わはははは・・・
  我がヨコシマナル英断が、見事に功を奏したのである!


         



  写真は、まだ貧漁のほう。多いときは網からあふれんばかりのはぜ ハゼ HAZE。
               これじゃ、入りきらんと、仕入れ用の
                           クーラーボックスを持ち出した。
                 




  百匹釣って喜んでいた釣りニュースの記者よ。
  ワタシハ300匹超のハゼヲスクッタ。
  カミガワタシヲスクッタ。
        月島運河夕景
  

 意気揚々と凱旋の後、僕は2時間かけてはぜのうろこを引き、ワタをとりだした。
 佃煮、天麩羅、から揚げもいいな(^0_0^)
 お客さんの喜ぶ顔が目に浮かびます。
 サービスは明日のお楽しみ!
 先ずは、味見!!
 
 ビールが美味い。大漁の夜
 さあ、揚げたてのはぜに、塩をぱらぱら・・
 店のドアを少し開け、秋風をいれながら、食す。




 
げ、ま・まじい・・・


 
 泥のにおいの中に、かすかに魚に似た味がする。
 ヘドロを食ってるのと変わらない。
 から揚げにしてこのくささ。
 し、しかし、あんなにねばったんだから、なんとか食せぬものか。
 気を取り直し、酒と砂糖でじっくりと煮て、臭み抜き。
 醤油を加えてさらに小一時間煮詰めた。いわゆる佃煮。
 山椒を振り込んで、よし ここまでやれば江戸前の味・・・



 
やっぱ、まじい・・・


 浮いた魚が臭いということを知らされたのは、それから数週間後
 ある、釣り好きなお客様からだった。
 だから
 本当は美味いそう・・・なのであります。
 釣った魚はね。(了)