2009年6月15日 18:30開演
宝塚歌劇95周年記念・「歌劇」通巻1000号記念スペシャル
『 百年への道 』ライブ中継
於 TOHOシネマズ日劇1


もう1週間以上どころか10日も経ってしまったが故に
たいていのことは記憶の彼方へ飛び去ってしまい、
早くレポを書くことの大切さを再認識している今日この頃。

そんなわけで、脳裏に焼きつかざるを得なかったコト(爆)を中心に、
少しだけ記録しておきたいと思います。
きっとDVDではカットされちゃうだろうしな。

『百年への道』ということで、
多くの偉大なるOGたち(初風諄、榛名由梨、汀夏子、鳳蘭、剣幸、紫苑ゆう、
真琴つばさ、姿月あさと、湖月わたる、朝海ひかる)も出てきたんだけれど、
彼女たちに対する感想は後にしたいくらい、
現役の、現役最高齢のあの御方のインパクトが凄かったのです。

スミレコードを超越した、
宝塚歌劇とほぼ同年代のあの御方。

そう、春日野八千代先生です。

90周年の花組公演で元気に舞を舞っていらしたのは記憶に新しい(?)ですが、
それから5年、
さすがに舞を舞われることはなく、
トート閣下ほどじゃないけれど品の良い椅子に座ったまま幕が開いて登場されました。

初風諄さんがインタビュアーとして
白薔薇の君のトークを引き出す、はず…だったのですが。

おばあさまは、いくつになってもお元気でいらっしゃる!
初風さんが聞いてない、そう聞いてやしないことまで
ぺらぺらと…!!(爆)

最初のうちは、
戦争が終わって初めて舞台を再開した日には
行列が宝塚橋(現在の宝塚大橋。当時は、こんな細い(?)木の橋だったらしい)を
超すくらいに並んでしまってあまりにも収拾がつかず、
憲兵さんがサーベルを抜いて静まらせた、
なんていうエピソードを伺ったりしていたのですが。
(でも「今、サーベルなんて持っていないものねえ」と言われたけれど、
まず「憲兵さん」がいないッスよ…(^ ^;;)

順番としてはどっちが先だったっけ。
そうそう、春日野先生が『ダルレークの恋』のラッチマンを演ったときのことを
話してたのでしたね。
当時は演出もやっていらしたそうで。

件の円形ベッドのシーンから次の朝、舟を下りていくシーンの話をしていて、
春日野「…こんなことを言ってしまっていいのかしらねえ…」
(ちょっと頭を掻きながら)
初風「何ですか?(ちょっとワクワクと)」
春日野「…あすこで、犯しちゃってねえ…」
初風「…!!!」
立ち上がって止めに入る初風諄サン。
てかもう、全国生中継。

それから間もなく。
春日野「私はね、煙草を呑むんですよ」
初風「…?」
春日野「十七のときから」
初風「…!!! じ、時効ですね!!!」

私も思わず画面に向かって
「お、おばあさま…!」と手を差し伸べてしまいましたよ。

初風諄さんはお話を引き出すのではなく、
お話を引き留めるために存在していたのだということが分かりました。
最後には「これ以上話していると、どんな大変な話が出てくるか分かりませんから
次のコーナーにまいりましょう」的な終わらせ方をしてましたよ(^ ^;;。

いやもう、スミレコードって何? みたいな(笑)。
若い生徒サン達が必死で守ってる「清く正しく美しく」って何? みたいな
超越したおばあさまに感服いたしました(ぺこり)。

…まあ、コレさえ書けばこのイベントのキモは伝えたことになるかと思いますが、
じゃあ、そのほかの皆様についてもひとことコメントを残しておきましょうか。

初風諄:私の中では東宝エリザ・ゾフィーのイメージが強いですが、
とても品の良い素敵な方でした。
…のに、大変な役割を背負わされて(笑)。お疲れ様でした。
アントワネットさまのお歌が素晴らしかったです。

