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…どこからこの感動を伝えたらいいのか。
羽田空港から地元に帰るバスの中でこの初日の思い出を反芻しながら、
あれも伝えたい、これも書き留めておきたい、
そんな思いばかりが溢れかえり、
(いつもだけど)起承転結だとか三段論法だとか
そんな論理的な思考のもとにレポを書くのは不可能だと悟りました(^ ^;;。
なので、本能の赴くままに書いてみることにします。
長くなってしまいそうですが、ご了承下さいm(_ _)m。
とりあえず今までと違う演出等について覚え書きを。
シーンが増えるとかそういうことはなかったけど、
一番大きく演出として変わったのが、
ミルクのシーンと、ドクトルゼーブルガーのシーンですね。
まず、ミルク。
きりやん(霧矢大夢)ルキーニが「在庫がないんだ!」という代わりに
「在庫なし!」と東宝Ver.のように言い切っているのもありましたが、
シーンのラスト、気づいたらさえこ(彩輝直)トート、ルキーニ他
一般市民も全員(黒天使除く)銀橋に出てきていたのです
(スイマセン、オペラで黒天使の龍真咲ちゃんを探していたら、
目の前に大きなさえちゃんが現れた(笑))。
ワタシ的には
花組の、ラストにバケツを床に叩き付ける演出がすごく好きだったり、
みんな本舞台にいたほうがエネルギーの集中力はあった気がするので、
ちょっと残念だったりもしたのですが、
でも皆さんそれぞれのパワーはすごかったです。
それから、ドクトルゼーブルガー。
平均台に上って落ちてしまうあさこ(瀬奈じゅん)シシィは
今までとは逆の向き(頭が上手)で長椅子に寝かされます。
そうしてドクトルゼーブルガーが現れて話し始めますが、
その時、その長椅子の載った盆が回り始めるのです!
ちょうどドクトルゼーブルガーの
「♪もし裏切られたらどう生きていく〜?」のあたりで
長椅子の腕の部分が正面になり、
その状態であさこシシィは件の写真を渡されます。
写真を受け取ったあさこシシィが「生きていけない…!」と悲痛な声をあげると
その真後ろ!でゼーブルガーは椅子に飛び乗り、
「死ねばいい…!!」と上着を脱いでさえこ(彩輝直)トートに変身!
このセットの使い方、演出、
帽子を脱いで髪も長くしてしまうさえこトートの妖艶さ、
このシーンだけあさこシシィの編み上げブーツのヒールが高くて
どうしてかと思ったらさえちゃんが椅子の上にいるからだ、という合理性(爆)、
すべてに衝撃を受けました。
あと、子どもルドルフ(彩那音)のシーンで
今まで使われていた謎の(笑)三段階段がなくなって、
本当に回廊のようなたたずまいになっていたのも大きな違いかも。
振付がずいぶん変わってたし。
精神病院のシーンでは、
お花を渡したり扇を交換したりではなく、
病院の医師たちがヴィンディッシュ嬢(椎名葵)を拘束するのに使った
彼女のショールを柔らかく掛け直してあげる、というところで、
また新たな、シシィの包容力を表していました(*T-T*)。
細かいことを言えば、
きりやん(霧矢大夢)ルキーニが初っぱな登場するのは
花道でなく舞台袖からだったりとか、
ヘレネ(花瀬みずか)がいつも破っていたハンカチは
可愛らしくお花束から花一輪を飛び出させちゃうことに変わってたりとか、
蜂起に失敗したエルマー、
蘭とむエルマーは旗を床に叩きつけてたけど
(月船)さららんエルマーは手の力が抜けて落としていた、とか、
精神病院のシーンの前、フランツに新聞を破り捨てられるルドルフと
同じ舞台の上手にシシィが気づいたら立っていて、
「♪家族はすれ違い〜」がことさら強調されてた、とか、
精神病院のシーンのラストでルキーニに写真を撮られたシシィが
扇で顔を隠しながらはけていくのは下手になってた、とか、
トートからナイフを受け取るルキーニが両手を差し出してた、とか、
まだまだあったように思います。
音楽もいろいろ変わってましたね。
曲そのものが増えたり減ったりということはなかったけど、
音を変えたり、調を変えたり、ソロのところを掛け合いにしたり、
いろいろより新鮮味のある仕掛けがされていました。
例えば今思い出すのは、
・オープニングのルキーニの「♪エリザベート」の歌い方が
かなり東宝Ver.の高嶋兄に近かった。
・バートイシュルでフランツ(初風緑)とシシィが歌うデュエット、
最後の「♪愛を〜」の、シシィのパートの音を変えて、
オクターブではなくちょっとハモる形に。
・『私だけに』は転調しなかった!
