2003年11月7日〜14日
「タカラヅカ・スカイ・ステージ」開局一周年記念
『名作の旅スペシャル』
ヨーロッパツアー8日間

 

 
「楽しんでくるわ! 無条件でね」と語った、
あの「二都物語」東京千秋楽から1週間。
ちゅるちゅるさん、ノンノンさん、
そしてオサちゃん(春野寿美礼)、あさこちゃん(瀬奈じゅん)、
ふーちゃん(ふづき美世)と共に(笑・ぜんぜん一緒じゃない!)、
いよいよ旅の始まりです☆

最初からハプニングの連続(笑)。
家を出る30分前になってから
着ていこうと実家から持ってきていたコートが
実は弟のだったことに気づいて
寝静まった実家にこっそり忍び込んでコートを取り替えたり、
勢い込んで乗った空港直行バスがどうやら事故渋滞に巻き込まれて
(寝ていたからなぜ渋滞になったのかはっきり分からない(^ ^;;)
到着予定時刻にはまだ東京都に入ったところだったり、
しかもそれを挽回すべく
運転手さんが東関道10kmを5分ペースで飛ばしてたり
(おかげで8時集合のところをなんとか8時45分に到着!)、
ちゅるちゅるさんのデジカメのSDカードが壊れていて(?)
成田空港のカメラ屋さんで新しいものに変えても直らず、
なぜか店員さんのmySDカードなら大丈夫というので、
彼のハンコシール付カードをもらってきちゃったり
(ありがとう、A賀さん!)、
かなりギリギリで飛行機に乗り込みました。

 

 

 
飛行機の中では寝て食べてゲームして寝て食べて寝て、
まるでブロイラーのような生活12時間。
あとは、添乗員さんから渡されたトークショーでの質問用紙に
一生懸命記入して。
「皆さんの帰りを心待ちにしている花組の皆さんへの
おみやげは何にしました(します)か?」
――トークショーで読んでもらうために、
ちょっと長めの文章にして小ワザを効かせてみました(笑)。
さていかがあいなりますか。
 

 
 

 
パリは思ったより暖かかったです。特にこの初日。
昼の気温は16℃。日本と変わらない?
それでも日が落ちてくるにつれ、かなり冷え込んできました。

右の写真は泊まったホテル、
ノボテル・パリ・トゥール・エッフェルから見た
セーヌ川の向こうに沈む夕日。
――セーヌ川ですよ。
「お前こそセーヌの流れを引き留めようとする道化者だわ!」の
セーヌ川です(笑)。
自分がこの風景の中にいることの不思議さに、
思わず笑いがこみ上げてきました。
 

 

 
ホテル到着後は自由行動。
私たちはプラタナスとマロニエの並木をくぐり抜け、
シャルル・ミッシェル駅からメトロに乗りました。
…シャルルもミッシェルもゆみこちゃん(彩吹真央)の役名(笑)。

メトロに乗っていたら、
ある駅でアコーディオンを持ったおじさんが乗り込み、
とつぜん私たちの前で弾き語り始めました(*^ ^*)。
うわ〜、パリっぽ〜い(?)、素敵〜〜! とは思ったのですが、
チップをあげなくてゴメンナサイm(_ _)m。
 

 

 
真っ先に向かったのは、
タカラヅカファンのパリにおける第2の聖地、バスティーユ!

メトロのバスティーユ駅構内にあるレリーフの前、
そして地上に出て八月革命記念時に立てられた右の写真の像に向かって、
「隊長! バスティーユに、白旗がーーーっ!!」
――やったぜ! 俺はやったぜ! フランス、ばんざい…っ!(笑)
その素敵なポージング写真をここに掲載できないのが
本当に残念でございます。

 

 
そこからサンタントアーヌ通りへ。
思わずドファージュの店を探しました(笑)。
本当にバスティーユに続く通りなのね。

当時は「ここの人たちは銀行に用はない」場所だったようですが、
今ではお洒落な家具屋さんや雑貨屋さんが多く立ち並ぶ
ポップな街になっていました(*^ ^*)。
ミッシェルなら「活気にあふれてるねえ!」と言うところでしょう☆
 

 

 
リヨン駅に到着☆
「シャロンが伯爵とリヨン駅から青列車に乗って
南フランスのどこか、たぶんニースに行く。
なんとかしないと手遅れになるかも」のリヨンです。

まるで上野駅のような混み具合。
「故郷は遠くにありて思うもの」と啄木を口ずさみたくなるほど、
フランス全土から集まった人々の
人生を包み込んでいるような場所でした。

でも上野駅との大きな違いは、
改札がなく誰でも列車まで行けること。
その懐の深さにちょっとびっくり。
メトロは改札があるので、また別なのかもですが。

とりあえず、リヨン駅前でわざわざコートを脱いで手に持ち、
「トランブルー」ポージング(笑)。
  

 

 
そのまま「♪あ〜 青い〜列車」と歌いつつ、
駅構内のレストラン「ル・トランブルー」へ☆

1900年、パリ万博開催時にリヨン駅と一緒に作られたレストランで、
中に入るととても大きな空間!
列車を意識したと思われる革張りのベンチシートに
テーブルがセットされ、
天井や壁には宗教画やパリの風景画が。

さらに私たちの心を掴んで離さなかったのは、
ずっと私たちのお料理のサーブをしてくれた初老のウェイター、
クロード!
三人とも、彼の左目ウィンクに一本釣りされました!(笑)
あんなにナチュラルにウィンクが決まるのは、
やはりラテンの血のなせるワザなのでしょうか?(爆)

大きなレストランなので、たくさんのお客さんがやってきます。
フランス人ってみんなハンサムだな〜〜(*^ ^*)と
わくわくしながら見ていたのですが、
とくに映画版「ハリー・ポッター」に出てくるダーズリー親子
そっくりの親子を見たときには心沸き立ちました(笑)。
とくに男の子、ぽっちゃりとして可愛らしいだけでなく、
なんたって鵞鳥の羽根をつけた帽子を被ってます!
そんな格好しててさえナチュラルに風景にとけ込んでいるのも、
やはりヨーロッパ人のなせるワザ…。

お料理も特に鴨フィレ肉が美味しかったのですが、
ノンノンさんが選んだ「ババ」というデザートがすごかった(>_<)。
彼女の前に出てきたのは、開封前の一本のラム酒と、
ドレンチェリーの乗ったやわらかいスポンジ生地のパン。
いったいどうするのかと思いきや、
パンをナイフで二つに切ったクロード、ラム酒を上から注ぎます。
それこそバシャバシャと、
ラム酒の瓶の細い部分のお酒がなくなるくらいに!
「ババ」とはパンのラム酒漬けでしたか!!
――これを注文したノンノンさんに、
クロードが投げたウィンクの意味がようやく分かりました(爆)。

 

 

 
10時すぎ、タクシーでセーヌ川に沿ってホテルまで戻ります

ライトアップされたノートルダム寺院やエッフェル塔を見て、
ようやくパリに来たことを実感しました(*^ ^*)。