エクセル実践塾 > 特集「条件式の考え方」

名字と住所の重複を調べて、名前変換ミスの疑いをメッセージ表示で注意する

 

便宜上、LEN関数で名前の頭2文字を抜き出し、「&」で郵便番号とつないだもので、各行と全体を比較します

名字は2文字が大半です。そこで、LEFT関数を使って、「名前」から2文字だけを抜き出します。1文字や3文字の名字も珍しくはありませんが、2文字以上合致する名字はあまりありません。

住所は、7桁の郵便番号で町域まで表されるので、その重複を調べたほうが簡単です。

名字と住所の重複チェックは、2つをつないだものを、全体と比較して行います。

【参考】LEFT関数で対象部分を抜き出して比較し、重複しているかどうかを調べる

 

 

 

 

このIF関数式で用いた条件式は、次のようなものです。

=SUMPRODUCT((LEFT($A2,2)&$B2=LEFT($A$2:$A$31,2)&$B$2:$B$31)*1)-1

その行の「名前」と「〒」を&でつなぎ、「名前」列と「〒」列をつないだ文字列の配列と比較して、合致する行の数を調べます。最後に1を減算するのは、自身が必ず該当するからです。

【参考】LEFT関数で対象部分を抜き出して比較し、重複しているかどうかを調べる

SUMPRODUCT関数LEFT関数を 使って、「名前」の一部と「〒」を比較する条件式(論理式)を、IF関数内で指定します

条件式の真の場合に「"もしかして入力ミス?"」、偽の場合に「""」と指定します

※""は何も表示しないことを意味します。

 

 

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