東宝Ver.のハ長調ではなく宝塚Ver.のニ長調のまま、
最後の高いラの音も、
(日本人らしく下からずり上げたとはいえ)
ちゃんと綺麗な声になってた!!(*T-T*)
・鏡の間のフランツが歌う「♪君の手紙〜」の曲が
全音分転調されてましたね。
シシィが現れるところで元の調に戻ってましたが。
・『キッチュ』もイ短調がロ短調に変わってた。
きりやんって他のところでは
低い音もかっこよく太く出していたのでちょっとびっくり。
・鳥と魚の昼食会で、マデレーネ(城咲あい)がフランツを誘惑し、
ルキーニがその写真を撮った後、
今まではルキーニのソロだったけど、
今回は「♪食欲が〜満たされたら〜」の部分でマダムヴォルフ(嘉月絵理)も
後から追いかけて歌っていて素敵だった。
・精神病院のシーンでも、
今まで「(♪誰か追い出して)ちょうだい!」など叫んでいたところが
ちゃんと音程つけて歌ってたりとかもあったけど、
一番違ったのはラスト、あさこシシィの
「♪あなたの方が自由」の「由」のところで、
「自」のオクターブ上の音で伸ばしていた。
・花組で春野(寿美礼)様が歌わなかった
最後のトートとフランツの戦いでの「♪エリ〜ザベ〜〜ト」、
さえちゃんは歌ってました☆
ちゃんとそれまでにナイフを手にして前に向き直ってたし(*>_<*)。
その他、いろいろ細かく、台詞が付け足されたりなんだりもしてました。
・マックスパパ(星原美沙緒)とのシーンで、
パパが「パパは親戚づきあいが嫌いなんだ」というと
シシィも「わたしも!」と。東宝Ver.もそういってたよね、確か。
・木に登ったシシィの台詞が「見てて〜!」ではなく
「みんな見て〜!」に変わってました。
このほうが、注目を自分で集めてる感が出ますね。
・ハンガリー訪問のシーンで、
エルマー(月船さらら)たちに対して軍隊が威嚇発砲するのを
フランツが「やめろー!」と叫んで止めた後、
シシィに対して「…帰ろう」と声をかけて戻ろうと促すのです。
でもその手に自分の手をかけて一歩前へ踏み出し、コートを脱いで
「エーヤン、ハンガリー!」と凛々しく片手を上げるエリザベート。
より、エリザベートの強さが出ていました。
まだまだあったはずなんだけど、まあそれは追い追い(笑)。
ついで、キャストの感想に行ってみましょうか。
まず、トート閣下のさえちゃん。
――本当によかった(*T-T*)。かっこよかったです。
誇張とかお世辞とかでなく(笑)。
いつも気になってしまっていたビブラートが取れてまっすぐな声になり、
お化粧も妖艶で美しく。
「♪まだ私を〜愛しては〜いない〜」のところでは、
スミマセン、
「おお、マリ○さんより上手い!」とドキドキしました(爆)。
(○リコさんの時、ここの音程がどうしても聞き取れなかったのです…(^ ^;;)
そして何より、トートとしての迫力。
どこだったかな、ミルクのシーンだったかな、
その迫力に思わず「かっこいい…」と口に出して呟いた気がします。
シシィに対する愛の深さも伝わってき、
それこそ「♪まだ私を〜」の後、
銀橋に出てきて『愛と死の輪舞』を歌うときの切ない表情には
かなりやられました。
ラスト、シシィを抱きしめるときに柔らかい笑顔になったのも
ものすごく素敵だったです(*T-T*)。
フランツのガイチ。
彼もとてもシシィのことを愛しているのが伝わってきました(*^ ^*)。
私がとても期待していた(笑)「マザコン皇帝」の部分に対しては、
「皇帝」として国を一心に思って守ろうとする
真摯な態度が邪魔をしたのか
あんまり「マザコン」ぽくなかったのがちょっと残念でしたが(爆)、
でもとにかくシシィを愛してくれていた。
ドア越しに「♪エリザベート 聞いてく〜れ〜〜」と語るあたりとか
寄せた困った眉毛が素敵でした〜〜。
