2003年11月7日〜14日
「タカラヅカ・スカイ・ステージ」開局一周年記念
『名作の旅スペシャル』
ヨーロッパツアー8日間
第3日(11月9日)in Paris

 

 
この日は終日自由行動。
パリの人は夜遅い分(だって夕食はナチュラルに夜8時以降なのよ〜。
私の前の部署のようだわ(^ ^;;)朝も遅いようですが、
私たちは早くから動きます!

昨日はあんなに夕焼けが綺麗だったのに霧雨が。
日本古来の天気予報「夕焼けの次の日は晴れ」が
当てはまりません(^ ^;;。
でもこの後は一日中降ったり止んだりだったけど、
あまり傘を使うほどの降りにはなりませんでした。よかった☆
   

 
 

 
というわけで、朝イチでルーブル美術館へ。
…皆さま、ルーブルに行かれるなら朝イチです。
天下のルーブルが、この時間なら空き空き☆

空いているルーブルで何ができるかというと、
――ポージングができるのです!(爆)

右の写真(一番上)は歴史の教科書などにも良く出てくる
「サモトラケのニケ」。
私たちはこの前で大階段ごっこをして写真を撮りました(笑)。

ていうかねえ、写真撮り放題。
フラッシュを焚かなければ、の話ですが。
寛容だよね。本当に。

だって名画のワゴンセールのような場所なのよ?
「モナ・リザ」も「民衆を導く自由の女神」も「ミロのヴィーナス」も、
日本で見るためには2時間並んで
立ち止まることさえも許されないような絵が、
独り占めできるのよ?

私はまさか自分が「民衆を導く自由の女神」の前で、
折り畳み傘を旗に見立てて女神のポージングをすることになるとは
夢にも思いませんでしたわ(笑)。

でもそんなことをやっているのは私たちだけではなかった!
「モナ・リザ」の前で、
たぶんスペイン系であろう女の子が持参のライオンのぬいぐるみと一緒に
絵の写真を撮っているのを見たときには、
とても微笑ましい気分になりました(*^ ^*)。

広すぎて迷子にもなるけどね!
…私、地図を見るのには結構自信があるつもりだったのに、
この旅行の最中は何度も間違えました。
だってね、日本だと「まっすぐ行け」の表示って「↑」でしょ?
でもフランスでは「↓」なの。
これじゃあ私たち階段降りちゃうじゃない!
ミロのヴィーナスに辿り着くにはとても根気がいりましたよ(^ ^;;。
でもおかげで「ハンムラビ法典」と出会うこともできました☆
もちろん「目には目を、歯には歯を」のポージングつきで写真を(笑)。
   


    
 

 
足の疲れをカフェ・ド・ルーブルでお茶して癒した後、
今度はオルセー美術館へ向かいます。
セーヌ川を挟んで向かいにある、
もともとは駅舎だったのを使った印象派の美術館。

昼過ぎだったのでしばらく入場に並びました。
ので、焼き栗を買って食べながら(*^ ^*)。
ドイツに行ったときにも食べたけど、
こちらの焼き栗は栗そのものの味がしてほくほくして美味しいよね!

オルセーも名画オンパレード!
「落ち穂拾い」の前で落ち穂拾いをする私たちに、
他の観光客から温かい微笑みが向けられていたのは
言うまでもありません(爆)。
ああなんて贅沢でお馬鹿なひととき(笑)。

どうでもいいけど、ロダンの「考える人」のついている扉画。
レプリカが東京の国立西洋美術館だったかの入り口にあるのですが、
見られる方は一度じっくり見て下さい。
考える人以外にも、 扉についている小さな像のポーズが
いちいち可笑しいの――もしかして「ジョジョ」の原点はココ?(爆)
 

 
その後、本当はチュイルリー庭園を突っ切って
ショコラのお店に行く予定だったのですが、
…考えてみればこの日は日曜日でした(^ ^;;。
敬虔なカトリック教徒のフランス人にとってこの日は安息日。
みいんなお休みなわけです。

お店の直前でようやく気づく私たち(^ ^;;。
でも、じゃあどうしよう、どこかでお茶はしたいし…と思いついたのが、
その近所にあったホテル・リッツ!
この超高級ホテルでお茶をしようということになりました(*^ ^*)。

――まさしく優雅なひととき。
ショコラを飲みながら
ハープの生演奏(実はあんまり上手くなかったけど(笑))を聴き、
名画の余韻(…ポージングの余韻?)にひたる。
思わず「音楽、舞踊、ファッションか…」と
うっとりため息をついてしまいましたわ(*^ ^*)。
「どうしたクロード。ため息なんかついて」と
ツッコミを入れるのも忘れずに☆

