熟練、というと、星組二代前のトップコンビを思い出すのですが、
彼らとは別の雰囲気ながら、
やはり落ち着いてみていられる新トップコンビの誕生ですね(*^ ^*)。
とうこちゃん(安蘭けい)と(遠野)あすかちゃん。
年末のドラマシティでは
とうこちゃんが喉を痛めるというアクシデントもあったようですが、
もうそれもすっかり癒え、素晴らしい歌とタップと、
何より素敵なお芝居に魅せられました(*T_T*)。
本当に何度も何度も何度も何度もうるさいようだけど、
お芝居は脚本ありきなんですよう。
トップスターが世代交代するように、
演出家も世代交代するべきなんですよう。
新進演出家である大野拓史先生というと
いつも素敵な和物のバウ公演を創っているイメージがありますが、
(たぶん)初めて洋物・現代物の作品を観ました。
…いいですね! ホントにいい!
至るところに笑いをちりばめ、
下級生にまでたくさん役を割り当てて、一人一人息づかせながら
大きな流れを崩壊させることなく、
困難をどのように解決させるのかと引っ張りながら
最後にはほんわかした気分にさせる、
ウィットに富んだ、とてもお洒落な作品になってました。
ホントにね、小ネタ満載でとても可愛いのね。
南海まりちゃんの最後の「悔い改めよ」の張り紙とか、
牧師さんの催眠術の扱いとか、
笑いが一回きりじゃなくてちゃんとあとに繋がってるの。
私が一番「おおう(*>_<*)」と思ったのは、
ずっとレイモンドの記憶力がいいことを
いろんなシーンで笑わせて引っ張っておきながら、
最後の最後、リビィの役の上でのキスシーンに嫉妬する姿に
ひっかけていたところ。
ヘイズ・コードに余裕で引っかかるようなキスをされたあと
「もう忘れたでしょ?」と言われて、
「いやまだだ。あいにく記憶力がいいものでね」みたいな台詞で
ほっこり笑わせる幸せさが本当に素敵でした〜。
もちろんとうこちゃんやあすかちゃん、
それに星組の皆さんの演技が本当に上手いから、
よりその笑いが上質なものになっているんだと思うんですけど、
でもそれは脚本がしっかり成立した上で
役者がさらに上乗せしていく部分であって、
最初からそれに頼るのは演出家として情けないじゃないですか
(
ああゴメンナサイ、ちょっと裏がある言い方で(爆)。
でも「歌劇」を読んで、久しぶりにはらわたが煮え…
)。
まずやるべきことやってから役者に相対してみろってんだい。
…閑話休題。
キャストの感想を少しずつ行ってみましょう。
レイモンド。とうこちゃん。
淡々としたしゃべり口調というのは演出家の指示なんでしょうかね、
とくに冒頭のやる気のなさそうな(でもメガホンを通す(笑))台詞回しが
とても良かったです(*^ ^*)。
リビィ。あすかちゃん。
こちらもとても役に似合ってました。キュートで。
ていうか、これこそ当て書きの良さだよね。
あと最近のあすかちゃんに対してよく感じることだけど、
デュエットの時に頑張りすぎないのが、心地いいです(*^ ^*)。
とうこちゃんの声ともよく合ってるのかも☆
ラルフ・カールトン監督。しいちゃん(立樹遙)。
しいちゃんも骨太な感じでいいですね(*^ ^*)。
ちょっとケロちゃん(汐美真帆)を彷彿とさせたのは、
…もしかして『Practical Joke』?
ヘンリー・リッチ。すずみん(涼紫央)。
基本的にごめんね、苦手なタイプなのですが、
でもこの役の人の良さとか弟っぽさとか、すごくよかった!
今まで観たすずみんの中で一番と思っちゃうくらいかも。
おじさまがたお姉様がたもそれぞれ腹に一物ありそうでよかったけど、
ワタシ的には南海まりちゃんがホントーによかった。
最初こそ実は、あれ、彼女ってあんまりお芝居上手くない?
と一瞬思ってしまったのだけど、
でもだんだんハジけてきて☆
コトコト(琴まりえ)のミルドレットも
幸せなままで終わって良かったデス(*^ ^*)。
あとは「やんちゃ」な水輝涼くんの歌がとても上手かった!
これから来るかな〜(*^ ^*)。
ああでも本当に、上質のミュージカルでした!
舞台装置も空間を上手く使ってて素敵だったし、
音楽もタップもすごくお洒落で。
なにげに、
『WEST SIDE STORY』の「 I feel pretty」を思い起こさせるような
女の子たちのナンバーがとても可愛くて
私も加わりたくなりました☆
とうあす、素敵なお披露目公演で良かったね(*^ ^*)。
ポスターも素敵だし。
あやうくクリアファイルを買いそうになったわ☆
さらに言えばキャトルとうこちゃんグッズも超素敵!
スタイリッシュで格好良くて普通に使える!
ええ〜、キャトルもこんなグッズ作れたの〜? と思ったです(爆)。
うらやましいと思いながら(苦笑)、
青年館の階段を降りたワタクシでございました。
fin
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