あ、でも最初のキスシーンはもそっと頑張ってね☆
目を閉じたあさこちゃんの口許が見えてしまったの…残念(^ ^;;。
ルキーニのきりやん。
花組でのあさこルキーニがとても軽薄な、浅はかなイタリア人だったのに対し、
とても骨太なルキーニでした(*>_<*)。
歌だけでなく、すごく東宝Ver.の高嶋兄に近い感じ。
かっこいい…というのともなんか違うんですが、
とても濃くてよかったです。
ルドルフの祐飛くん(大空祐飛)。
ワタシ的に歴代一番のルドルフかも〜〜(*T-T*)。
祐飛ちゃんの永遠の少年ぽさや危うさがルドルフにとても似合っていたし、
ちょっと深みがかった青い軍服もとても素敵で。
頭が小さすぎてハンガリーの王冠が大きく見えてしまったのはあるけど(笑)、
そのフィットしてなさもその世界が彼の妄想だということに
繋がっていいのかなあと思いました。
あさこシシィママに向かって
「♪僕たちは〜似たもの同士だ〜」と歌ったとき、
思わず「そうね、(あさこちゃんとそっくりな)服のセンスとかね」と
心の中で思ってしまってゴメンナサイ(笑)。
ルドルフ繋がりで子どもルドルフの彩那音ちゃん。
ちょっと緊張してた感じはしましたが、
何だろう、音ちゃんの線の細さがとても似つかわしくてよかったです。
トート閣下と並ぶと…似てるね(笑)。
皇太后ゾフィーの美々(杏里)さん。
タキちゃん(出雲綾)やハッチさん(夏美よう)の迫力には
さすがに敵わないものの、素晴らしい歌声で魅了。
廷臣たちとの悪巧み(笑)のシーンで「我らの!」と声を張り上げたときは
格好良さにドキドキしました。
ルドヴィカの(夏河)ゆらさん。
こんな個性的なお母さんは初めてです(笑)。
いや、木から落ちたシシィにすがりついて泣くあたりは
普通にお母さんで素敵だったのですが、
結婚式のシーンで、踊るゆらさんの笑顔から目が離せなかった…!
お母さんといえばお姉さんのヘレネを演じたあーちゃん。
ナチュラルに可愛かった〜(*^ ^*)。
歴代ヘレネの中で、スイマセン、一番可愛いと思います。
フランツ、なぜこの子じゃダメだったんだ?(笑)
黒天使では、
やっぱりあさコン繋がりで顔を覚えた
青樹泉ちゃんと龍真咲ちゃんがたくさん目に入ってきました(*^ ^*)。
とくに真咲ちゃん、本当に青白いお化粧が似合って綺麗でした〜。
その他、
リヒテンシュタインのるいるい(紫城るい)も
王宮に勤めるものの自負が見えてかっこよかったし、
越リュウ(越乃リュウ)のツェップスも
(ワタシ的にはどうしてもチハルさん(矢吹翔)の存在感には敵わないんだけど)
何げに色気のあるおじさまだったし、
あいあいのマデレーネも
(ワタシ的にはやっぱり(舞城)のどかちゃんには敵わないんだけど)
色っぽく誘っていて素敵だったし、
その他の市民たちも芝居の月組らしく小芝居が本当に良かった。
私ってば「♪皇帝のニュースにはうんざり」のあたりで、
カフェの上手奥でお化粧直しをする瀧川末子さん演じるおばあちゃんに
目が釘付けになってました(*>_<*)。
まだまだ目に入っていない部分が多々ありますが、それも追い追い(笑)。
さて。
なにぶんにも世界一イタいあさこファンの女Sであるワタクシ。
多くのあさこファンがそうであるように
(だって劇場には知ったお顔がいっぱいだったのですよ〜(*>_<*))
「とりあえず初日を観て落ちつきたい」と思って劇場に向かったのです。
聞き慣れたヴァイオリンの高い音からお芝居が始まり、
ルキーニが現れ、ハプスブルクの霊魂たちが現れ、トート閣下が現れ、
(そういえば最初、祐飛ちゃんのマイクが入っておらず、
「♪ママと〜僕〜は似てい〜る」が聞こえなかったの(>_<)。
ひどいよ〜〜(T_T;)
「♪エリーザーベート! エリーザーベート!」で緊張感はマックスに!