ただし、フランス人は夜ごはんが遅い分、アフタヌーンティーも遅く、
午後4時からしかスコーンを出してくれませんでした(笑)。
 

 

 
ホテル・リッツを出ると、その前の広場ではなんと
ローラーブレーダーの集会が行われておりました!
老若男女問わず500人はいたのでは?
警官もローラーブレードをつけていたりして☆
道行く人の中にもときどき見かけたし、
今、パリではローラーブレードが大流行中なのでしょうか。

流行といえば、
パリの女性(老いも若きも)にたくさん見受けられたのが、
前髪を伸ばしてなくし、おでこを出しているヘアカット。
パリジェンヌの心意気か?(^ ^)
   

 
 

 
さてその様子を傍目に、私たちはメトロに乗ってシテ島に向かいます。
まずはコンシェルジュリに向かったのですが、
なんと5時までで入場はそれより1時間前だったらしく
中に入れませんでした(^ ^;;。残念無念。
仕方ないので、その前で
「さあ、歩いていこう! あの太陽に向かって!」ポージング!

ちなみにコンシェルジュリは
カートンさんがチャールズと入れ替わったのもそうですが、
マリー・アントワネットが最後に幽閉されていた監獄としての方が
有名ですね。
いつかは中に入り、
「終わったわ…何もかもみいんな」と人形を持って
つぶやきたいものです(爆)。
 

 

 
でもその代わり、お隣のノートルダム寺院では
とても素敵なところに遭遇しました(*^ ^*)。
ちょうどミサをやっていたの。
教会の中を包み込むパイプオルガンの重厚な響き。
そしてメゾソプラノの女性の透明な歌声。
詩篇の何か、
そして時期柄なのか「マニフィカト」(受胎告知の場面)が
歌われてました。
奥に見えるキリストの絵とステンドグラスとに囲まれて。

こういう機会に出会うと、
私の場合、キリスト教徒ではない自分が
宗教曲を歌う意味についてどうしても考えてしまいます。
――黙考モードに入ってしまうので、
これはちょっと置いておきましょう。

ともあれ、この旅行内で一番敬虔な気持ちになった時間でした。
ミサが終わっても、みんなしばらく無言で。
   

 

 
ミサが終わって出てくると、もう真っ暗になってました。
そりゃあ18時すぎてるんだものね。
とりあえずホテルに戻る私たち。
これから教会とは天地の差もある、
ムーラン・ルージュへ行くのですから(笑)。

着替えてホテル近くのビストロで軽くお食事(*^ ^*)。
でもここで頂いたノルマンディー産の牡蠣が
とろけるほど美味しかった!
以前、日本でオイスターバーに連れて行っていただいたとき、
フランス産のよりもやっぱり日本産の方が美味しいわ、
と思っていたのですが、結局は鮮度なのね。

ここでも浮かれている私たちにたくさん温かい眼差しが送られ(笑)、
お店を出るとき
ボーイさんから「これから踊りに行くの?」と聞かれたので、
「ううん、ムーラン・ルージュに行くんです!」と答えたら、
私たちの隣の席でずっと私たちを見ていたらしい(笑)
フランス人のおばさまが
「楽しんできて!」と声をかけてくださいました(*^ ^*)。
 

 


そしていよいよ、Let's go Moulin Rouge !!
「♪お酒がなければ 生きてはいけない」と浮かれて歌いながら
タクシーでモンマルトルのムーラン・ルージュへ向かいます(*^ ^*)。

クローク待ちのためちょっとお店の前で待たされたのですが、
その時もドアボーイのお兄さんが話しかけてきました☆
なぜか彼に「東京にも来るといいですよ」という話になり、
東京に来たら宝塚を見ることをオススメした私(笑)。
「Like Moulin Rouge」と(笑)。嘘じゃないよね?

いや、でもちょっと違うかな(笑)。
男性ダンサーもいるし、女の子が胸を出していたりして、
「清く正しく美しく」の宝塚ではありえないわね(^ ^;;。

でも面白かったです! ムーラン・ルージュ!!
歌やダンスの他、水中ショーや腹話術などなど、
まさしくザッツ・エンターテイメント!
階段も出てきたし、羽根も背負ってるし、
しかも電飾つきの羽根でどっちかっていうとディズニーランド系☆

今日の舞台は素晴らしかったね!
ムーラン・ルージュは最高よ!!
ムーラン・ルージュを作った男! シャルル・ジドラー!
――と叫び忘れたのだけが、私の心残り(爆)。
あの場にいる誰よりもたくさん拍手し、
誰よりも楽しんだのではないでしょうか、私たち(*^ ^*)。

帰りはもう12時を回っていました。
まさしく「久しぶりにパリに来たのに、寝てなんかいられませんよ」と
いうカートンさんと同じくらい、パリの夜を満喫しましたね☆