本当の学力をつける本

   著者 陰山英男

発行者 平尾隆弘

発行所 株式会社 文芸春秋

 

第1章        学校でできること

      公立高校入試結果への不信から

      少人数学級が学力向上の第一歩

      百ます計算の実際

      読み書き計算の徹底は

一生の財産になる

      音読は記憶能力を高める

      小学校1年生からできる百ます計算

      文章題より単純な計算練習の方が脳を活性化させる

      教科書にない方法を試してみる

      低学力は本人の思い込みによる

      あまりのある「わり算」百題

      毎日学校で1枚、宿題で1枚

      学校全体で取り組むことの大切さ

      文章題は型を見分ける

      苦手な子にあわせたプリントづくり

      単位をつけさせることで理解が飛躍する

      速さ、時間、距離も単位で理解する

      はじき図の魔法

      パソコン時代でも漢字を書けることは重要

      歴史の授業も音読から入る

      基礎の上に立つ総合的学習

      シャープペンシルの芯で電灯をつける

      下級生は上級生へのあこがれを利用する

      読み書き計算の力がつくと子どもたちが落ち着く

      理解よりもまず練習


第2章 家庭でできること

 

      生活アンケートから教えられたこと

      2度夕食を用意する母親

      まず朝食をきちんととる

      1汁1菜で成績があがる

      「はやくしなさい」と言わない

      父親自身の言葉で職業を語る

      夕方7時の食卓に父親を取り戻す

      テレビを1日2時間以上見る子に高学力の子はいない

      正しい姿勢をたもつ

      子どもに語りかける

      過保護と無責任から脱却する

      和俗童子訓を読む

      小学校のころから将来の進路を考えさせる

      小学校の高学年で決めた進路は実現することが多い

      父親が子どもと将来について話し合う

      できることから始める

      朝は6時に起きる

      朝食はパンよりもご飯の方が頭のためにはいい

      朝の排便も習慣化させる

      深夜の勉強をするくらいなら、眠った方がいい

      学校の授業に集中させる

      1週間に1度家族が揃って本気の対話をする

      「読み書き計算」家庭でできること

      読書の習慣をつけさせる

      漢字プリントを家庭でやらせる

      新聞投稿に挑戦してみる

      計算力を伸ばすための問題集

      学習した内容を子どもに説明させてみる


 

第3章 新学習指導要領でできること

 

      新学習指導要領、何が問題か

      授業時間数が絶対的に足りない

      仮分数、帯分数の計算が教科書からなくなる

      電卓計算を許すのは自殺行為

      都道府県名をなぜ覚えさせないのか

      ノートをきちんととれることの大切さ

      学力低下は練習不足からくる

      公文式の意味

      学校の多忙化は解消するか

      小学校と中学校の指導要領の系統性がない

      何が本当の学力か

      新学習指導要領の中でいかに学ぶか

      授業日数減には、予備時間の自主的設定で対抗

      最低基準を逆手にとり、削減された計算練習を復活させる

      黄金週間までにその学年の漢字を全部覚えてしまう

      与えられた条件を逆手にとる

      危機に立つ学校

      経済産業省は反ゆとり教育?

      新指導要領の実質改訂は始まっている

      新指導要領の実施によって批判の矛先が教師に向かう

      事実で提案する


 

第4章 社会でできること

 

      赤ペンを握りながら死んでいった池野先生

      組合の研究会では“管理教育”と批判される

      事実の重みが山口小学校の取り組みを全国に広げた

      文部科学省は様々な取り組みを認めてほしい

      立場を超えて子どもたちのために取り組む

      子どもを伸ばすということを中心にすえる

      地域が学校の取り組みを支える

      「読み書き計算」メソッドの様々な応用

      「読み書き計算」に科学の光が当たった

      不登校という問題が生ずることもある

      不登校児をめぐる試行錯誤

      教育改革への視点