榛名由梨:お好きだった方はゴメンナサイ。
なんだかもっさりして見えて、ちょっと残念。

汀夏子:彼女も。
以前、何かのイベントで観たときにはその熱さがいいと思ったけど、
なぜか今回は浮いて見えた(^ ^;;。
そして昭和ベルばら4名で「愛あればこそ」を歌ったときに
どうにもハモらなかったのは彼女のパートのように思えたです…無念。

鳳蘭:場をさらっていくね。すごい。
「セ・マニフィーク」の熱さに胸が高鳴った。
そして自前の黒燕尾と白燕尾にも☆
絶対、現役の頃に観てたらファンになった。

剣幸:とうこちゃんに似てるね。やっぱり。
そして髪型のせいか、ちゃんと女性に見えた。

紫苑ゆう:音楽学校の先生は、
トークのためだけにお衣装を作ってきてた!
そして音楽学校の先生になって15年、
現在の現役生のほとんどは自分の教え子、なのだそうな。
それはいろいろ素敵でしょうね。

真琴つばさ:マミちゃんはマミちゃんでした。
イシちゃんと二人で初舞台のときの歌を歌わせてもらうなど、
ちょっと美味しい立ち位置。

姿月あさと:久しぶりに観たけど、ふっくらしましたね。
「未来へ」を歌ってくれたときには
なんだかとても懐かしくなった。
ある意味、私の原点なのかも。

湖月わたる:ラダメスでした。
すごい、まったく変わってない。

朝海ひかる:時間の関係?で歌を歌わなかったのが残念。
でも、上記二人と並んで宙組お披露目の話をしてくれて、
それが面白かった。
ずんちゃんが、あの大きな筆文字の「宙」を間近で見て
「寅」に見えたらしく
「トラ組」なのかと思ったそうな(笑)。

以下、現役生。

轟悠:トップオブトップ、でした。
そういえば最近「トップ」という呼称を歌劇団が使うようになったね。
どんな風の吹き回し。

瀬奈じゅん:轟サマの次の立ち位置。
そうだねえ、とうこちゃんもいなくなっちゃったし。
ビルの格好で「街の灯に寄りかかって」を歌い、
花組のビルとサリーに引き継いで
「頑張れよ!」とコートを肩に掛けて下手に捌けていく姿が
なんだかお父さんみたいだった(^ ^;;。
そして「私は妖精」を歌うのにびっくりした。

水夏希:初めて愛原実花ちゃんと並ぶのを見た。
けど、あまり組まずに終わってしまったのが残念。

大和悠河:東京公演の休演日にわざわざ大劇場まで…お疲れ様。
しかもきっと最後の新幹線とかで東京に帰るんだろうね、
1幕だけで終わりでした。
でも最後にウメちゃんとラブな(でも心持ちカタイ(^ ^;;)トークをしてくれて、
それは良かったな☆
あと「雨に唄えば」も!
いやあ、気づいたら私、ものすごいウメちゃんラブなんですけど。

真飛聖:彩音サリーと手を繋いで銀橋で「ミー&マイガール」を。
梅芸行けなくてゴメンね。

柚月礼音:「オクラホマ!」の元気さが、めっちゃちえちゃんらしくてイイっすね。
そしてねねちゃんの愛らしさ!
ねねちゃんラブなのです、私。
あんなにブリっこなのに、イヤな気持ちにさせないどころか
「めっちゃかわえええええ☆」と思わせるのってスゴイ!!!

えーと、トップコンビまで書いた、ということで、
あとは思ったことをいくつか。

・すみれのボレロのときに、上から降りてくるセンターが霧矢サンだった。
歌劇団、本当によろしくね。

・そしてその隣に祐飛ちゃんがいて、
普通に月組としか思えなかった。
後ろも月組生だし。
タイムスリップした気分。

・ゆみこちゃんの後ろで踊る一組のカップル、あひちゃんとあいあい。
劇団は二人をどうしたいのだろうか。
ともあれ、素敵だったよ。

・そうそう、「歌劇」1000号記念ということで、
各OGの「歌劇」表紙がスクリーンに表されてたのです。
白薔薇の君、めっちゃ素敵☆

…ああもう、ダメだ。
眠いこともあってもう分からない…。
あとは、どこかで思い出したらそのときに。
おやすみなさい(シシィ(前月エリザ)風に)。

 fin