肖像画にオペラを向けて息を止めて見つめます。
そして肖像画の奥から現れた、あさこシシィ!!
少女らしくハイウエストになったベージュのワンピース、
そしてヒールの低い編み上げブーツ。
大きく深呼吸して目を開けるといきいきとした笑顔になり、
黒天使に手渡された紙とペンを持って詩を書き、読み上げます。
「鳥のように自由に空を駆け…」
その、高いけれどちょっとボーイッシュにも聞こえる声に、
あ、こういうシシィなんだ、と思った瞬間、
…スイマセン、私の涙腺は壊れました(爆)。
もうなんだか、
あさこちゃんに対する涙なのかシシィに対する涙なのかも分からないまま、
最初から最後まで感情移入して泣き続けた私。
こんなに泣いたのは、花組エリザの千秋楽以来…
もしかしたらそれ以上かもしれません。
あの劇場の中でも誰より泣いていたと自信を持って言えるほど(爆)。
幕間、涙が止まらずハンカチで顔を押さえていた私は、
席を離れてロビーに向かう人々の視線を感じました(^ ^;;。
まあそれはともかくとして、
本当に、本当に可愛らしくも美しく凛々しい、
素敵なエリザベートだったのです。
家庭教師に対していたずらそうな笑顔を見せてから逃げる姿、
木に登って「みんな見て〜!」と両手を広げる得意そうな顔、
ルキーニの転がしたオレンジを追いかける足の速さ(笑)と
客席に向かって正面に座り込むふくらんだすみれ色のスカート、
少女時代の無邪気な姿が全身に現れていたのですが、
とくにフランツとの出会いがもっとも印象的なシーンの一つになりました。
鹿の像の角をフランツに渡したところで
彼に対する好印象がまず見えるのですが、
まあそれがお姉さんのお見合い相手だと分かり、
退屈してオレンジを追いかけたりしながらも
少女らしくお姉さんのお見合いの行方を気にして
立ち上がるフランツをわくわくとした表情で見てるんですね。
今までのシシィはぜんぜんそっちに興味なさそうにしていたので
その違いもとても面白いのですが、
わくわくとヘレネの前に歩み寄るフランツを見ていたら
フランツはその前を素通り、自分の前で立ち止まる。
その時も「何だろう?」という笑顔のまま見上げているのだけど、
そのフランツが自分に手を差しだして。
ここでその手を取る前にもう1クッション…あった気がしたのです。
つまりこの手が何を意味するかを悟る一瞬。
ここがすごく大きいなあと思うのですが、
シシィ自身、フランツへの恋を自覚する一瞬、だと思うんですね。
なので、その後あさこシシィがフランツを見つめる目には
ずーっとハートが入ってるの(*^ ^*)。
とても少女らしい、初めての恋に対する感情でいっぱいになり、
フランツが「♪皇帝は自分のためにあらず、国家と臣民のため生きる」だとか
「♪妻となる人にも 等しく重荷が待っている」だとか話してても
そんな内容は聞こえてません(笑)。
「そうなのね! あなたが好き!」くらいな勢いの浅く、幸せな笑顔で
フランツを見つめ続け、
プレゼントのネックレスをもらって「とても重い」と答えても
その「重さ」の意味は分かってないのです(*T-T*)。
そしてその分、
『私だけに』が重く響いてくる、そんな印象を受けました。
結婚式のあいだもそんな笑顔で挨拶に来る人々に接しているシシィ、
だけどトートに再会し、怯え、フランツに助けを求め、
でも体面を気にする彼にちょっと違和感を感じ始め――。
そして、翌朝。
女官を押しのける強さ(爆)や
フランツの首に抱きつくことができずに(押し倒しちゃいそうだもんね(^ ^;;)
その後ろに回って手を取る姿に少し男役を感じたりもしながら、
でもその自我に目覚める流れはとても自然でした。
「出てって」とフランツを拒絶し、ベッドに座り込み号泣する姿、
みどりちゃんの時はごめんね、実はちょっと唐突な印象も受けていたのだけど、
その声をあげて泣きながら、本に挟んであるナイフを見つけ、
思わず首にあてようとする感情の流れはとても自然で、
私もハンカチが間に合わないほど滂沱の涙。
そして『私だけに』。
はっきり言って涙がいじわるをして(爆)あまり見えませんでした。
でも両手を広げ朝日をいっぱいに浴びる背中が美しかった(*T-T*)。
最後の「♪私に!」にも高い音を出すからだけではない意志が見え、
