中海抜0メートル地点を通りながらタクシーは死海へと到着しました。
死海に着いた私たちは早速泳ぐことにしました。とはいっても死海に行ったのは12月10日。海はさすがに冷たくて恐々入りました。
死海は冷たかったのですが、それより何より痛い。塩分が濃すぎるからでしょうが、顔に水がかかると顔がひりひりします。とりあえず、雑誌を持ってお決まりのポーズで写真を撮ったあとはすぐ水から上がりました。
ジョルダンには同期隊員が6名いるのですが、その日は夜に同期隊員がみんな集まり中華料理を食べに行きました。久し振りにみんなと会い、ジョルダンの活動状況や、自分の活動状況の話などで盛り上がり2日目の夜はふけていきました。
3日目からはエジプトで専門家としてプロジェクトに参加している先生と合流です。朝、無事空港で合流し、姉さんの活動先に近いペトラ遺跡へ向かいました。
ペトラ遺跡はインディジョーンズで知られている通り、とても有名な遺跡です。入場料が高いのがたまに傷ですが(ジョルダン人は1JD(約200円)なのに外国人は20JD(約4000円!))、それを払ってもあまりある荘厳な景観でした。
その日は、姉さんの家に帰って串カツパーティでした。姉さんの住んでいるところはジョルダンの田舎で、お酒も町には売っておらず、この日のために姉さんはこつこつアンマンからビールを持ち帰っていれくれたらしいのです。ありがとう姉さん。この日のビールは心に染み入りました。
次の日の朝、今までお世話になった姉さんと別れ、同じく同期隊員の武藤さん(以下カリーム)の活動先があるカラクへ向かいました。
カリームは私の活動にも参考になる養護隊員です。その日はまず、カラク城をカラク城の権威といわれている城間さん(同じく同期隊員)に案内してもらい、その後カリームが活動しているセンターを見学させていただきました。
カラク城。なかなか雰囲気のあるお城でした。私1人で見れば1時間もかからないでしょうが、カラク城の権威の城間さんが詳しくレクチャーしてくださったおかげで、約3時間ほど詳しく見ることが出来ました。
その後訪れたカリームの活動しているセンターでは、カリームが一生懸命活動している姿を見ることが出来ました。
なかなか満足できる状況でない中で、少しでもより良い方向にセンターを持っていこうとしている、カリームと鹿島さんに感服しつつカラクを後にしました。
ちなみに、この日の夕食はカリームと同じ職場で活動されている鹿島さんの家でビビンバ丼をご馳走になりました。ありがとう。カラクの皆さん。
次の日はカラクから同じく同期隊員の北山さん(以下アミーラ)が活動しているマフラックへと向かいました。
マフラックに着きアミーラの活動を見学させてもらった後、アンマンへ戻りアンマンを散策しました。その夜はアミーラが作ってくれた料理。これまたほっぺたが落ちるほど美味しかったです。ありがとう。アミーラ。
最終日はアンマン大学で日本語教師をしている同期隊員の折井さんの授業を見学させてもらい、ジョルダン旅行も終わりを告げたのです。
ジョルダンは6泊7日と決して長い日程ではなかったのですが、同期隊員が事前に旅行計画を綿密に練ってくれていたおかげで、効率よくジョルダンを見ることが出来ました。
また、活動も見させていただき、今後、私の協力隊活動を行う上において非常に参考になりました。
物が豊富
ジョルダンには大きなスーパーもあって生姜や大根まで買えます。ハードロックカフェまであったし…
でも物価は高い
なんでもありますが物価はエジプト、シリアと比較すると高いです。ジョルダン隊員はお金の遣り繰り大変でしょうね。
隊員が多い
エジプトはまだ隊員が8名ですが、ジョルダンは約30名。連携もうまく取れているみたいでまたまた羨ましかったです。
それでも抱えている悩みは似ている
隊員と話していると、やはりアラビーでありがちな問題を抱えていました。結局似ているのでしょうか?
これで長いようで短かった任国外旅行も終わりです。
満足しながらカイロの空港に着いて、タクシーで帰ったのですが、そのタクシーの運転手と早速喧嘩…。やはり、エジプトは一味違いました…。
終わり。