本当に号泣しました、私。
その後の「子どもを返して!」だとか
「♪まず子どもたち! 返してちょうだい」だとかのあたりには
まだちょっと段取りに追われている風も見えたり、
ハンガリー訪問の時にガウンの内側を押さえながら階段を上ろうとして
ドレスにつまずきよたよたしてたりもしましたが(爆・ちょっと可愛かった)、
その後、ゆったりとした仕種で「エーヤン、ハンガリー!」と声をあげる
凛とした美しさには震えたです。
そして最後通告のシーン。
机に向かって最後通告を書いている足元がちょっと開いてるよ、なんて
小さなことを見るのはファンくらいなものですが(爆)、
私はここはあさこちゃん、もっとできるかなー、とね思ったりしました。
ちょっとね、「これは正式な最後通告です」以降の話し方が
ちょっとだけ幼くも思えてしまって。
あさこちゃん特有の二回うなずく仕種は私は好きなので(笑)いいのですが、
「子どもの教育を任せてほしいの」と押し切る説得力がもう少し出ると
(まあ実際は自分では教育しなかったそうですが>本物エリザベート)、
もっといいかなー、と。
一ヶ月後、どうなっているかが楽しみです(*^ ^*)。
それでも言うことを聞いてくれる(笑)優しいフランツ。
鏡の間のフランツは、心からの愛に満ちていてとても素敵でしたね(*^ ^*)。
そして、扉の奥に心持ち下手を向いた角度で現れたエリザベートの美しさ。
思わず場内に拍手が湧き起こったほどの美しさでした(*T-T*)。
「♪ただ私の人生は 私のもの」と歌いきる表情は
自分の存在に対する自信…とでも言えばいいのかな、
いい意味での自信に満ちていて。
おかげで私は幕間、なかなか立ち上がれない羽目になったのです(*T-T*)。
第二幕。
最初はハンガリーの戴冠式から『私が踊る時』ですね。
この時のドレスも、
濃紺に品良く煌びやかな刺繍が入っているもので素敵だったのですが、
第一幕で少女らしさを出すために後れ毛をくるくるに巻いていたのを
すべて後ろで固めたのに気づいたときにもドキドキしました(*^ ^*)。
『私が踊る時』はさえちゃんもあさこちゃんも
制作発表の時とはずいぶん違うので、みなさまご安心を(爆)。
堂々とした対決、
みどりちゃんのときよりずいぶんセンター寄りでの対決に
心ときめかせてください。
でも皇后らしさ、女性らしさに安心し始めた
あさこファンの度肝を抜かせたのがこの次でした(*>_<*)。
ドクトルゼーブルガーのシーンの前、
幕前でリヒテンシュタインがエリザベートに声をかけます。
「♪陛下聞こえます?」
――「ええ」。
こ、この声の低さ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「♪入ってもよろしい?」
――「いいえ」。
こ、怖いです、陛下!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
思わず頭を抱えてのけぞったのは私だけではないはずです…。
怖かったよ〜(爆)。
その後のお芝居はそんなことはなく、普通に素敵だった
(逆に「生きていけない…!」の声の高さにびっくりしたほど)
だったのですがね。
その辺りから、私のツボ探しは始まったのかもしれません(^ ^;;。
例えば、恐ろしく速く歩いていくエリザベートを追いかける女官たちに
とてもシンパシーを感じた私(笑)。
だって、ムラの楽屋入りって一緒に楽屋口まで歩いて行くじゃないですか。
恐ろしく速いんですよ、瀬奈じゅんさん(>_<)。
思わず次の朝の入りの時、
心の中(というか実はちょっと口に出していた)で
「♪ついていくだけで 身が持たない!」と歌ってみたワタクシ(爆)。
すごく女官の気分を味わえました(*>_<*)。
もう一つ、例えば。
ルドルフのハンガリー革命妄想シーンで
舞台の奥の高いところから、
王冠を被ってルドルフに向かって手を広げるあさこシシィ。
暗転した後に下りていくのですが、
その時階段を下りながら片手で王冠を押さえていてちょっと可愛いの☆
さて、話を戻しましょう。
精神病院のシーン。
演出が変わったのもありますが、
私は何よりあさこシシィの「♪よく見て 私が皇后エリザベート」
(ちょっと音低かったけど)の包み込むような歌い方に打たれました(*T-T*)。
そして「♪鳥のように〜解き放たれて」と歌うときの、
未来への諦めと少女時代への懐かしみが透けて見える背中。
何だろう、私の中で「懐かしみ」が見えたのが初めてだったので、
ここでもまた涙が止まらなくなったのでした。
だけど、ゆうひルドルフに感情移入してしまったばかりに、
『僕はママの鏡だから』のシーンでは、
「ごめんなさい、ルドルフ」と立ち去るママに対して
「ひどいよ…(T_T;」と嘆いてみたり。
(そうそう、このあとのさえこトートの
「死にたいのか」のニヤリとした笑みがマジ怖くて素敵でした(*T-T*))
そういえば、その後の葬儀のシーンで
フランツはシシィを抱きしめませんでしたね。
ここにも二人の距離感があったりするのかな…(*T-T*)。
この、ルドルフに対する悲しみも、
棺の後ろに現れたトートにすがりつくのも、
そのトートに振り払われ号泣するのも、
ワタシ的にはまったく同時体験のような心持ちで。
なので、『夜のボート』の時には虚無感さえ起こっていたようで、
実はあまり覚えていないのです(^ ^;;。
覚えているのはガイチフランツの差しだした手がすれ違っていったことだけ…。
そうして昇天。
さえちゃんトートを見上げる笑顔が
少女時代の笑顔にほど近い(でも違う)純粋に喜びと安らぎに満ちた笑顔で、
私は拍手も忘れてオペラで緞帳が下りるまで見入ってました(*T-T*)。
そんなわけで、ごめんね、
フィナーレが続いて始まり、
ガイチが下手花道にせり上がってきても、
なかなか私はハンカチから目を離すことができずにいたのです。
フィナーレナンバーは基本的に今まで通りでしたね。
フランツ役の人による『愛と死の輪舞』、
『キッチュ』のロケット、
『最後のダンス』でトップさんと娘役たちの群舞、
さえちゃんがこの曲を歌いながら銀橋を上手から下手に渡り、
その後『闇が広がる』での男役群舞。
雪・星・宙と同じ参列縦隊の大階段下りに、
いったい花組のあのオサアサデュエットは何だったのか、
謎は深まるばかりでしたが(笑)。
そうそう、ここで最前列の並びがきりやん・ガイチ・ゆうひくんだったのも、
ちょっとヅカファン心理を刺激しましたね。
それからボレロアレンジされた『私が踊る時』で、
最初さえちゃんとガイチ、きりやん、ゆうひくんが絡んで踊り、
その後、さえちゃんと同じ銀色のシンプルな大人っぽいドレスを着た
あさこちゃんが、せり上がってきてデュエットダンス!
なんとリフトまであったのです!!!
5回、6回とちょっとよろよろしながらも(^ ^;;回る二人の姿に
思わず拍手が湧き起こりました(*>_<*)。
あさこちゃんもつけ毛が取れそうになったのか、
何度も頭に手を当てながら、
でも男役の時には決して見られないような笑顔でさえちゃんを見つめ(*^ ^*)。
思わずさえちゃんに「ありがとう…」という気持ちでいっぱいになりました。
そしてグランドフィナーレの時に見せた全開の笑顔も、
私はきっと忘れないだろうと思います(*^ ^*)。
この日は初日でご挨拶があったのですが、
その内容についてはCSでももう放映されているので、
今さら私が書く必要はないですね。
組長さん、さえちゃんのご挨拶を聞きながら、
とりあえず初日が終わった解放感のためか、
あと一歩のところで泣くのを堪えているようなあさこちゃんの表情についてだけ
ここでは触れておきたいと思います(*T-T*)。
スカーレットの初日のことを少し思い出しました。
本当に、本当に頑張ったよね。
すばらしい初日でした。
まずもって舞台が小さく見えるほどの月組の皆さんの迫力もさることながら、
客席もとても温かく、一回一回割れんばかりの拍手が湧き起こり、
ロケットでは手拍子も起こり、
最後はスタンディングオベーションでの大拍手。
この空間にいられたことが幸せに感じられました(*^ ^*)。
次に行くのは一ヶ月後。
さらなる進化を遂げているであろう舞台を楽しみに、
私も頑張ってお仕事しようと心から思いました。うん。
fin
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